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白砂村ベイシェール、白珠の浜と謎の影編
20.誘惑に惑うは人のさが1*
しおりを挟む※ただの狂ってる中年が少年のケツからせいえき掻き出すだけの回です
それ系苦手な人もいるかもなのでこのシーンだけ独立させますね(´・ω・)
次回は普通にツカサがあんあん言わされてる話です。挿入はないよ。
「ツカサに野盗退治の時の報酬を貰っておいて良かった。お蔭で、部屋がもう一つ借りられる」
怒っているのか喜んでいるのか解らない声でそう言いながら、クロウは俺を抱き上げて俺達の部屋から少し離れた部屋に連れて入った。
「こ、ここ……いつの間に……」
「さっき桶を持って行く時に借りた」
ってことは、もう最初からこうする気マンマンだったわけですよね……。
一抹どころじゃない不安がよぎりつつ、俺は部屋の中を見渡す。
そこは単身用の部屋なのか、ビジネスホテル並みに狭かった。
一人用のベッドと申し訳程度のテーブルや椅子が置かれているだけで、他は何もない。本当に、寝るためだけの部屋なのだ。
そこに連れて来られて何をされるか、なんて……正直、考えたくは無かったし、クロウに訊く事も出来なかった。
だって、何かも言えば相手を激昂させそうだし……なにより、怒らせないような言葉が思い浮かばなかったんだよ。
クロウは普段は大人しいけど……怒ったらブラックと同じくらい怖いし、それに相手は腕力が桁違いの獣人だ。宿で暴れられたら困る。
だから、俺は無言でクロウにされるがままになってる訳だけど……やっぱりこれ、おかしいよな……。何で怒ってるのかはまだ判らないけど、クロウってこんな強引に俺を連れ出したりしたりはしな……いやするかな……するかもな……。
待て待て。よし、仮に今の状況が異常だとしよう。
これは変だ。
そう、いくらブラックが寝ていても、クロウがブラックのいない時を見計らって俺に“メシ”をねだって来るとしても、今の状況はちょっとやり過ぎだ。
いつものクロウのやる事じゃない。
だとしたら、ここまで怒るほどのやらかしを俺達がしてしまったのか……それとも、クロウ自身に何かが起こったって事になるけど……そこが判らない。
ちゃんと話せば教えてくれると思うんだけど……あの、その……ケツにいらない子種を仕込んでる間は、ちょっと迂闊な行動したくないなぁって……。
でも嫌な予感がするし、ってかこれ十中八九俺に何かある展開だしなあ……。
ヤバいヤバいと思いつつも何もできず、部屋に鍵を掛けられて床に降ろされる。
手つきは相変わらず俺を思いやったかのように優しかったが、それが逆に怖い。
思わず一歩二歩下がってクロウを見上げてしまう俺に、相手は不機嫌を表すかのように目を細めると、長い足で一歩大きく踏み込んできた。
「ツカサ。下を全部脱げ」
「え…………」
「脱げと言っている。どうせお前が困っていたのは、こっちの事だろう」
クロウは冷たい声で吐き捨てたと同時に、俺の尻をがっと鷲掴んだ。
「うぁあっ!?」
「何回中に出された? 一回じゃあるまい、ブラックはしつこいからな」
「はっ、ぁうっ、やだっ、揉まないで……ッ!」
「このまま下着に漏らしてブラックにバレるのと、オレに掻き出されるの、どっちが良い。好きに選んでいいぞ」
好きに選べって、そんなの……っ。
指が食い込むぐらいの強い力で揉まれて引っ張られてたら、どんなに我慢しても垂れてしまう。さすがにこの状態では耐える事は無理だ。
じゃあ、もう、こんなの選択肢なんて一つしかない訳で。
「わかっ、た、わかったから!」
「ほう、ではどうする」
橙色の瞳がじっと俺を見詰めている。
その視線の冷やかさに足が震えるようだったが、ぐっと堪えて俺は観念したように言葉を吐き出した。
「く、クロウ……俺の中の精液……掻き出して…………」
恥ずかしい、何言ってんだよ俺。声震えてるし裏返ったし情けない。
言ったそばから色々ツッコミどころが脳内で溢れて来て、顔が痛いくらいに熱で茹だる。だけど、そんな俺の努力は買ってくれたのか、クロウは強い力で尻を揉んでいた手を離すと、両手をズボンの前につっこんだ。
「ぅえっ!?」
「良い子だツカサ。なら、もうコレはいらないな」
そう、言って、何をするかと思ったら――――
クロウは俺のズボンと下着を、合わせ目から大きく破いてしまった。
「あぁあああ!?」
ぎゃ――――!!
