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本編(つづき)
data71:枯れて彼岸の花となる
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────,71
もともと彼のことが好きではなかった。
嫌いというほどではないが、どちらかといえば苦手だった。
だって彼ときたら自分勝手でわがままで、そのうえ人に口出しせずにはいられない性格をしていたから。
「あっ、また本ばっか読んでんな! たまには身体動かせって言っただろ!」
だから極力彼の目につかないように振る舞った。
そうでなくとも生来あまり声が大きいほうではないし、じっとしているのが苦にならない性質だから、むしろ目立とうとするほうが難しいくらいだ。
なのに彼は目ざとくこちらの一挙一動を見とめては、しょっちゅう突っかかってくる。
「ちょうどいいから付き合え、あっちでボールゲームやってんだ」
「今これ読んでるから……」
「あとにしろ! ほら、立てってば」
「……はぁ」
ほとんど引きずられるようにして、彼のスペースに連れていかれる。
他の子たちも苦笑いでこちらを見ているけれど、誰も彼に直接文句を言ったり止めたりしないのは、そんなことをしても無駄だとわかっているからだ。
でも、彼は嫌われ者ではない。
「ワタリくん、ごめんね。私このあと検査で入れないから、人数が足りなくて」
「……みたいだね。しょうがない……二、三回で済めばいいけど」
「はは、そりゃどーだろ。とりあえずワタリのポジションはこっちな」
なんだかんだ言っても、みんな彼のことが好きだった。
とくにいつも一緒にいるタニラとエイワなんかはそうとしか考えられない。
彼の周りはいつも明るかった。
華やかで楽しそうで、少し騒々しいくらいに賑やかで、いつも誰かの笑い声で満ちていた。
大人しくて引っ込み思案なワタリとは、真逆だ。
彼に無理やり付き合わされなければ一生やらずに終わった遊びがいくつもある。
他の子たちと話す回数も、きっとずっと少なかっただろう。
あまり雑談は得意じゃないし、それが女の子相手だとなおさらだったから、それこそタニラに自分から話しかけたことなどない。
だから、ソーヤがいなければ、きっとこんなふうには過ごせない。
「もっとはっきり言えばいいのに。迷惑だって」
「無駄だろうけどな……」
「まあね。で、そういうあんたも何回言ってもわかんないみたいだけど、一応もっかい言うよ? 鬱陶しいから少し離れて」
「……何センチくらいだ?」
「距離じゃなくて時間で訊きなさい。とりあえず三十分。……あ、やっぱり距離も一メートル」
性格に問題があるソアは他にもいるし、特別ソーヤだけが問題児というわけでもない。
というか全員、何かしら、ちょっと変わったところがある。
ワタリだって他のソアからしたら変わり者に映るのかもしれない。
少なくともソーヤにとっては、ときどき眼をかけてやらないとすぐ奥のほうに引っ込んでしまう地味なやつ、くらいに思われているらしかった。
「ソーくん、投げてもいーい?」
「おう、いつでも来いよ!
……おいワタリ、ちゃんと見てっか? あれ落としたら減点ってルールだかんな?」
「わかってるよ」
「俺、遊びだろうと負けんのは嫌いだぜ」
「知ってる。……あ」
いちばん困るのは、彼の好む遊びの多くが身体を動かすもので、ワタリはそれが滅法苦手だということ。
運動神経の問題ではない。
眼帯のせいで距離感を掴みづらく、だからボールを落としたくらいならまだいいほうで。
頭で受けてうしろにひっくり返ることも少なくない。
ガーデンの床は柔らかい絨毯敷きとはいえ、転べば少なからず痛かった。
「大丈夫~?」
「……だから嫌だったんだけどなぁ……」
「何やってんだよー! ったく、しょうがねえな。
ちょっとこいつ医務つれてくわ! てわけで一回、解散! 各自自由に行動してよし!!」
もう少しゆっくり立ち上がりたいと思っても、ぐいと腕が引っ張り上げられて、ワタリはやはり引きずるようにして連れ出された。
ソーヤの言動は原則的に問答無用で傍若無人、天上天下唯我独尊といった言葉が似つかわしい。
まだ肘やお尻がじんじん痛むのに、歩くペースさえ自由にはさせてもらえない。
エレベーターに乗ってようやくほっと一息ついたはいいが、どうせ帰りもこの調子だろうと思うと、ワタリは小さく溜息をついた。
