異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編

 淫蕩※

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「い、いいか。見てるだけだぞ。何もすんなよ!!」
「分かってる分かってる」

 軽口を叩きながら椅子を引いて、テーブルにひじを付ける。
 もちろん何もしないなんて訳は無いのだが、ツカサはこちらの言う事は無意識に信用してしまうのか、それだけでもう「何もされない」と考えてしまうようだ。

 調合器具を用意して「むむむ」とうなっている可愛らしいツカサを見つめながら、ブラックは熱い息をゆっくりと吐いた。

(ああ……可愛い……可愛い、可愛いなぁ……。エプロン程度で恥ずかしい場所が隠れたと思ってるんだろうなあ……一番隠さなきゃ行けないお尻が無防備に出てるのに、布一枚程度で安心しちゃうなんて……ふ、ふふ……ほんとそう言う抜けてる所が大好きだよ、ツカサ君……)

 ブラックに背を向けて、流し台で何やら考えながら作業をしているツカサだが、時折もじもじと足を擦り合わせては、何かを気にするように片手を尻の方へと持って行き、裾をぐいっと下げる。
 どうやら、動くたびにズボンがまくれあがって来ているような感覚がするらしく、ブラックへの警戒もあってか妙に敏感になっているようだった。

(そうだね、僕にお尻がはみ出してる所を見られたら恥ずかしいもんね……)

 だが、そんな警戒も数分と持たない事をブラックは知っている。
 何故なら、ツカサは作業に没頭しやすく、一度作業を始めてしまうと他人の視線など気にしなくなってしまうからだ。

 普段通りを必死に装って先程採取した香草を磨り潰したり、香りを確かめて首を傾げたりしているが、その内に本当に「普段通り」に没頭してしまい、ブラックへの警戒をすっかり忘れていく。

 股間を守るように少し内股になって色々と作業をしてはいるものの、動くたびにズボンが少し上がった事にすらもう気付いていない。
 エプロンが安心感を引き上げたせいなのか、ツカサは完全に“無防備な状態”へと戻ってしまっていた。

(あーあ……。ツカサ君たらそんなに集中しちゃって)

 香り袋を作るつもりなのかどうかは判らないが、百科事典とやらをこまめに見ながら調理台の上の世界だけを見つめている横顔は、最早こちらの事など忘れてしまっているらしい。
 そうやって警戒心を失くしてしまうと、厄介な事になるというのに。

(良いのかなあ……ズボンにまで意識が行かなくなって……)

 ツカサは今、下着を付けていない。その上、やわらかいが目が粗いせいで肌に触ると少し刺激的に感じる布に、股間を包まれている。
 その状態で今の状況を忘れて大きく動けば……。

「っ……っく……!!」

 びくりと反応して、思わず内股になる。……実に、楽しい光景だ。
 可愛い陰茎が服に擦れて恥じらう様は、それだけで股間を刺激する。
 ここに酒でも有れば最高なのにと思いながら、ブラックは目を細めてツカサの臀部でんぶを舐めるように見やった。

(ツカサ君って本当自分の事になると頭が弱くなっちゃうよねえ。どうしてかな。こんなズボンを穿いたらお尻の形はくっきり見えちゃうし、ツカサ君の太腿ふとももが締め付けられて段が出来てるのだって、こっちから見ればたまらないのになー)

 今ここにはいない……というか、流石に我慢できず別室で愚息を鎮めているのであろうあの駄熊が、ツカサの姿に対して異常に興奮したのも無理はない。
 何故なら、今の格好をしたツカサは……かなり扇情的だったのだから。

(いやあ本当、凄いよなあ……実際に着て貰うとこれほど破壊力があるとは)

 股間のふくらみが解る程にぴっちりとした短いズボンに、動けばすぐにへそが見えるくらいの丈が短いシャツ。それに加えて足を締め付ける純白の長靴下という組み合わせは、我ながら非常に倒錯的で素晴らしいと思う。
 しかし、あの熊が異常に興奮したのは、それだけが理由では無かっただろう。

