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本編(つづき)
data57:ふれあうはなびら
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────,57
驚いて駆け寄ろうとしたソーヤの胸に、一瞬ずきりと痛みが走る。
思わず漏れた呻き声に気付いたヒナトがはっとして顔を上げた──てっきり泣いているのかと思っていたが、その頬に濡れたところは少しもなくて、ソーヤは拍子抜けした。
「ソーヤさん!? 大丈夫ですか!?」
逆にヒナトのほうがソーヤへ駆け寄ってきたわけだが、もうすでに痛みはどこかへ消え去っている。
脚は少しふらつくが、それは元からだ。……というのも妙な表現だが、つまりは慢性的な症状であって、今ここで発作的に起きた異常ではない。
平気だと答えるソーヤに、ヒナトはそれでも心配そうに椅子を勧める。
それで半ば強引に座らせられながら、ソーヤはじっと少女の表情や仕草を眺めてみたが、とくに顔色が悪いわけでもどこかが痛むようなそぶりもない。
変なところでしゃがみこんでいたから具合でも悪いのかと思ったのだが。
「びっくりしたぁ……っていうか、なんでソーヤさんがここにいるんですか?」
「俺のことはいい。それよりおまえ、さっき何してたんだよ」
「えっ」
ヒナトは明らかに動揺したようすで眼を泳がせた。
うろうろと彷徨う視線はひたすら給湯室の床を這いまわり、必死で言い訳を探しているのが窺える。
「おい、なんか言え」
じっと彼女を見つめながら、ソーヤはあえて追い詰めるような声音でそう言った。
嘘を吐こうとしているのがわかったからだ。
そしてそれはソーヤとしては許しがたいことだったから、わざと彼女の思考を遮るように言葉を紡ぐ。
「ちゃんとこっち見ろ。ヒナ」
「え、と、あの」
「くだらねーこと考えてんじゃねえぞ。秘書の分際で、この俺に隠しごとしようとか思うな。……ほらこっち見ろって」
あくまで逃げようとする視線を捕まえるために、所在なさげな手を掴む。
反射的にヒナトがこちらに向けたのは、猛獣に捕らえられた草食動物のような眼で、それに胸が痛まなかったと言えば嘘になる。
でもそれは、残念ながら、ヒナトを怯えさせたことに対してじゃあない。
拒絶されることへのソーヤ自身の苦痛だ。
我ながら最低なやつだと思うが、しかしヒナトの心身を第一に慮れるようなソーヤだったら、そもそも彼女を秘書になんてしなかった。
うぐいす色の眼がじわじわと潤んでいくのをじっと見ている。
また泣かせてしまう。
やめればいいのに、やめたいのに、他にうまくやれないから何度でもこれを繰り返している。
そしてヒナトの手首を掴んだまま、ソーヤはつい立ち上がろうとしてしまった。
やはりまた頭に血が上っていたのかもしれない、自覚はなかったが、たしかにその瞬間は自らの容態など忘れていたような気がする。
瞬間にきちんと力が入らなかった脚が、よろりと一歩前にもつれた。
ヒナトは咄嗟に支えようとしたようだったが、前より痩せたとはいえ彼女より体格のいいソーヤを押し止められるはずもなく、ふたりは一緒になってその場に崩れ落ちる。
椅子が倒れて耳障りな音を立てたのが、なぜか他人事のようだった。
「……いったぁ……」
小さな声でヒナトがそう呻く。
こちらに痛みが少ないのは彼女を下敷きにしてしまったからだろう。
身体の下に温もりと柔らかさがあるのでそれを感じて、まだソーヤの視界は衝撃のためにぼやけていたが、せめて早く退いてやろうと身を捩る。
上手く動かせない手足をもどかしく引きずって、できたのはほんのわずかに上体を浮かせただけだった。
まだ身体の大部分がヒナトに重なって温かいままだ。
「う……ソーヤさん……だいじょ……ッ!?」
ヒナトの声が途切れた。
同じタイミングで、にわかにソーヤの視界も晴れる。
そのど真ん中、恐ろしいほど近くに見慣れた顔が、しかし未だかつてないほど真っ赤に染まってまるでトマトかパプリカのようになって、ソーヤを凝視していた。
状況を理解するのに二秒ほど要した。
