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本編(つづき)
data54:穴は塞がり、行き止まり
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────,54
「それは……どういう風の吹きまわしなのかな?」
ワタリは困惑した。
この状況でヒナトが言い出す内容としては、あまりに脈絡がなく唐突だったからだ。
なぜこの場にもいないミチルが絡んでくるのか。
その意味がわからないわけではない──むしろ細かな事情を誰より知っているから、ワタリは回答に難儀した。
ワタリは知っていても、ヒナトは知らないはずだと思っていたから。
あるいは先日の、結果的にヒナトが初めて早退扱いになったあの日に、ミチルかラボの人間から何か聞かされたのかもしれない。
それは……ワタリにとっては、とても都合が悪い。
どう聞き返したものか戦々恐々としていると、ヒナトが先に口を開いた。
──ストレスがあるとソーヤさんの病気が悪くなるってラボの人に聞きました。
「ここ最近落ち着いてたのに、また倒れちゃった。たぶん原因はあたしとミチルだと思うんです」
「……それは同意するよ。僕も正直そう感じた」
「ですよね。だから……あたし、ちょっとでもソーヤさんの悩みの種になるようなことを減らしたいんです。何かできないかなってさっきからずっと考えてて。
それで、ミチルのことがいちばん大きいし、でもあたしひとりじゃどうしようもないと思って、だからワタリさん、助けてください」
うぐいす色の瞳がじんわりと滲んでいる。
彼女は泣きそうなのではない。その奥に秘めた決意と覚悟が溢れそうになっているのだ。
やっぱり、とワタリは思った。
ヒナトはもう知っている──彼女と彼女たちにまつわるすべての宿命を。
そこにひとつだけ救いがあるとするなら、もちろんそれはワタリにとっての救いであってヒナト自身やソーヤや他のソアには何の光にもならないことだが、このまっすぐな眼差しが意味するのはつまり、ワタリの犯した罪については彼女は認知していない。
咎人は静かに頷いた。
誰にも肩入れしないことを己に科してはいるが、これだけは例外でいいだろう。
むしろ、やっと、これで……償いができるのかもしれない……。
「……と……」
「え?」
「あ……ううん、なんでもないよ。帰ろう」
そう言って歩き出す。
ヒナトもこちらに歩幅を合わせて少し早歩きについてくるので、ワタリは少し速度を緩めた。
廊下に響くふたりぶんの足音は、たしかに未来に向かっている。
(……ありがとう)
これは祈りだ。
誰に届かなくてもいい。胸の内で、そっと隣の少女に捧げた。
・・・・・*
これはどういう風の吹き回しなのか。
翌日にはワタリのみならず、サイネやアツキも困惑することになっていた。
というのも昼、いつものように三人で食堂に集まったところ、ヒナトがひとり多かったからである。
改めて間近に見ても、あまりにもよく似ている。
違いを挙げるとするならその表情──顔そのものよりも微笑みの作りかただろうか。
かろうじてこちらには愛想良く振る舞おうとしているようだったが、その裏から滲み出ている嫌悪らしき感情に気付かないほどこちらも鈍くはない。
ヒナトに対して当たりがきついのは彼女から聞いてはいたが、それはあくまで表層の話なのだろう。
どうやら自分たちも例外ではなく、いずれ時期が来たら牙を向けられるだろうことを察し、サイネとアツキはひそかに目配せを交わした。
「今日はミチルも一緒にお昼食べようと思って。いいよね?」
「私は構わないけど」
「うちもいーよー。さ、こっち空いてるから座って」
「ありがとう」
奇妙なのはこの突然の同席について、ヒナトが誰より乗り気らしいことだ。
というかむしろミチルも戸惑っている気配があり、どうも彼女が無理やりついてきたのではなく、ヒナトのほうで積極的に連れてきたふうだった。
「改めて、第二班の班長のサイネ。よろしく」
「うちは三班の副官のアツキで~す」
「よろしく……お願いします」
「あはは、そんな緊張しなくていいよぉ。あとうちらには敬語じゃなくておっけーだよ、ヒナちゃんもそうしてるし」
ミチルの居心地の悪そうなようすに気付かないふりをして、アツキが明るい声を出す。
彼女はこうして何も考えていないように振る舞いながら、実際のところでは相手の仕草や表情を、そこに隠された心理や感情を隅々まで観察しているのだ。
そういうことはアツキの得意分野であり、サイネに同じことはできない。