 恐らく、もも。ズボンと靴下が脚肉を締め付け食い込んでいる様を見て、駄熊はおのれの想像以上に興奮してしまったのだろう。

 確かに、ツカサの体は本当に男なのかと疑う程に肌が柔らかい。
 こんな事を彼に言えば烈火のごとく怒るだろうが、ツカサの肌をんだ時に思う事は、幼い子供の瑞々しく柔らかい肌だなと言う事に尽きる。

 女の柔肌とはまた違う、未成熟でまだ男性としての成長が見られない肌。
 そんな肉感の少年の足を締め付ける衣服は、拘束具のようにも思える訳で、興奮して収まりがつかなくなってしまうのは仕方のない事だが……

(……あの駄熊……まさかそういう趣味だったとは…………)

 さすがのブラックも、それだけで催すほど理性がもろい訳ではない。
 駄熊が異常に興奮したのは、まあ、予想でしかないが……あの男が、ツカサの肉感を見て取れる格好を好む性的嗜好があったからなのだろう。

 拘束好き――と言うよりは、ツカサの体を乱暴に扱うさまに性的興奮を覚えるタチなのかも知れない、あのクズ熊は。

(けど、確かに……ツカサ君を縛るのは物凄く楽しそうではあるけどねえ……)

 泣き喚いて、そのくせ徐々に拘束の快感に酔って蕩けていくツカサ。ブラックの事が好きだからこそ拒めず、柔肌を縛る縄に喘ぐツカサの痴態を想像すると、胸がドキドキしてくる。目の前の丸みのある臀部の割れ目に荒縄を通して縛り上げればどれほどいやらしいだろうかと思うと、ごくりと喉が鳴った。

(ああ……駄目だ……。ツカサ君を見てるだけで、どんどんいやらしい事をしたいと思っちゃうよ……。いつも、いつもいつもいつもセックスしてるのに……。僕はずっと、ツカサ君の事だけを見てるのに…………)

 昔は、一人の人間にこれほど「何かをしたい」と思う事などなかった。
 誰かに執着する事も無かったし、相手をここまで辱めて愛してから犯したいと思ったことも全くなかったのだ。

 それなのに、ブラックは今際限ない欲望を満たすための妄想が尽きず、目の前で恥ずかしそうに足を閉じたツカサを犯したくてたまらなくなっている。
 抑えていたはずの股間は既に固く膨らみ、ズボンを突き破ろうとしていた。
 たった一人の、何度も抱いた少年に、これ以上ないくらいに欲情して。

 だが、それこそが至福だ。
 こんなにも想えて、こんなにも愛する事が出来る。
 どれほど下劣な真似をしたとしても、相手は自分を受け止めてくれると確信する事が出来る……それがどれほどの幸せか、今のブラックには充分過ぎるほどに理解出来ていた。

 そんな相手がこの世界に存在するはずはないと、諦めていたから。

「う……うぅ……な、なあ、ブラック、ボウル……じゃなくて、あの、丸くて深い器をどっかで見なかった……?」
「はぇ? う、うつわ?」

 股間を無意識に抑えつつ物思いにふけっていたブラックに、ツカサは少し上擦ったような可愛らしい声で問いかける。
 一瞬で我に戻ったブラックは、ツカサの欲しい物をすぐに思い浮かべ、それらしい器があったと記憶している食器棚を指さした。

「確か食器棚の上の方にそれっぽいのが有ったと思うけど……」
「う、うえな。ありがと」

 何に使うのだろうか、とツカサの姿をじっくり見つめながら彼の行動を目で追う。ツカサは極端にゆっくりと歩き、股間への負担を必死で減らしながら、やっと棚へと辿り着いた。しかし、その顔は真っ赤になり目は潤んでしまっている。
 気付けば足は震え、必死にこちらを見まいと歯を食いしばって耐えていた。