端的に言えばふたりの顔がちょうどぴったりと重なっていて、顔面のいくつかの突出した部分が触れ合ている。
眼窩の上部、鼻梁、それから──くちびる。
それらを把握した瞬間ソーヤは跳ね起きた、もとい、そうしようとして起き上がり切れずによろけた。
傍に転がっていた椅子の脚を掴み、それに縋りつくようにして身を起こす。
それぞれが何かにしがみつきながら必死で立ち上がるのに、何分かかかっていたような気がする。
誰も来なかったことを奇跡だと思えるほどには動揺していた。
ソーヤですらこれほど狼狽しているのだから、ヒナトなどもっと混乱していたに違いない。
「……悪い。……怪我、ねえか」
やっとそう声をかけられたころ、ヒナトは机に張り付くようにしていた。
何がどうしてそういう体勢に落ち着いたのか、その過程をソーヤは見てないのでまったく想像がつかなかったが、彼女がどれほどのパニック状態にあるのかは察せる。
「だ、い……じょぶ……です……っ」
返答の声はめちゃくちゃに震えている。
まだ顔は絵具でも塗りたくったように赤かったし、すでに頬には濡れた痕がついていた。
それを見て頭が殴られたようにがんと痛む。
今度はたぶん、自尊心ではなく良心のほうだったと思う。いやわからない。
もうまともに頭が働く気がしない、わけがわからないソーヤは少しでも冷たいものに触りたくて、壁に手をついた。
それで少しでも脳にこもった熱が下がってくれないかと思ったからだ。
もちろん現実はそんなわけはなくて、このままだと情緒が狂ってしまいそうで、ソーヤは無理やりに背を向けた。
先にオフィスに戻る、と最低限の言葉だけ絞り出して給湯室から逃げる。
返事は聞かなかった。
ヒナトが何も返さなかったからだし、聞いたところでソーヤの選択は変わらなかっただろう。
今はただ、適切な距離を置くことしか考えられなかった。
・・・・・
ふらつく脚でオフィスに戻ると、ちょっと不思議そうな顔をしたワタリと眼が合う。
ミチルは相変わらず画面に集中していてこちらを窺う気配すらないが、今のソーヤの心境としては、ヒナトにそっくりな顔をこちらに向けられなくてホッとした。
「……何やらかしてきたの?」
「なんの話だよ藪から棒に」
「自覚ないなら鏡見なよ。何かありました、って顔してるから」
「……たいしたこっちゃねえよ」
いつもなら目ざといやつだと辟易する場面だったが、今日ばかりはさすがに自覚がある。
動揺が顔に滲むのを誤魔化したかったが、真顔にはどうしてもなれそうになかったので、せめて仏頂面を心掛けた。
むっつりして黙り込むソーヤを眺めながら、ワタリが怪訝そうに眼を細める。
「そもそも何しに行ったの? 給湯室覗いてきたんでしょ」
「いやそれは」
「嘘ついても無駄だよ、トイレじゃないのは方向でわかってる。ドアのとこに影が映るから」
「……ストーカーかおまえは」
「うーん、似て非なるものだけど、似たようなものかもしれないね?」
ふざけた返事にソーヤが思わず彼を睨むと、しかしそこにあるのは想像していたようなおどけた表情ではなかった。
ワタリの眼はまっすぐにこちらを見つめている。
その眼差しは真剣というより、そして訝るというよりも、責めるような色合いが強かった。
ある意味この副官は、班長の扱いかたをよく心得ている。
そのまま正直に問い詰めてもまともに答えないと知っているから、わざとからかうような声でこちらの注意を引いたのだ。
これは手管に落ちたソーヤの負けだった。
眼が合ってしまったら、たとえ内心では無視かはぐらかそうと思っていても、プライドが邪魔になってそうできない。
まして自らの足で戻ったオフィスから逃げ出すわけにはいかないのだ。
「……ちっとヒナのようすが気になったんだよ」
「うん。それで、ヒナトちゃんは何だって?」
「いや……あれこれ聞く前に俺がずっこけて、ヒナを巻き込んじまった。怪我はしてなさそうだしとにかく邪魔にしかならなそうだったんで戻ってきた。それだけだ」
嘘はついていない。ただ、事実をすべて語らないだけ。
たしかに問い詰めようとはしたが、答えを聞くことはできなかった。
というかまず、今こうして口に出すまで、何をしに彼女を追いかけたのかすっかり忘れていたくらいだ。