俺の一張羅がぁああああ!!
「下布なんて鬱陶しい。最初から無ければ精液が垂れようが問題は無いな」
涼しい顔でそんなことを言いながら、薄っぺらい紙でも破くように俺のズボンと下着を穿けないレベルまで引き裂いてしまう。
こ、これもう、失敗した干物みたいになってんじゃん……。
「壁に手を付け。今から掻き出してやる」
「ぅえっ、で、でも」
「縛られて強引に掻き出されたいか?」
や……やでしゅ……。
俺も普段からおケツに優しくない事ばっかりしてるけど、でもクロウに無理矢理そんな事されたら、物理的な意味でおしりこわれりゅうぅううになるってば。
若干軟禁みたいな事になっちゃってるし、こうなったらもう、言うとおりにするしかない。それに……何で怒ってるのかまだ全然解ってないし……。
いや、まあ、その……もう、正直ケツも限界なんで、言い争ってる暇はないって言うか……クロウがケツ肉揉まなきゃもうちょっと耐えられたんですけどねえ。
いやもういい、拷問は早く済ませてしまおう……。
素直に壁に手をついた俺に、クロウは少しだけ機嫌が直ったのか声のトーンがちょっぴり上向きになりつつ、俺の腰を掴んだ。
「ブラックにいつもしてやってるように突き出せ」
「う、うん……」
さっきまでさせられていたのとほぼ同じ格好をさせられて、強引に尻を差し出すような格好に直される。さっきのポーズで充分恥ずかしかったのに、クロウはそれだけじゃ許してくれなくて、俺の足を大きく開かせるとその間に桶を挟み込んだ。
両足のくるぶしに木製の桶の固い感触が当たる。
それに……今の格好だと閉じられていた尻の谷間が開いてしまって、クロウからどう見えているのだろうと考えただけでも足がすくんだ。
「く……クロウ……」
「安心しろ。水差しも用意している。お前に痛い思いはさせない」
「え……あ、ありがと……」
お礼言っちゃったよ何考えてんの俺、相当混乱してない?
ああもう変な所で常識人なのはなんなんでしょうねもう。
自分でもよく解らない思考にぐるぐる考え込んでいると、背後から水が落ちる音が聞こえた。
「……っ」
ぴしゃぴしゃと言う独特な音で、水が何かに当たってから桶に落ちているのだという事が解ってしまう。恐らく手を水で濡らしているんだろうと思うと、体の中がかぁっと熱くなった。
だって、その濡らしてる指って、その……。
「ツカサ……痛くないように濡らしてやるからな……」
そう言いながら、クロウが背後で動く。
何をするのかと限界まで首を回して背後を振り返ると、床に跪いて俺の尻の真正面に陣取ったクロウが、今まさに水差しを尻の上から傾けようとしている所だった。息をのむ暇も無く、水が尻の谷間に流れ込んでくる。
「っ、あっ、や……つ、冷たい……っ」
その冷たさと流れる水の感触がじわじわと体を嬲り、また下腹部に感じてはいけない衝動を感じ始める。
だけど、今の俺は足を閉じる事すら許されていない。どうしたらいいのかと熱くなった顔を思わず歪めたが、クロウはそんな俺の表情をちらりと見るだけで、そこまで優しくしてくれなかった。
や、やばい、恥ずかしさと体の敏感さで愚息が反応し始めている。
さっきシたから、そのせいで……。
「恥ずかしがる事は無い。こんな小さな穴にブラックの肉棒を挿れたんだろう? なら、体が中々元に戻らないのも当然の事だ」
そう言いながら、クロウは何をするかと思ったら――そのごつごつした男らしい指で、必死に締めている窄まりを擦り始めた。
「うあぁあ!?」
思わず悲鳴を上げた俺に構わず、クロウは再び片手で尻肉を掴んで無理に割り開き、必死で窄めていたソコを広げようとして来る。
曝されたそこに、熱い吐息や濡れた感触や太い指のざらつきが襲ってきて、俺は体をびくびくと震わせながら壁に爪を立てた。だけど、クロウはそんな俺に構わず、意識を集中しているソコを指で解すように何度も何度も羽で触るみたいに撫で上げて来る。
「赤くなってるな……まだこんな状態では、穴を締めているのも辛かっただろう? 本当なら、ここはまだ挿れられた余韻で開き切ってるだろうしな……」
「ふあっ、や、やだっ、撫でないでっ! なでたらっ、ぁ、くっ……ぅああ……」