それをやはり、ソーヤは見逃してくれない。
「なんだよ辛気くせえな。そんな痛いのか?」
「いや。……あのさ、ひとりで行けるから、戻っていいよ」
「ダメだ。おまえすぐコケるからな、監視してねーと」
「何もないとこでは転ばないよ……そんなに言うならなんで僕を入れたの? 勝ちたいなら僕がいないほうが効率いいよ」
「はあ? バカか?」
ソーヤは心底呆れたという顔で言った。
「効率って、それ極論言うと俺以外誰も要らねえってことになっちまうだろ。
それじゃあつまんねえよ。ちっとハンデつけて、その上で戦略を練るのがあの手のゲームの趣旨だろ」
桁違いの自信とめちゃくちゃな理屈に、斜め上の解釈を織り交ぜた暴論だった。
今度はワタリが呆れてしまって二の句が告げない。
反論しなかったのをどう捉えたか、ソーヤはさらにぺらぺらと続けた。
「それにおまえが何にもできなくなるじゃねえかよ。わざわざ自分が損な提案してくるとか、おまえマジで何考えてんだ? 訳わかんねー」
「わ……訳わかんないのはこっちだよ……べつに放っといてくれていいんだけど……」
「だからそれがつまんねえっつってんだろ?」
エレベーターが目的の階に着き、チンと音を立てて止まる。
扉が開くのを待ちきれないというようにそわそわしていたソーヤは、やはりワタリの腕をひっつかんで、有無を言わせず下りさせた。
そんなことしなくても一緒に降りるのに、と思いつつ、ワタリはやはり黙って従う。
たしかにサイネの言うように、たまには拒絶したほうがいいのかもしれない。
引っ張られたら痛いし、球技は苦手だからあまりやりたくない、ほんとうは部屋のすみっこで一人で本を読んでいるのが好きだから邪魔しないでほしいと、はっきり言ったほうが。
でも、ソーヤが聞き入れてくれるはずがない。
「いろんな奴がいたほうが面白い。ちっとぐれートロいからって、ハンパにしたくねえ。
それにおまえマジで放っとくと一日じゅう本かパズルしかやらねーじゃねえか。もうちょい運動して筋肉つけとかねーと、ヒョロヒョロじゃあ休眠後のリハビリがすげえキツいらしいぜ」
それに横暴であっても、こういうときはきっちり正論を投げつけてくるのがソーヤなのだ。
彼自身、理に適った正しいことをしていると自負しているからこそ、言葉や行動に揺らぎがない。
だから、苦手だった。
こうして理詰めで責められたら逃げ場がない。
それで毎度、結局少しも反論できないまま彼に従って、ほんとうに心からうんざりする日だってある。
それでも、やっぱり、嫌いにはなれないのは。
「じゃ、俺ここで待ってっから、診てもらってこい。何ともないといいな」
「よっぽど大丈夫だと思うけどね。……ありがと」
彼のその、自信の漲る態度や言葉に、ときどき妙に励まされる。
あまりに強烈で激しい恒星のような輝きに――たぶん心のどこかで、ひそかに憧れていた。
その彼を。
ワタリは、この手で永遠に葬った。
自分が何をしでかしたのか、すぐに知ったわけではない。
同期たちが休眠に入ってしまい、ひとり残されたワタリは絶望の淵に腰かけながら、毎日ラボに入り浸ってコンピュータを弄り回していた。
忙しい職員たちはそんなワタリを放っていたから、いくらでも内部に侵入できた。
鬱憤を晴らすためにあちこちで悪さをしたが、元が小心者だったから、どれもこれも花園に大した影響を与えないものばかり。
けれどそのちっぽけないたずらが、悲劇の種となった。
植木鉢の管理システムに干渉したのも偶然だ。
手当たり次第に覗きまわっていただけで、何か意図をもって選んだわけじゃない。
ただ同期たちが健やかに眠っていることを数値上で確かめたとき、ワタリはひどく惨めだった。
彼らは何も知らないで、オペラの上で呑気に寝ているのだと思うと腹も立った。
それでも、ひとつだけ弁明することが許されるのなら、ワタリは誰かを攻撃しようなどとは思っていなかった。
休眠の重要性も理解していたし、それを邪魔してはいけないことも承知していた。
だからそのとき操作したのは未使用の植木鉢で、オペラのためだけに稼働中となっているそれを、事故を装って停止させた。
それで職員が少し慌てればいい――それくらいのつもりだった。
誤算は管理システムが古いままだったこと、そしてメンテナンスが不十分だったこと。
どちらもワタリが知りようのない事実で、だから、その結果何が起こるかなんて、予想できるはずもなかったのだ。
ワタリが停止させた植木鉢に連動して、勝手に他の植木鉢がいくつかエラーを起こして緊急停止した。
