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湖畔村トランクル、湖の村で小休憩編
君は自分の魅力を勉強すべきだ 3※
しおりを挟む「じゃあまずは、ちゃんと言えたご褒美に撫でてあげるね……」
「な……なで、る……?」
頭を撫でるのか。でも、さっき恥ずかしい事を言ったばかりなのに、頭を撫でるだけなんて、そんな……いや、違う、何をガッカリしてるんだ俺は。
そりゃ気持ちいい事をしてほしくて恥ずかしいお願いもしたが、流石にそこまで堕ちたくはない。頭で良い。頭で良かったと、思わなきゃ。
そう思って、尻を揉まれる感覚に耐えていると……ブラックは至近距離で優しく微笑んで、俺を労わるかのように頬に指を滑らせてきた。
「でも、ただ撫でるだけじゃ芸がないか。……じゃあツカサ君、僕がする質問にちゃんと答えられたら、ご褒美にココを撫でてあげる……いいかな?」
ブラックの手が頬から滑り降りて行き、シャツの上から俺のモノに触れないギリギリの所の下腹部を軽く撫でる。
もうそれだけでも辛くて身を捩る俺に、ブラックはまた目を細めた。
「じゃあ第一問。ツカサ君は初対面の人に会った時、どういう風に接する?」
「っぇ……?」
初対面の人って、そんなの出来るだけ愛想よく挨拶するのが普通じゃないのか。
っていうかそこから気を配らなきゃ行けないとだめなのか。いや、まさか。
ぐるぐると考えている間にも、クロウに項を舐められて余裕がなくなってくる。早く答えろとばかりにまた尻たぶをぐっと揉まれて、俺は喉から漏れ出そうになる声を抑えて言葉を吐き出した。
「っぁ、そのっ……笑顔で、初めまして、って……っいぅ……っ」
ちくしょう、クロウが悪戯してくるせいで、声がおかしい。息が詰まる。
まるで子供みたいな声になって顔を歪めたが、ブラックはそんな俺に微笑むと、ゆっくりと手を勃ちあがっている俺のモノに近付けた。そして。
「んー、とってもいい答えだけど……ツカサ君だから、不正解」
「っえ!? ひぁっ、やっ、やぁああぁっ!」
指が、鈴口をぐりぐりと指の腹でいじってくる。
撫でるでもなく、俺に射精させないように先っぽだけを指先で巧みに弄ってくるブラックに、俺は思わず声を上げて首を振った。
「いやらっ、そこっひっ、ひぐっ、そこだけ、ぃや、だめっだめええ……っ!!」
「ふっ、ふふふ……ツカサ君が悪いんだよ……? そんな風に愛想を振りまいて、相手を惑わせようとするから……」
「でもっ、だ、って、だってぇ……!」
「これからは誰にでもニコニコしないでね……。じゃあ、第二問。ツカサ君に好意を持ってる身の程知らずのクズが話しかけてきました。ツカサ君は、そのクズ野郎にどう返したらいいかな?」
「あ゛っ、あぁああ……!」
散々亀頭を弄繰り回していた指が、離れていく。
気が付けば、俺を背後から苛んだ指や舌も消えてなくなっていた。
酷い快楽に嫌気がさしていたはずなのに、俺は、気付けば泣きそうな声を漏らして、ブラックに縋るように見つめていて。
「ひっ、ぐ……ひぅ、う……」
「あは……おちんちんを虐められるの、そんなに気持ちよかった? ツカサ君たらそんな物欲しそうな顔して……。大丈夫だよ、ツカサ君がちゃんと応えられたら、気が狂うくらいに気持ちよくしてあげるから……」
自分の口から勝手に嗚咽が漏れる。情けない喘ぎ声が零れてしまう。
こんなのもう、勉強でも何でもない。ただブラック達が俺を狂わせたいだけじゃないか。本気で嫌なら、怒って抜け出せばいいだけだ。
そうは思うのに。
「さあ、答えてみて」
「ぁ……あぁ……っ」
「正解したら……ツカサ君のいじめてほしいところ、全部いじめてあげるよ?」
ブラックの低くて腹に響く声が、体をゾクゾクさせる。
怒ろうと、抜け出そうと思うのに、ブラックの欲情した声を聞くだけで体が熱くなって、もうどうしようもなかった。
何でも良いから、早く、気持ちよくして欲しい。
はやく、その手で。
「ほら……ツカサ君、さっきの質問の答えは? クズには、どうするの?」
「はっ、ふぁあ……っ……ぁ、そ、そっけなく……かぇ……」
素っ気無く返して、それで、俺はあんたに興味ないって、言う。
それで良いんだろう?