サイネは自分が人の心の機微には疎いと理解しているので、何か知りたいと思ったときには遠まわしな言いかたをしない。
それが功を奏するときもあればそうでないときもある、それもまたよくわかっているから、いきなり口を開いて場の空気を壊さないように留意してはいる。
まずようすを見て、わからなければアツキに任せる。
あるいは、いけると判断したのに失敗に終わった場合にも、その後のフォローをアツキに頼む。
そういう関係が成り立つから、ふたりは親友だと互いに自負しているのだ。
ともかく今日もサイネは黙って彼女らのやりとりを見守ることにした。
自分の得意分野はここで介入することではなく、ラボのデータベースに文字や数字として保管されたもろもろの記録を探しに行くことだから、口を挟むことはしない。
むろん、ミチルに向かって直接問いただしたいことがあるのなら話は別だが。
「背もほとんどいっしょだねえ。あ、ねえねえ、今度のおでかけでさ、ヒナちゃんとミチちゃんでお揃いコーデみたいにしたら面白くない?」
「面白いかもだけど、アツキちゃん、それってあたしたちの見分けつくかなぁ?」
「だいじょぶ。だってほんとのお揃いにはできないから。ほら、同じ服を二枚ずつ揃えるってここの環境だと難しいから、それとなく似てるのを合わせるだけだもん」
「そっかー。ミチルはどっか行きたいとことかある?」
「……あたし外行ったことない」
「あ、そっか! 初だね! そしたらまた百貨店……あ、あそこ初めてで行かないほうがいいんだっけ?」
「んー、そうね……ミチちゃんなら大丈夫そう。雰囲気が落ち着いてるというか、サイちゃんに近い感じするから、なんかそんなにはしゃがなさそう」
予想はついたが、アツキとヒナトでずっと喋っていて、ミチルは話題を振られたときだけ小声で答えるだけだった。
正直この状況では彼女よりもヒナトのほうを問い詰めたい。
いったい何を考えて、どういう目的でミチルを自分たちのグループに引き込もうとしているのかと。
それに──ヒナトが明るすぎる、と感じるのはなぜだろう。
いや、これが本来の彼女であったはずだ。
きゃらきゃらとよく笑い、よく喋り、ミスやドジを報告するときですら半笑いで悪びれるような、いい意味であまりものを考えすぎない子だった。
だからアツキが彼女をひまわりに喩えたときに、サイネですら同意してしまったのだ。
それでも最近は彼女をとりまく環境が荒れすぎていたのもあり、前ほどの元気さはなくなったように感じていた。
あるいは成長に従って多少なりと落ち着きがでてきたのかとも思ったし、会議でソーヤが言っていたように、ここ数日はミチルの出現によって陰りがさらに増していたようだったのだ。
それが今日はどうしたことか、ソーヤが最初に倒れる前のように明るく溌剌としている。
もちろんそれ自体は悪いことではないが、理由がわからないのが不穏なのだ。
昼食の席に突然ミチルを連れてきたことといい、行動にも妙なところがあるのは確かであり、恐らくサイネにはわからない部分で仕草や言葉にも何かが表れているはず。
そして同じことをアツキも感じている──最初の目配せの意味はたぶんそれだ。
「ねえサイネちゃん、会議のときソーヤさんどんな感じだったの?」
ふいに話を振られてはっとする。
ヒナトの眼だけがこちらをじっと見ていて、アツキがミチルに何か話しかけているのが横目に映った。
「どうって、……べつに。いつもどおり傲慢な俺様野郎だったけど」
「……あははは。それはわかってるよー、言われなくっても想像できちゃうもん」
楽しそうに笑うその頬の緩みかたが、前とは違う。
感情に疎いサイネでもその意味はわかる。
いま彼女は脳裏にソーヤの姿を思い浮かべているのだと、そしてそれを心から愛しく思っているのが、眼やくちびるの端から滲み出ているのだと……ヒナトが彼に恋をしているというのは事実なのだと。
それを素直に祝福できないのは、何もサイネがひねくれているからではない。
ある意味での先達として知っているからだ。
花園研究所は、人を愛するのに適した場所ではない。
ここでは自分たちの何もかもが監視カメラとセンサーによって見張られていて、自由なんてほんのわずか、そのうえ未来なんてあらゆる意味で望むべくもない。
愛なんて、育むほどに後に待つ痛みと苦難が深まるだけ。
けれど、そんなこと頭で理解していたところで、こんな感傷を捨てられるかといえば話は別で。
少し眼を遠くにやれば、サイネが相棒と呼ぶ唯一の男の顔が見える。
ユウラもすぐこちらの視線に気づいて、他の誰にもわからないような微小さで、少しだけ緩んだ眼差しをこちらに向けるのだ。
自分も同じ穴のむじなにすぎないことをも、サイネはよくわかっている。