その中のひとつに眠っていたのがソーヤだったのだ。
→
もともと彼のことが好きではなかった。
嫌いというほどではないが、どちらかといえば苦手だった。
だって彼ときたら自分勝手でわがままで、そのうえ人に口出しせずにはいられない性格をしていたから。
「あっ、また本ばっか読んでんな! たまには身体動かせって言っただろ!」
だから極力彼の目につかないように振る舞った。
そうでなくとも生来あまり声が大きいほうではないし、じっとしているのが苦にならない性質だから、むしろ目立とうとするほうが難しいくらいだ。
なのに彼は目ざとくこちらの一挙一動を見とめては、しょっちゅう突っかかってくる。
「ちょうどいいから付き合え、あっちでボールゲームやってんだ」
「今これ読んでるから……」
「あとにしろ! ほら、立てってば」
「……はぁ」
ほとんど引きずられるようにして、彼のスペースに連れていかれる。
他の子たちも苦笑いでこちらを見ているけれど、誰も彼に直接文句を言ったり止めたりしないのは、そんなことをしても無駄だとわかっているからだ。
でも、彼は嫌われ者ではない。
「ワタリくん、ごめんね。私このあと検査で入れないから、人数が足りなくて」
「……みたいだね。しょうがない……二、三回で済めばいいけど」
「はは、そりゃどーだろ。とりあえずワタリのポジションはこっちな」
なんだかんだ言っても、みんな彼のことが好きだった。
とくにいつも一緒にいるタニラとエイワなんかはそうとしか考えられない。
彼の周りはいつも明るかった。
華やかで楽しそうで、少し騒々しいくらいに賑やかで、いつも誰かの笑い声で満ちていた。
大人しくて引っ込み思案なワタリとは、真逆だ。
彼に無理やり付き合わされなければ一生やらずに終わった遊びがいくつもある。
他の子たちと話す回数も、きっとずっと少なかっただろう。
あまり雑談は得意じゃないし、それが女の子相手だとなおさらだったから、それこそタニラに自分から話しかけたことなどない。
だから、ソーヤがいなければ、きっとこんなふうには過ごせない。
「もっとはっきり言えばいいのに。迷惑だって」
「無駄だろうけどな……」
「まあね。で、そういうあんたも何回言ってもわかんないみたいだけど、一応もっかい言うよ? 鬱陶しいから少し離れて」
「……何センチくらいだ?」
「距離じゃなくて時間で訊きなさい。とりあえず三十分。……あ、やっぱり距離も一メートル」
性格に問題があるソアは他にもいるし、特別ソーヤだけが問題児というわけでもない。
というか全員、何かしら、ちょっと変わったところがある。
ワタリだって他のソアからしたら変わり者に映るのかもしれない。
少なくともソーヤにとっては、ときどき眼をかけてやらないとすぐ奥のほうに引っ込んでしまう地味なやつ、くらいに思われているらしかった。
「ソーくん、投げてもいーい?」
「おう、いつでも来いよ!
……おいワタリ、ちゃんと見てっか? あれ落としたら減点ってルールだかんな?」
「わかってるよ」
「俺、遊びだろうと負けんのは嫌いだぜ」
「知ってる。……あ」
いちばん困るのは、彼の好む遊びの多くが身体を動かすもので、ワタリはそれが滅法苦手だということ。
運動神経の問題ではない。
眼帯のせいで距離感を掴みづらく、だからボールを落としたくらいならまだいいほうで。
頭で受けてうしろにひっくり返ることも少なくない。
ガーデンの床は柔らかい絨毯敷きとはいえ、転べば少なからず痛かった。
「大丈夫~?」
「……だから嫌だったんだけどなぁ……」
「何やってんだよー! ったく、しょうがねえな。
ちょっとこいつ医務つれてくわ! てわけで一回、解散! 各自自由に行動してよし!!」
もう少しゆっくり立ち上がりたいと思っても、ぐいと腕が引っ張り上げられて、ワタリはやはり引きずるようにして連れ出された。
ソーヤの言動は原則的に問答無用で傍若無人、天上天下唯我独尊といった言葉が似つかわしい。
まだ肘やお尻がじんじん痛むのに、歩くペースさえ自由にはさせてもらえない。
エレベーターに乗ってようやくほっと一息ついたはいいが、どうせ帰りもこの調子だろうと思うと、ワタリは小さく溜息をついた。
それをやはり、ソーヤは見逃してくれない。
「なんだよ辛気くせえな。そんな痛いのか?」
「いや。……あのさ、ひとりで行けるから、戻っていいよ」
「ダメだ。おまえすぐコケるからな、監視してねーと」