ちゃんと答えたと目の前の相手を見上げたが、ブラックの答えは辛辣だった。
「不正解」
「っ……!? ……だ、って、ブラック、かえすって……!!」
「ははっ、引っかけ問題だよ。正解は無視。……まあ、だからといって逃れられるわけでもないけどね。ツカサ君の事だから、一人でいる時にそんな事になったら、こうして襲われて虐められちゃうだろうなあ……ははっ、はははは」
ブラックの正気を失ったかのようなギラギラした瞳が、俺を見つめている。
思わず息を詰まらせた俺に、ブラックは冷たく目を細めると、間髪入れずにまた俺のモノを掴んで先端だけを激しく擦り始めた。
「うぁあ゛あぁ!?」
その強い刺激に俺は身悶え叫ぶが、体の中に熱が溜まるだけで一向に解放されることはない。それが辛くて、俺はいつの間にか泣きながら喉を曝していた。
そうでもしないと、涙と鼻水で喉が詰まって、死にそうだったから。
でもブラックは許してくれなくて、怒鳴るような声をぶつけてくる。
「ねえツカサ君……解ってる? そのくらいツカサ君は魅力的で無防備なんだよ。その無防備さに、僕がどのくらいイライラしてるかわかる? ねえ、解るかなあ! こんな事されて喘いでる淫乱なツカサ君を、僕がどんなに心配な気持ちでいつも見てるか、ツカサ君の事を閉じ込めて独り占めにしたいのに、どんなにそれを我慢してるのかをさあ!!」
「っあぁあ゛ああ!! ひやぁあっ、ひっぁ゛、ぃぁ、あぁああ! らぇっ、も、やだ、やだぁああっ……!」
知らない、そんなの、知らなかった。俺、本当に解らなかったんだ。
だって俺は普通の男で、襲われた事なんてなくて、男にこんな風にメチャクチャに犯される側だと思われてるなんて、まるで思ってなかった。
ブラックとクロウが特別なだけで、突っかかってくる奴らだって全員頭がちょっと変なだけで、みんな俺に対して冗談を言ってるだけだと信じてた。
俺が完全に「組み敷かれる側」だったなんて、思わなかったんだ。
だから、認めたくなくて。怖くて。
認めてしまったら、俺の頭の中が今までの俺じゃなくなるんじゃないかって。
俺は、男達に女のように抱かれるのが当然の存在なんだって、自分でそう思うのが、どうしても耐えられなくて。だから、違うと思いたくて。
アンタ達だけが、男の俺に欲情するんだって、信じていたかった。
……違う。
それじゃ、俺、知ってたんじゃないか。……そうだよ、知ってたんだ。
ごめんなさい、知らないふりしてた。
だって、信じたくなかったんだ、そんな事……。
信じたくないから、解らないふりをして、強がって…………日本に居た時の自分と同じだって、襲われる事のない存在だって思いたくて、意地を張ってたんだ。
本当は、何度も襲われてたのに。
この世界は日本と同じ倫理観じゃなかったのに、俺は……認められなくて……。
それが、こんな風に「お仕置き」される事になるなんて…………。
「ツカサ……乳首もいやらしいくらいに勃起してるぞ……。こんなにいじめられて興奮するなんて……ツカサは本当にオレ達にいじめられながら犯されるのが大好きなんだな……」
「ぃあぁあ……いわなっ、で……ぅえっ、ぐ、ひぐっ、いぁ、も、やぁあぁああ……」
クロウの凛々しい大人の声が、俺の聞きたくない事を耳元で囁いて来る。
腕の中に囚われたままで逃げる事も出来なくて、俺は足をがくがくと震わせて、必死に耐えながら首を振る。
その度に俺の髪にクロウの髪が当たるのが解って、俺はどうにもならない状況が苦しくて、ブラックに助けを乞うように涙で滲んだ視界を向けた。
「ぶら、っく……も、ゆるしぇ……ひぐっ、ごめ、なさっ……する、から……っ」
「くっ、はは……ツカサ君、じゃあ第三問目いくよ……? ツカサ君に興味があるクズが、自分の横に座るように言って来たら……どうすればいいかな……?」
「ぁっ、あぁあ゛……」
知ってる、これ、わかるよ。だって、さっき教えて貰った。
これが解れば、触ってくれる?
もう、いじめられずに、すむ……?
目の前のブラックが、優しく笑っているように見える。
それが嬉しくて、もういじめられないんだと思うと思わず頬が緩んで、俺は情けない顔でブラックに答えた。
「はっ、ぁは、こ、断る……っ、すわらない……っ!」
そうだよね、正解だよね?