体が緩く訪れる刺激の波に反応して、一瞬弛緩してしまう。
その隙を逃がさないとでも言うように、クロウに窄まりをぐいっと横に広げられてしまい……ついに、どろりと何かが零れだしてしまった。
「ぁ、やっ、やだ……見ないで……!!」
「少し緩めただけでこの有様か……何回中出しされたんだ? ツカサ」
「そ、そんなにしてない、してないから……っ! もう見ないでよ、頼むから!」
両手の指で無理矢理開かされて、ぐいぐいと揉まれる。
そんな事をされたら足が震えて力が抜けるのは当然で、嫌だと思っているのにナカにぶち込まれたブラックの精液が、だらだらと足を伝って流れてしまう。
「だ、だめ……っ、クロウ、お願いだから……!」
「一回ではないだろう。幾重にも精液の流れた筋が出来てるぞ。話せないという事は、それだけ交尾にかまけていたという事か? 答えてみろ、ツカサ」
「そっ……そんな……」
「答えないならこのままだ。オレにこの光景をずっと見ていてほしいのか?」
こんな情けない場面見られて嬉しい奴がいる訳がないだろう。
つうか何で回数とか気にするんだよ、もうなに、わけわかんない、なんなんだ!
回数を言ったら解放してくれる……ワケがないけど、もうこんな話引き摺りたくない。クロウの機嫌がまた悪くなるととんでもない事になりそうだし、本当は言いたくないけど言うしかない……。
俺は己の中の羞恥心を必死で押し殺すと、震える声でクロウに答えを言った。
「に……二回…………にかい、出された……」
「二回? 本当か? ナカにまだ精液が残ってるんじゃないのか」
訝しむような声でそう言うと、クロウはいきなり指を窄まりに押し込んできた。
「あっ、あっあぁあ゛!? やだっ、や、ぃやっ、指だめっ、入れちゃだめぇ!」
「中に入れなければ掻き出せないだろう。それともツカサは、このままブラックの精液が腹の中に残ったままでも良いのか? こんなに濃くて粘ついた子種をいつまでも収めていたら、種が無かろうが妊娠しかねんぞ」
「そ、そんなこと……」
ない、と言いたいが、正直そういう部分に関しては俺にはよく解らない。
この世界で妊娠するには、母体の体に俺達の出すソレとは違う「種」と言うのを植えるらしいんだけど、でもぶっちゃけファンタジーだから何でもアリなわけで。
もしかしたら、本当に妊娠しないとも限らない。こわい、この世界怖いよ。
だったら、早く掻き出して貰った方が良いとは思うんだけど……。
「っ、ぅ゛……でもっ……こ、こんな、ブラックに、ないしょで……」
「これは性行為じゃなく、立派な後処理だ。あのろくでなしがツカサを放って寝たのだから、二番目の雄であるオレがお前の体を綺麗にしてやるのが道理だろう」
「っ、わ、解んないよそんなの! 俺、ブラックが怒ったり、クロウが怒られたりするのやだし……こ……こんなの、絶対ブラックが許すはずが……」
「許す許さないの話で行くなら、あいつが俺の行動を怒れる理由は無いはずだ。何一つ明確な手がかりを探しもせず、ツカサの体をただ貪っていたんだからな。まったく……腸が煮えくり返る」
イラついた口調でそう言いながら、クロウは太い指をまた押し込んでくる。
ブラックの指とは明らかに違うソレに、ナカは違和感を訴え強く締め付けるが、クロウの指はそんな肉壁を物ともせず、水と精液の滑りを得てどんどん奥へと指を進めて来た。
「っあぁあ゛! やっ、だぇっ、だめぇ……!」
「ダメと言う割には、中が潤んで俺の指に触れてくるぞ……? ふ……ブラックがどうのと言う割には、ツカサの肉穴はオレの指を悦んでいるな……」
「ちがっ、ぁ、あぁあぁ……! ぃやらっ、っや、なかっ掻き回さないでぇ……!」
ブラックより太い、骨すらもがっしりした指がもう一本入って来る。
指の腹でナカにじっとりと触れながら外へと掻き出す指に、俺は今までとは違う感覚に戸惑いながら泣き叫んだ。でも、クロウはやめてくれなくて。
「ひぐっ、ひっ、ぃや、やらぁあ……!」
「指で弄らなければ、精液を掻き出せないぞ。……ククッ……ツカサの小さな手では、奥まで届くまい? ……ああそうだ。ブラックが触れていたココも、ツカサは自分で慰める事が出来ないだろう」