ワタリがどれだけソーヤの話を信じたかはわからない。
ただ、少なくともこのときは何か反駁してくることもなく、そう、とだけ言って頷いていた。
→
驚いて駆け寄ろうとしたソーヤの胸に、一瞬ずきりと痛みが走る。
思わず漏れた呻き声に気付いたヒナトがはっとして顔を上げた──てっきり泣いているのかと思っていたが、その頬に濡れたところは少しもなくて、ソーヤは拍子抜けした。
「ソーヤさん!? 大丈夫ですか!?」
逆にヒナトのほうがソーヤへ駆け寄ってきたわけだが、もうすでに痛みはどこかへ消え去っている。
脚は少しふらつくが、それは元からだ。……というのも妙な表現だが、つまりは慢性的な症状であって、今ここで発作的に起きた異常ではない。
平気だと答えるソーヤに、ヒナトはそれでも心配そうに椅子を勧める。
それで半ば強引に座らせられながら、ソーヤはじっと少女の表情や仕草を眺めてみたが、とくに顔色が悪いわけでもどこかが痛むようなそぶりもない。
変なところでしゃがみこんでいたから具合でも悪いのかと思ったのだが。
「びっくりしたぁ……っていうか、なんでソーヤさんがここにいるんですか?」
「俺のことはいい。それよりおまえ、さっき何してたんだよ」
「えっ」
ヒナトは明らかに動揺したようすで眼を泳がせた。
うろうろと彷徨う視線はひたすら給湯室の床を這いまわり、必死で言い訳を探しているのが窺える。
「おい、なんか言え」
じっと彼女を見つめながら、ソーヤはあえて追い詰めるような声音でそう言った。
嘘を吐こうとしているのがわかったからだ。
そしてそれはソーヤとしては許しがたいことだったから、わざと彼女の思考を遮るように言葉を紡ぐ。
「ちゃんとこっち見ろ。ヒナ」
「え、と、あの」
「くだらねーこと考えてんじゃねえぞ。秘書の分際で、この俺に隠しごとしようとか思うな。……ほらこっち見ろって」
あくまで逃げようとする視線を捕まえるために、所在なさげな手を掴む。
反射的にヒナトがこちらに向けたのは、猛獣に捕らえられた草食動物のような眼で、それに胸が痛まなかったと言えば嘘になる。
でもそれは、残念ながら、ヒナトを怯えさせたことに対してじゃあない。
拒絶されることへのソーヤ自身の苦痛だ。
我ながら最低なやつだと思うが、しかしヒナトの心身を第一に慮れるようなソーヤだったら、そもそも彼女を秘書になんてしなかった。
うぐいす色の眼がじわじわと潤んでいくのをじっと見ている。
また泣かせてしまう。
やめればいいのに、やめたいのに、他にうまくやれないから何度でもこれを繰り返している。
そしてヒナトの手首を掴んだまま、ソーヤはつい立ち上がろうとしてしまった。
やはりまた頭に血が上っていたのかもしれない、自覚はなかったが、たしかにその瞬間は自らの容態など忘れていたような気がする。
瞬間にきちんと力が入らなかった脚が、よろりと一歩前にもつれた。
ヒナトは咄嗟に支えようとしたようだったが、前より痩せたとはいえ彼女より体格のいいソーヤを押し止められるはずもなく、ふたりは一緒になってその場に崩れ落ちる。
椅子が倒れて耳障りな音を立てたのが、なぜか他人事のようだった。
「……いったぁ……」
小さな声でヒナトがそう呻く。
こちらに痛みが少ないのは彼女を下敷きにしてしまったからだろう。
身体の下に温もりと柔らかさがあるのでそれを感じて、まだソーヤの視界は衝撃のためにぼやけていたが、せめて早く退いてやろうと身を捩る。
上手く動かせない手足をもどかしく引きずって、できたのはほんのわずかに上体を浮かせただけだった。
まだ身体の大部分がヒナトに重なって温かいままだ。
「う……ソーヤさん……だいじょ……ッ!?」
ヒナトの声が途切れた。
同じタイミングで、にわかにソーヤの視界も晴れる。
そのど真ん中、恐ろしいほど近くに見慣れた顔が、しかし未だかつてないほど真っ赤に染まってまるでトマトかパプリカのようになって、ソーヤを凝視していた。
状況を理解するのに二秒ほど要した。
端的に言えばふたりの顔がちょうどぴったりと重なっていて、顔面のいくつかの突出した部分が触れ合ている。
眼窩の上部、鼻梁、それから──くちびる。