でなければこんなふうに喉が詰まることもないはずだから。
→
「それは……どういう風の吹きまわしなのかな?」
ワタリは困惑した。
この状況でヒナトが言い出す内容としては、あまりに脈絡がなく唐突だったからだ。
なぜこの場にもいないミチルが絡んでくるのか。
その意味がわからないわけではない──むしろ細かな事情を誰より知っているから、ワタリは回答に難儀した。
ワタリは知っていても、ヒナトは知らないはずだと思っていたから。
あるいは先日の、結果的にヒナトが初めて早退扱いになったあの日に、ミチルかラボの人間から何か聞かされたのかもしれない。
それは……ワタリにとっては、とても都合が悪い。
どう聞き返したものか戦々恐々としていると、ヒナトが先に口を開いた。
──ストレスがあるとソーヤさんの病気が悪くなるってラボの人に聞きました。
「ここ最近落ち着いてたのに、また倒れちゃった。たぶん原因はあたしとミチルだと思うんです」
「……それは同意するよ。僕も正直そう感じた」
「ですよね。だから……あたし、ちょっとでもソーヤさんの悩みの種になるようなことを減らしたいんです。何かできないかなってさっきからずっと考えてて。
それで、ミチルのことがいちばん大きいし、でもあたしひとりじゃどうしようもないと思って、だからワタリさん、助けてください」
うぐいす色の瞳がじんわりと滲んでいる。
彼女は泣きそうなのではない。その奥に秘めた決意と覚悟が溢れそうになっているのだ。
やっぱり、とワタリは思った。
ヒナトはもう知っている──彼女と彼女たちにまつわるすべての宿命を。
そこにひとつだけ救いがあるとするなら、もちろんそれはワタリにとっての救いであってヒナト自身やソーヤや他のソアには何の光にもならないことだが、このまっすぐな眼差しが意味するのはつまり、ワタリの犯した罪については彼女は認知していない。
咎人は静かに頷いた。
誰にも肩入れしないことを己に科してはいるが、これだけは例外でいいだろう。
むしろ、やっと、これで……償いができるのかもしれない……。
「……と……」
「え?」
「あ……ううん、なんでもないよ。帰ろう」
そう言って歩き出す。
ヒナトもこちらに歩幅を合わせて少し早歩きについてくるので、ワタリは少し速度を緩めた。
廊下に響くふたりぶんの足音は、たしかに未来に向かっている。
(……ありがとう)
これは祈りだ。
誰に届かなくてもいい。胸の内で、そっと隣の少女に捧げた。
・・・・・*
これはどういう風の吹き回しなのか。
翌日にはワタリのみならず、サイネやアツキも困惑することになっていた。
というのも昼、いつものように三人で食堂に集まったところ、ヒナトがひとり多かったからである。
改めて間近に見ても、あまりにもよく似ている。
違いを挙げるとするならその表情──顔そのものよりも微笑みの作りかただろうか。
かろうじてこちらには愛想良く振る舞おうとしているようだったが、その裏から滲み出ている嫌悪らしき感情に気付かないほどこちらも鈍くはない。
ヒナトに対して当たりがきついのは彼女から聞いてはいたが、それはあくまで表層の話なのだろう。
どうやら自分たちも例外ではなく、いずれ時期が来たら牙を向けられるだろうことを察し、サイネとアツキはひそかに目配せを交わした。
「今日はミチルも一緒にお昼食べようと思って。いいよね?」
「私は構わないけど」
「うちもいーよー。さ、こっち空いてるから座って」
「ありがとう」
奇妙なのはこの突然の同席について、ヒナトが誰より乗り気らしいことだ。
というかむしろミチルも戸惑っている気配があり、どうも彼女が無理やりついてきたのではなく、ヒナトのほうで積極的に連れてきたふうだった。
「改めて、第二班の班長のサイネ。よろしく」
「うちは三班の副官のアツキで~す」
「よろしく……お願いします」
「あはは、そんな緊張しなくていいよぉ。あとうちらには敬語じゃなくておっけーだよ、ヒナちゃんもそうしてるし」
ミチルの居心地の悪そうなようすに気付かないふりをして、アツキが明るい声を出す。
彼女はこうして何も考えていないように振る舞いながら、実際のところでは相手の仕草や表情を、そこに隠された心理や感情を隅々まで観察しているのだ。
そういうことはアツキの得意分野であり、サイネに同じことはできない。
サイネは自分が人の心の機微には疎いと理解しているので、何か知りたいと思ったときには遠まわしな言いかたをしない。
それが功を奏するときもあればそうでないときもある、それもまたよくわかっているから、いきなり口を開いて場の空気を壊さないように留意してはいる。