(ほう? さっきとはまるで表情が違うな…………)

 顔が赤いのは同じだったが、ここまで蕩けた顔はしていなかったはず。
 まさかと思ってゆっくりと股間の方に目をやり……ブラックは、ツカサの羞恥に耐える顔を確かめ、ごくりと生唾を飲み込んだ。

(…………ああ……可愛いおちんちんが大変な事になってるね、ツカサ君……ふ、はははっ、あんなに頑張ってたのに、結局勃起しちゃったんだ? 僕に見られてたから? それとも、弄られ過ぎてもう些細ささいな刺激でも感じるようになっちゃったのかな……可愛い……可愛いよ、ツカサ君……っ)

 内股は最早勃起を抑えると言うよりも、ズボンに陰茎を押し付けるための補助にしかなっておらず、ツカサはそれを知っていながらも、それ以外に羞恥を乗り切る術がないためか、時折鼻をすすりながら泣き出しそうなのをぐっと堪えていた。
 まるで、折檻を受けている女のように。

 下着を取り払って、肌に張り付くズボンを着せてやっただけだと言うのにこんな事になるなんて、予想以上の淫乱さである。しかしそれが「自分が開発したせい」であり「自分が見ていたから」であると思えば、最早手を出さないなどと言う考えなど脳内から消え去っていて。

「っう……ん、く……っ……! と、とどかなぃ……っ」

 涙目になりながら、爪先立ちで器を必死に取ろうとしているツカサに、ブラックはもう我慢が出来なかった。

 自分でも、息が荒いのが解る。興奮しすぎて、衝動が抑えきれなくて、ツカサが怯えるような顔をしているのかも知れない。だが、近付かないでいるなんて、それこそ拷問だ。ブラックはゆっくりと椅子から立つと、ツカサの背後へ回り込んだ。

「ツカサ君、届かないの……?」

 震える小さな両肩に優しく手を置くと。

「ひぁあっ!?」

 興奮している状態で他人の手を感じたせいか、ツカサは高い声を上げて予想以上にびくついた。
 それも、自分の選んだこのいやらしい衣装のせいだと思うと、ブラックの股間も既にズボンを痛いくらいに押し上げて、早く目の前の少年に突き立てたいと主張している。だが、こんな状況を逃す手はない。

 羞恥と未知の快楽に犯されしおらしくなっているツカサを、もっと虐めて自分の虜にしたい。望む言葉を引き出し、もっと、もっと自分とのセックスに溺れさせて、この純粋で可愛らしい少年を気の済むまで犯して、自分以外の男など考えられなくなるように…………。

「あはっ……と、取れないんだね……? じゃあ、手伝ってあげるよ……」
「ぅえ……」

 涙を目の淵一杯に溜めて頬を赤らめた、幼い顔。
 自分を縋るように見上げて来る無邪気で淫靡な表情に、思わず真正面にある柔らかい尻の谷間に腰を打ち付けそうになる。
 だが、ツカサがまだ理性を保った状態では拒否されるのは明らかだ。

 ならば、徹底的に虐めて、快楽を与えて…………籠絡するまで。

 ブラックは深く息を吐くと、出来るだけ笑顔でツカサに囁いた。

「ツカサ君、僕が体を抱えてあげるから……自分で取ってご覧……?」

 そう言って、戸惑うツカサに微笑み――――
 短いズボンを、両端から掴んで思いっきり上へ引き上げた。

「う゛あぁあああ!?」
「ふ、ふははっ、ツカサ君ほら、早く取って! はっ、早くしないと、ハァッ、は、どんどんズボンがっ、くっ……食い込んじゃう、よ……?」

 ツカサの体の震えがズボンから伝わってくる。
 引き上げられた事で股間が締め付けられたせいか、ツカサは涙を幾粒もこぼし、突然の刺激に目を見開いて引きった息を漏らしていた。