「なっなにっ?! あ゛っひっ、ひぁぁあ!?」
ぐり、と押されたと思った瞬間、体に電流のように衝撃が走る。
思わず体を痙攣させるほどの刺激に、俺はどこを触られたのかを知って慌てて首を振ってクロウに懇願した。
「だえっ、だ、だめ、そこされたらっ……!」
「ツカサが虐められたい場所だろう……? 知ってるぞ……ブラックがオレの前でさんざんツカサを抱いてくれたからな……!」
どこか苛ついたような、焦ったような声を吐き捨てて、クロウは俺のナカを乱暴に掻き回して前立腺を擦り立てた。
「あぁああ゛ああ゛!! ひっ、あ゛っあぁあ゛っや゛ぁあ゛っ!! らぇ、あっあぐっ、ま、またいっひゃぅ゛っ、ひっぃっ、いっぢゃうぅう゛う!」
強制的に与えられる快感に声を上げて、獣のように口を大きく開き叫ぶ。
ブラックに散々犯されたナカはもう何をされても敏感に感じてしまうのか、俺が耐えられる快楽の上限を超えた刺激を絶え間なく与えて来る。
下半身が痺れて、腰が砕けそうになって、ガチガチに固まっていた情けない俺の分身が張り詰めてやっと拷問のような刺激を逃そうと震えた――が……。
「おっと、いかん」
「ぅあぁあ゛あ゛っ!!」
もうすぐで解放されると震えていた俺の体から、クロウは指を引き抜いた。
太い指で掻き回され広げられたせいで、ブラックに挿れられた時みたいに開いてしまって空気が入って来る。
それが余計にぞくぞくして、それでも達する事が出来ない苦しさに思わずクロウを涙目で睨むと、クロウは口だけをにやりと歪めて笑った。
「いかんいかん、これはただの後処理だったな。これ以上やったら危うくツカサと交尾する所だった。……さ、綺麗になったからこれでいいな?」
「そ……そん、な……」
物欲しそうな声を出してしまう自分に恥ずかしくなるけど、でも、さんざんナカを虐められて寸止めをされてしまっては、もう虚勢すら張れなくて。
「ぅっ……うぅう……」
太腿から足を伝って、ぽたぽたと桶に精液と水が混じり合ったものが落ちる。
熱を持ったそれすらも冷たいと思う程に体は火照っていて、もう自分では制御も出来ないくらい、じりじりと身の内を焼く快楽にまだ苛まれていた。
…………正直、こんな生殺し、耐えられない……。
だけど、言えない。だってこれは後処理って話だったし、それに嫌がってたのは俺の方なのに、今更どうにかしてって頼むのは……。
「不満そうだな、ツカサ。……そういえば……尻穴を綺麗にしたのに、今度は前の方がドロドロになってしまっているようだが?」
「ふっ……ぅ、く……」
太腿を大きな手で触られて、股関節の辺りまで手が上がってくる。
勃ちあがってはしたなく先走りの汁を垂らしている場所をあえて避けるクロウに、もどかしい思いが募って恨み言すら言いたくなる。
いつもなら、食事だって言って、すぐにフェラしてくれるのに。
あの口と少しざらついた舌で、このどうしようもない熱を鎮めてくれるのに……。
なんで。どうして、こんなに怒ってるんだろう。
やっぱり、俺達がサボったみたいにしてえっちしてたから怒ってるんだろうか。
クロウはそう言う所は真面目だから、怒っても仕方ないとは思う。だけど、こんな意地悪するなんてやっぱりおかしい。
クロウは時々乱暴になるけど、でも、こんなブラックみたいな意地悪しないはずだし、なんだかよく解らないけど、なんか……雰囲気が……違うような……。
「イきたいか、ツカサ」
「ぅ……うぅ……」
「ブラックにねだる時のように可愛く懇願してみろ。そうすれば……ツカサが望むがままに気持ちよくしてやろう。それこそ、よがり狂うくらいにな……」
笑いを含んだ声が、耳に届く。
おかしいと解っていても、今のこの状況からは逃げ出せない。
俺の回答を促すように軽く尻を叩くクロウに、俺は高くて情けない声を出す。
好き勝手されてるのは解ってるのに、もう熱に喘ぐことしか出来ない。拒否する選択肢なんて、最初から許されていなかった。
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