子供みたいに脳内で何度も繰り返しながら、俺は無意識に期待した表情をしながらブラックに答えをせがむ。
そんな俺に、ブラックは愛おしそうに目を細めて、俺の頬を撫でた。
優しい手の感触に、やっぱり正解だったんだと嬉しくなる。反射的に涙が頬を伝ったが、ブラックは頬に落ちた涙を丁寧に拭ってくれた。
「ツカサ君……それは誰に教わったのかな?」
「っ……ぁ……ブラッ、ク……」
「ふふ……そうだね……僕が、ツカサ君に教えたんだ……。恋人の……ツカサ君の一番大事にしている僕が、教えたんだよ……?」
優しい手が、首筋を降りて下へと向かう。
胸の真ん中を撫でる大きな手の感触に、また胸がドキドキして足が震えた。
「んっ……ぅう……」
「だから……ツカサ君も…………恋人として、覚えててくれるよね?」
穏やかに語りかける声に、俺はただ頷く。
俺が理解した事でようやく安心したのか、ブラックは俺の頬に軽くキスをして、背後のクロウに「おい」と呼びかけた。
何をするのかと思っていると、ブラックはクロウと場所を交代して俺の背後に回る。クロウは俺の真正面で跪くと、こっちを見上げて薄らと笑って来た。
「待ち遠しかったぞ、ツカサ」
「は、ぅ」
「ほら、ツカサ君……気持ちよくしてあげるから少しお尻を突きだして」
言われるがままに少し体を曲げると、クロウが俺の腰を両手で固定した。それを見ながら、ブラックが背後で何やら動き、俺の尻の谷間にとろりとした液体を垂らし始める。これは……回復薬、かな……。
そうなると、次に来る感覚はもう解ってしまっているわけで。
構えた途端に窄まりに張り付いてきた指の感触を知覚すると、体中がぞわりと粟立った。思わず緊張してしまうが、ブラックの指はそんな俺の抵抗を物ともせず、いきなり太い指を二本も突き入れて来る。
「ぅあ゛あぁあ゛あ!」
「ははっ……さっきまでずっと熊公にお尻を揉まれていたから、準備万端だったのかな……? ほら……いきなり二本も指が入ったのに、ツカサ君のナカは嬉しそうに奥まで呑み込もうとして来るよ……」
「ひっ、ぅあ、あぁああっ、や、そこっ、やだ……っ、やぁああ……っ」
「ツカサ……はぁ、はっ……可愛いぞ……」
立っていられなくなった俺を支えるようにして腰を掴んでくれているクロウが、荒い息を漏らして口を開ける。その赤い口腔が漏らしたみたいにどろどろと液体を漏らしている俺のものに近付いて――難なく、口に含まれてしまった。
「やぁああっ!! だ、だえっ、ふぇら、しちゃっひっ、んぐっ、ぅ、うぁあぁ……!」
生暖かい口の中で、独特な感触の下に舐めまわされ包まれる。
背後で俺のナカを広げて弄繰り回す指の感覚も相まって、俺は耐え切れずに啜り泣いて首を振った。
「ツカサ君……これだけで足りる? ほら……何が欲しいか言ってごらん。ツカサ君は、もうちゃぁんと欲しい物が言えるよね……?」
「ひっ、ぐっ、ぃあぁ、あ、うぁああ゛っ、ぁ、あぁ……」
指を引き抜かれて、少し開いてしまった窄まりを強く押し開かれる。
さっきまでさんざん蹂躙されていたナカは、自分の熱を慰めてくれる物が欲しくて浅ましく蠢いていた。
それが判ってしまうほどに、もう、我慢できなくなってしまっていて――――
「お……おちん、ちん……ブラックっ、の……おちんちん、でっ、ひぐっ、も……お、お願……おれを、めちゃくちゃにしてくらさぃ……っ」
そんな事を、恥ずかしげもなくねだっていた。
……だけど、もう、どうでも良い。
ブラックに、身体の疼きを解放して貰えるのなら、あの頭が真っ白になる感覚を与えて貰えるのなら、もう恥ずかしくても構わなかった。
「ふっ、はは、ははは……良い子だ、ツカサ君……良く出来ました……ッ!!」
「っぁ、あぁあぁあ゛あ゛あ……――――ッ!!」
体を引き裂かれるような、だけど体の中をぎちぎちに満たしてくれるような凄まじい感覚に、身体が歓喜に震える。
腰を固定されて動けないまま、前と後ろを同時に擦り上げられて、喉から勝手に甲高い声が漏れる。だけど、もう何も考えられなくて、俺はただブラックに抱き締められながら髪を振り乱す事しか出来なかった。
「はっ、はぁっ、くっ……ぁ……あぁ……!」
ブラックの快楽に浮かされた掠れた声が、体を震わせる。
それと同時にクロウが俺のおちんちんを強く吸って、俺は叫んだ。
「ひっ、ぐ、ぁあぁっあ、やっ、らぇっ、いぐっ、いっひゃぅ、も、らえぇえ……っ!!」
叫んで、自分を抱く腕にしがみ付く。
目の前がチカチカして、自分が何をしているの掠れもう解らなくて、だけど、気持ちいいという感覚だけが頭に残っていて。
そこで、記憶が途切れた。
→
※これで危機感を持ってくれたはず
だけど一拍置いてえっちはまだ続く(ツカサが死にそう)
いや、最近長く挿入してないなと思ったので…
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