「何もないとこでは転ばないよ……そんなに言うならなんで僕を入れたの? 勝ちたいなら僕がいないほうが効率いいよ」
「はあ? バカか?」
ソーヤは心底呆れたという顔で言った。
「効率って、それ極論言うと俺以外誰も要らねえってことになっちまうだろ。
それじゃあつまんねえよ。ちっとハンデつけて、その上で戦略を練るのがあの手のゲームの趣旨だろ」
桁違いの自信とめちゃくちゃな理屈に、斜め上の解釈を織り交ぜた暴論だった。
今度はワタリが呆れてしまって二の句が告げない。
反論しなかったのをどう捉えたか、ソーヤはさらにぺらぺらと続けた。
「それにおまえが何にもできなくなるじゃねえかよ。わざわざ自分が損な提案してくるとか、おまえマジで何考えてんだ? 訳わかんねー」
「わ……訳わかんないのはこっちだよ……べつに放っといてくれていいんだけど……」
「だからそれがつまんねえっつってんだろ?」
エレベーターが目的の階に着き、チンと音を立てて止まる。
扉が開くのを待ちきれないというようにそわそわしていたソーヤは、やはりワタリの腕をひっつかんで、有無を言わせず下りさせた。
そんなことしなくても一緒に降りるのに、と思いつつ、ワタリはやはり黙って従う。
たしかにサイネの言うように、たまには拒絶したほうがいいのかもしれない。
引っ張られたら痛いし、球技は苦手だからあまりやりたくない、ほんとうは部屋のすみっこで一人で本を読んでいるのが好きだから邪魔しないでほしいと、はっきり言ったほうが。
でも、ソーヤが聞き入れてくれるはずがない。
「いろんな奴がいたほうが面白い。ちっとぐれートロいからって、ハンパにしたくねえ。
それにおまえマジで放っとくと一日じゅう本かパズルしかやらねーじゃねえか。もうちょい運動して筋肉つけとかねーと、ヒョロヒョロじゃあ休眠後のリハビリがすげえキツいらしいぜ」
それに横暴であっても、こういうときはきっちり正論を投げつけてくるのがソーヤなのだ。
彼自身、理に適った正しいことをしていると自負しているからこそ、言葉や行動に揺らぎがない。
だから、苦手だった。
こうして理詰めで責められたら逃げ場がない。
それで毎度、結局少しも反論できないまま彼に従って、ほんとうに心からうんざりする日だってある。
それでも、やっぱり、嫌いにはなれないのは。
「じゃ、俺ここで待ってっから、診てもらってこい。何ともないといいな」
「よっぽど大丈夫だと思うけどね。……ありがと」
彼のその、自信の漲る態度や言葉に、ときどき妙に励まされる。
あまりに強烈で激しい恒星のような輝きに――たぶん心のどこかで、ひそかに憧れていた。
その彼を。
ワタリは、この手で永遠に葬った。
自分が何をしでかしたのか、すぐに知ったわけではない。
同期たちが休眠に入ってしまい、ひとり残されたワタリは絶望の淵に腰かけながら、毎日ラボに入り浸ってコンピュータを弄り回していた。
忙しい職員たちはそんなワタリを放っていたから、いくらでも内部に侵入できた。
鬱憤を晴らすためにあちこちで悪さをしたが、元が小心者だったから、どれもこれも花園に大した影響を与えないものばかり。
けれどそのちっぽけないたずらが、悲劇の種となった。
植木鉢の管理システムに干渉したのも偶然だ。
手当たり次第に覗きまわっていただけで、何か意図をもって選んだわけじゃない。
ただ同期たちが健やかに眠っていることを数値上で確かめたとき、ワタリはひどく惨めだった。
彼らは何も知らないで、オペラの上で呑気に寝ているのだと思うと腹も立った。
それでも、ひとつだけ弁明することが許されるのなら、ワタリは誰かを攻撃しようなどとは思っていなかった。
休眠の重要性も理解していたし、それを邪魔してはいけないことも承知していた。
だからそのとき操作したのは未使用の植木鉢で、オペラのためだけに稼働中となっているそれを、事故を装って停止させた。
それで職員が少し慌てればいい――それくらいのつもりだった。
誤算は管理システムが古いままだったこと、そしてメンテナンスが不十分だったこと。
どちらもワタリが知りようのない事実で、だから、その結果何が起こるかなんて、予想できるはずもなかったのだ。
ワタリが停止させた植木鉢に連動して、勝手に他の植木鉢がいくつかエラーを起こして緊急停止した。
その中のひとつに眠っていたのがソーヤだったのだ。
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