「ひっ、ひぅ、ぃっ、いやっ、いた、ぃ……!」
「痛い……? 嘘を吐いちゃいけないなぁ……! ズボンにシミを作るくらい勃起してるよ? ほら、こうやってぐいぐいしても、痛いのかな?」

 小刻みに引き上げたズボンを揺らすと、ツカサはそれだけで泣きながら喘ぐ。
 それはもう快楽を受け取っている以外の何物でも無く、ツカサもそれは解ってしまっているのか、自分の快楽を否定するかのように頭を振り嗚咽を漏らした。
 ああ、可哀想だ。しかし、やめてやる事は出来ない。

 横から引っ張っていたズボンを少し握り替えて前をきゅっと締めるようにし、中の幼い陰茎を擦り上げると、ツカサは耐え切れずに喉を曝した。

「うあぁあああっ! ひっ、ぃぁっ、や、いやらっ、こすらあいぇっ、っ、ぃやっ、いやぁあっあぁあぁあ……!」
「ほらほら、早くしないとズボンに恥ずかしい染みが広がって行っちゃうよ……? ツカサ君、えっちなシミを付けたズボンのままで過ごしたいの?」
「ひ、ぐっ、ひぐっ、ぅ、ぅや……や、ぁ……やぁああ……っ」
「だったらほら、早く器を取らないと……ね?」

 真っ赤に茹だっている耳に唇を近付け、ねっとりと舌で舐め上げると、それだけでツカサは眉をぎゅうっと寄せて快楽に耐えるように目を瞑る。

 その少年らしい抵抗が他人を煽ると言うのに、ツカサはこうする以外に耐えるすべを知らない。それが愛おしくて、どうしようもなく欲を煽って。
 ブラックは熱く浅い息を何度も吐き出しながら、引っ張り上げて露出したツカサの尻たぶに張り詰めたズボンの合わせ目を擦りつけた。

「っあう゛ぅ!? やっ……いや、な、なんか、あたぅっ」
「気になる……? っ、ハァ……当てられたら……解放してあげるよ……」

 小さくて可愛い耳を唇で食み、舌で形をなぞる。
 耳孔に荒い鼻息を吹きかけてくいくいとズボンを引き上げると、ツカサは子犬のような可愛らしい鳴き声を上げて、涙を零しながら細い体を波打たせる。

(ツカサ君、可愛い……可愛いよ……。解ってるんだよね……? 僕のペニスだって言っても、拒否しても、結局は自分がぐちゃぐちゃにされるんだって事……ふ、ふふ……もうとっくに僕に犯されたいって表情になってるのに、そんな自分を恥じて、我慢してるなんて……ああ……本当に可愛くて……もっと、もっと虐めて壊してあげたくなるよ……)

 ツカサの事が、手に取るように分かる。
 それが嬉しくてたまらない。

 爪先立ちで必死に手を伸ばしているツカサを縛めるように、再びズボンを引き上げてじると、ツカサは今度こそ力を失くしてがくりと膝を曲げる。
 だがそれは、股間を虐める布に思い切り急所を押し付ける事になって。

「っくぅう゛ぅ~~~~っ!!」
「あはっ、ははは!! ほら、ちゃんと立たないと、ツカサ君の可愛いおちんちんが取れちゃうよ? 何も言えないなら、しっかり立って器を取らないと」
「ひっ、い゛ぅっ、う、うぅうっ、ぅあぁあぁ~……っ!!」

 耐えられなくなったのか、ツカサの目からはぼろぼろと涙が零れ始める。
 恥ずかしくて、自分が情けなくて、泣いているのだろう。だが、そんなに泣かれても、犯す側からすれば興奮を煽る材料にしかならない。

 それに関しては可哀想だとはブラックも思うが、けれど、ツカサが泣いて自分のいきり立った欲望が収まるのなら苦労はない。むしろ、愛しい恋人が快楽と羞恥にまみれて泣きじゃくっている姿を見て、更に張り詰める有様だ。