まずようすを見て、わからなければアツキに任せる。
あるいは、いけると判断したのに失敗に終わった場合にも、その後のフォローをアツキに頼む。
そういう関係が成り立つから、ふたりは親友だと互いに自負しているのだ。
ともかく今日もサイネは黙って彼女らのやりとりを見守ることにした。
自分の得意分野はここで介入することではなく、ラボのデータベースに文字や数字として保管されたもろもろの記録を探しに行くことだから、口を挟むことはしない。
むろん、ミチルに向かって直接問いただしたいことがあるのなら話は別だが。
「背もほとんどいっしょだねえ。あ、ねえねえ、今度のおでかけでさ、ヒナちゃんとミチちゃんでお揃いコーデみたいにしたら面白くない?」
「面白いかもだけど、アツキちゃん、それってあたしたちの見分けつくかなぁ?」
「だいじょぶ。だってほんとのお揃いにはできないから。ほら、同じ服を二枚ずつ揃えるってここの環境だと難しいから、それとなく似てるのを合わせるだけだもん」
「そっかー。ミチルはどっか行きたいとことかある?」
「……あたし外行ったことない」
「あ、そっか! 初だね! そしたらまた百貨店……あ、あそこ初めてで行かないほうがいいんだっけ?」
「んー、そうね……ミチちゃんなら大丈夫そう。雰囲気が落ち着いてるというか、サイちゃんに近い感じするから、なんかそんなにはしゃがなさそう」
予想はついたが、アツキとヒナトでずっと喋っていて、ミチルは話題を振られたときだけ小声で答えるだけだった。
正直この状況では彼女よりもヒナトのほうを問い詰めたい。
いったい何を考えて、どういう目的でミチルを自分たちのグループに引き込もうとしているのかと。
それに──ヒナトが明るすぎる、と感じるのはなぜだろう。
いや、これが本来の彼女であったはずだ。
きゃらきゃらとよく笑い、よく喋り、ミスやドジを報告するときですら半笑いで悪びれるような、いい意味であまりものを考えすぎない子だった。
だからアツキが彼女をひまわりに喩えたときに、サイネですら同意してしまったのだ。
それでも最近は彼女をとりまく環境が荒れすぎていたのもあり、前ほどの元気さはなくなったように感じていた。
あるいは成長に従って多少なりと落ち着きがでてきたのかとも思ったし、会議でソーヤが言っていたように、ここ数日はミチルの出現によって陰りがさらに増していたようだったのだ。
それが今日はどうしたことか、ソーヤが最初に倒れる前のように明るく溌剌としている。
もちろんそれ自体は悪いことではないが、理由がわからないのが不穏なのだ。
昼食の席に突然ミチルを連れてきたことといい、行動にも妙なところがあるのは確かであり、恐らくサイネにはわからない部分で仕草や言葉にも何かが表れているはず。
そして同じことをアツキも感じている──最初の目配せの意味はたぶんそれだ。
「ねえサイネちゃん、会議のときソーヤさんどんな感じだったの?」
ふいに話を振られてはっとする。
ヒナトの眼だけがこちらをじっと見ていて、アツキがミチルに何か話しかけているのが横目に映った。
「どうって、……べつに。いつもどおり傲慢な俺様野郎だったけど」
「……あははは。それはわかってるよー、言われなくっても想像できちゃうもん」
楽しそうに笑うその頬の緩みかたが、前とは違う。
感情に疎いサイネでもその意味はわかる。
いま彼女は脳裏にソーヤの姿を思い浮かべているのだと、そしてそれを心から愛しく思っているのが、眼やくちびるの端から滲み出ているのだと……ヒナトが彼に恋をしているというのは事実なのだと。
それを素直に祝福できないのは、何もサイネがひねくれているからではない。
ある意味での先達として知っているからだ。
花園研究所は、人を愛するのに適した場所ではない。
ここでは自分たちの何もかもが監視カメラとセンサーによって見張られていて、自由なんてほんのわずか、そのうえ未来なんてあらゆる意味で望むべくもない。
愛なんて、育むほどに後に待つ痛みと苦難が深まるだけ。
けれど、そんなこと頭で理解していたところで、こんな感傷を捨てられるかといえば話は別で。
少し眼を遠くにやれば、サイネが相棒と呼ぶ唯一の男の顔が見える。
ユウラもすぐこちらの視線に気づいて、他の誰にもわからないような微小さで、少しだけ緩んだ眼差しをこちらに向けるのだ。
自分も同じ穴のむじなにすぎないことをも、サイネはよくわかっている。
でなければこんなふうに喉が詰まることもないはずだから。
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