もちもちもっちー

はじめの一歩

「お母さん、近くのペットショップ行きたい。」
ボクはいつぶりか、母親に話しかけた。

母親は外に干していた洗濯物を取り込もうとしている途中だった。
ボクを見ると、少し嬉しそうに微笑んだ気がする。

「近くなら、あのホームセンターの隣にあるよ。今から行く？」
「うん。」
「ちょっと待っててね。洗濯物すぐに取り込んじゃうから。」

パタパタと小気味よく母親は洗濯物を、家の中の物干し竿に移動させた。

「よし！準備できたよ。車乗って。」
ボクは久しぶりに外に出た。
やけに日差しがまぶしく感じる。

…けど、嫌な感じじゃない。

ボクと母親は車で、近くのペットショップへと向かった。