(ごめん……ごめんね、ツカサ君……こんな風にして……ああ、でも、止まらないんだ……ツカサ君をもっと虐めたくて、僕に溺れさせたくて……)

 元から自分をだとは思っていないが、本当に、ツカサは可哀想だと思う。
 こんな男に、こんな自分に好かれて、躾けられて、堕ちて行くなんて。

(だけど……こうでもしないと……ツカサ君は、誰かの物になる……。そんなの、嫌だ……ツカサ君は、僕の物だ。僕の、僕だけの、恋人なんだ……僕のために喘いで、股を開いて、僕だけを愛してくれる、僕だけの……!!)

 掻き抱いて、未成熟な尻の谷間に劣情に張りつめた股間を割り込ませる。
 それだけで甘く高い悲鳴を上げるツカサに、ブラックはこれ以上ないまでの悦楽を感じ、またツカサの耳元で囁いた。

「ツカサ君……好きだよ……好きだ……」
「っあぅ、ぁ……あぁああ……!」
「こんなにツカサ君の事を好きな僕の……なにが……ツカサ君の可愛いお尻を突いてるのかな……? ほら……答えてご覧……」

 ツカサに淫猥な言葉を吐きかける度に、自分も腹の奥に深い快感を感じる。
 相手が自分の声に感じ入っているのを知れば知るほど嬉しくなって、自分だけを意識しているのが楽しくて、もう止められなくなっていく。

 可哀想だと思うのに、理由は確かにあったのに、それでもブラックは「ツカサを虐めて思うさま欲望をぶつけたい」という感情に溺れてしまう。
 制御できない衝動はブラックの頭すら茹だらせ、なけなしの判断力を少しずつ削ってしまっていた。

「あ、あぅ……あ、あぁあ……」
「ん……?」
「お……おちん、ちん……っ……ぶら、っくの、勃起ちんちん……お、おしりに……お尻に……くいこんで、ます……っ」

 語尾は、涙声で弱々しく消えていく。
 だがそれがどうしようもなくブラックを興奮させて。

「はっ、ははは……! はぁっ、はっ、つ……つかさっ、くん……よ、良く、出来ました……っ!!」
「っあぁあ゛ぁ゛ああ゛!?」

 ズボンを引き絞っていた手を離し、片方の手を勢いよく股間へ滑り込ませる。
 悲鳴を上げたツカサの腰を捕まえながら、ブラックはズボンの中で固く勃起した幼い陰茎を容赦なく擦り上げた。

「っあぁあぁああ!! やらっ、いっ、ひぐっ、い、ぃあぁあっ、いっひゃっれひゃうっらえっ、だえぇええ!!」
「は、ははっ、はははは!! イけッ……イけよ……ッ!!」

 とどめとばかりに、柔らかい生地を押し上げる竿を擦り上げる。
 乱暴な声に反応したのか、ツカサはブラックの命令と同時に――――ズボンの中に、びゅくびゅくと精液を吐き出した。

(あ、あああ、可愛い……可愛い……可愛いよ、ツカサ君……っ。い、挿れたい、ぶちこみたい、ぶちこんで、何度も何度も何度も犯してっズボンをべとべとにするくらいに犯して、ぃっ、いっぱい、虐めて、ドロドロにしたい、犯したい、もう、我慢できないよ……!!)

 目の前の愛しい少年の痴態に、理性が負けて食い破られていく。

 だが、それは間違いなく愛する者への衝動だ。
 こんな自分を許してくれる、こんな自分に溺れてくれる、相手への。

「よ、よく……出来たね……えらいよ……っ」

 手で包んだ股間が、じんわりと熱い液体で湿って行く。
 その湿りによってツカサの性器の形が明確になったのを掌で感じ――――
 ブラックの理性は、完全に焼き切れた。












 
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