それらを把握した瞬間ソーヤは跳ね起きた、もとい、そうしようとして起き上がり切れずによろけた。
傍に転がっていた椅子の脚を掴み、それに縋りつくようにして身を起こす。
それぞれが何かにしがみつきながら必死で立ち上がるのに、何分かかかっていたような気がする。
誰も来なかったことを奇跡だと思えるほどには動揺していた。
ソーヤですらこれほど狼狽しているのだから、ヒナトなどもっと混乱していたに違いない。
「……悪い。……怪我、ねえか」
やっとそう声をかけられたころ、ヒナトは机に張り付くようにしていた。
何がどうしてそういう体勢に落ち着いたのか、その過程をソーヤは見てないのでまったく想像がつかなかったが、彼女がどれほどのパニック状態にあるのかは察せる。
「だ、い……じょぶ……です……っ」
返答の声はめちゃくちゃに震えている。
まだ顔は絵具でも塗りたくったように赤かったし、すでに頬には濡れた痕がついていた。
それを見て頭が殴られたようにがんと痛む。
今度はたぶん、自尊心ではなく良心のほうだったと思う。いやわからない。
もうまともに頭が働く気がしない、わけがわからないソーヤは少しでも冷たいものに触りたくて、壁に手をついた。
それで少しでも脳にこもった熱が下がってくれないかと思ったからだ。
もちろん現実はそんなわけはなくて、このままだと情緒が狂ってしまいそうで、ソーヤは無理やりに背を向けた。
先にオフィスに戻る、と最低限の言葉だけ絞り出して給湯室から逃げる。
返事は聞かなかった。
ヒナトが何も返さなかったからだし、聞いたところでソーヤの選択は変わらなかっただろう。
今はただ、適切な距離を置くことしか考えられなかった。
・・・・・
ふらつく脚でオフィスに戻ると、ちょっと不思議そうな顔をしたワタリと眼が合う。
ミチルは相変わらず画面に集中していてこちらを窺う気配すらないが、今のソーヤの心境としては、ヒナトにそっくりな顔をこちらに向けられなくてホッとした。
「……何やらかしてきたの?」
「なんの話だよ藪から棒に」
「自覚ないなら鏡見なよ。何かありました、って顔してるから」
「……たいしたこっちゃねえよ」
いつもなら目ざといやつだと辟易する場面だったが、今日ばかりはさすがに自覚がある。
動揺が顔に滲むのを誤魔化したかったが、真顔にはどうしてもなれそうになかったので、せめて仏頂面を心掛けた。
むっつりして黙り込むソーヤを眺めながら、ワタリが怪訝そうに眼を細める。
「そもそも何しに行ったの? 給湯室覗いてきたんでしょ」
「いやそれは」
「嘘ついても無駄だよ、トイレじゃないのは方向でわかってる。ドアのとこに影が映るから」
「……ストーカーかおまえは」
「うーん、似て非なるものだけど、似たようなものかもしれないね?」
ふざけた返事にソーヤが思わず彼を睨むと、しかしそこにあるのは想像していたようなおどけた表情ではなかった。
ワタリの眼はまっすぐにこちらを見つめている。
その眼差しは真剣というより、そして訝るというよりも、責めるような色合いが強かった。
ある意味この副官は、班長の扱いかたをよく心得ている。
そのまま正直に問い詰めてもまともに答えないと知っているから、わざとからかうような声でこちらの注意を引いたのだ。
これは手管に落ちたソーヤの負けだった。
眼が合ってしまったら、たとえ内心では無視かはぐらかそうと思っていても、プライドが邪魔になってそうできない。
まして自らの足で戻ったオフィスから逃げ出すわけにはいかないのだ。
「……ちっとヒナのようすが気になったんだよ」
「うん。それで、ヒナトちゃんは何だって?」
「いや……あれこれ聞く前に俺がずっこけて、ヒナを巻き込んじまった。怪我はしてなさそうだしとにかく邪魔にしかならなそうだったんで戻ってきた。それだけだ」
嘘はついていない。ただ、事実をすべて語らないだけ。
たしかに問い詰めようとはしたが、答えを聞くことはできなかった。
というかまず、今こうして口に出すまで、何をしに彼女を追いかけたのかすっかり忘れていたくらいだ。
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