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南の国 イキエス
008 邂逅・スニエリタという少女
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紋章が完全に消えたのを確認すると、ララキは急いでミルンのところに戻った。
いつの間にか荷台からミルンの荷物が運ばれていて、そこから出したらしい包帯などですでにきちんと処置されていた。それをやったらしいミーは心配そうにぎゅっと彼を抱き締めている。
彼女はララキを見て、この近くに医者はありますが、と人間のようなことを言った。
「いや、ここは道のど真ん中だし、周り森ばっかだし。お医者さんは町までいかないと」
『では急いでください。応急手当はしましたけど、このままでは……』
「そうだね。馬車を呼んでくるからミルンを荷台に載せて。あと、まだ人手いるかもしれないから、残っててくれる?」
『もちろんですとも』
さすがに心配しているのか、アルヌもシェンダルも紋章に戻らずについてきた。
だが荷台に乗れる人数、いや獣数は限りがあるし、荷台が重ければそれだけ馬車も遅くなる。ミルンを俺に括りつけてくれ、突っ走るから!と真剣な顔で言うアルヌをなだめ、ひとまず二匹にはお帰りいただいた。
シッカは、いない。紋章が消えると同時に彼も去った。
無理からぬことだった。ララキはそれがよくわかっているので何も言わない。彼も、何も言わない。
いや、彼の場合は、言えない。
ふたりと一匹を乗せて馬車は走る。
ララキはかなり警戒してみていたが、その後はとくに何も起こらず無事にロカロの町に着けた。
想像していたよりかなり小さな田舎町だった。
町というより村というほうがよさそうな規模だ。
到着するなり宿よりも先に医者を探す。
怪我人を抱えたクマ、を連れた少女の姿はかなり奇異だったようで、町の人たちはすぐにただごとではないと察して事情を聞きにきてくれた。
だが医者の家を聞いたとたん、人々の表情は見るからに曇った。
嫌な予感がする。これまでよりずっと強い、嫌な予感が。
「医者のオバリーさんは、昨日から隣の町に行ってるんです……」
「ほかにお医者さんは」
「いないんです。見てのとおり小さな町なので」
なんということ。愕然とするララキを、町の人々は宿へと連れて行く。
「とにかく休まれたほうがいい。きっとオバリーさんも明日には帰ってきますから」
『明日じゃあ遅すぎます!』
「ミーちゃん、落ち着いて、しかたないよ。あたしも回復系の術とか使ってみる。……あんまり得意じゃないけど、きっとやらないよりマシだから」
『うう……坊ちゃん……私がついていながら……』
さめざめと泣くミーを宥めていると、騒ぎを聞きつけたのか、宿の他の客たちが顔を出してきた。
といってもみんなミルンの状態を一目見るなり、こりゃあどうしようもないな、とか見も蓋もないことを言うばかりだった。
たぶんそれは、これ以上自分がしてやれるようなことはなさそうだ、という意味合いで言っているのだろうが、とにかくミーの神経を逆撫でしたのでますますミーが泣いた。
実際のところ、応急処置がしっかりしているので一晩くらいは持ちそうに思える。
少しミーは心配性というか過保護な気がする。付き合いが長いのだとミルンも言っていたが、それだけ思うところが深いのかもしれない。
どうされました、とまた新たな声が掛かる。ミーの泣き声が案外宿内で響き渡っているのだろうか。
ララキが振り向くと、そこには美少女が立っていた。
それはもう美少女としか表現のしようがないくらいに、ふわふわのロングヘアをなびかせ、ぱっちりとした大きな瞳につるつるの肌の、いかにもいいとこのお嬢さまという風情の女の子だった。歳はララキとそう変わらなさそうだ。
服もいいものを着ているようだが、まず手袋に眼が止まる。
紋唱用の手袋。つまり術師だ。
「あ、連れがちょっと怪我しちゃって。応急処置だけしてあるんだけど、なんか今この町にお医者さんがいないらしいの」
「まあ、それはお気の毒に……」
「あのさ、あなた紋唱術師だよね? 回復系の術は使える?」
「ええ。よろしければお手伝いしましょうか?」
「ぜひ! あたし回復とか治癒系統はどうも苦手で。ありがと~! あ、あたしララキっていうの」
少女はにっこり微笑んで、スニエリタと申します。とたおやかに言った。
物腰の柔らかさといい言葉遣いの丁寧さといい、間違いなくどこかのお金持ちのご令嬢だろう。ここへは休暇か何かで来ているのだろうか。
ミーが一生懸命頭を下げている。ジェッケで見た母親のようだった。
とりあえずミーと協力してミルンを宿の部屋まで運び、寝台に横たわらせる。
その間、ミルンが意識を取り戻す気配はまったくなかった。
やっぱり放置してはまずい状態なのかもと考えを改めつつ、回復の紋章を描く。
一番大きな怪我は脇腹で、あとは手足に何箇所か浅い傷があるようなので、ララキは浅いほうを担当した。
スニエリタが描く紋章は回復のそれとは違う。何か遣獣を呼び出すようだ。
「"我が僕は英明なり"」
治療している間、ララキとスニエリタはずっとお喋りしていた。女子が集まればそんなものである。
聞いたところによればスニエリタの出身は東の大国マヌルドらしい。
お嬢さまなんでしょ、と聞いてみたけれど、どうですかしらねとはぐらかされた。
これはもしかすると家出人という可能性もあるが、今回はとりあえずミルンの恩人ということで黙っておいた。
どうやらスニエリタは一人旅で、大陸を南東からぐるりと回ってたまたま今日はロカロに着いたとのこと。
これからワクサレア方面に向かうつもりらしく、ララキたちもそちらを目指していると聞くと、途中までご一緒しましょうか、なんて言って微笑んだ。
ただでさえ美人なのに笑うともっときれいになる。ララキは女だが、女から見てもかわいいと思う。
こんなかわいらしい若い娘が一人旅なんて危なくないのか、とララキはめちゃくちゃ他人事のように思った。
自分も一応若い娘だったが、美人でもないしなんやかんやでずっとミルンがいたし、まったくそういうことを気にしていなかった。
「まあ、それではミルンさんとは初めからお仲間というわけではないのですね」
「不思議なことにねえ。でもまあ、このまましばらく一緒でもいいかなって思ってるんだ。
だけど、今回みたいに怪我とかさせるのは、あたしとしても心苦しいっていうか……せんせーには大丈夫だよって言われたけど、やっぱりまだ旅をするには力不足みたい……」
「何ごとも慣れと経験ですわ。わたくしでよろしければ助言してさしあげましょうか」
「あ、なんかある?」
「そうですね……紋章を描く速度はとてもよろしいのですが、速いだけに少々線が乱れていますわね。それから円がきちんと閉じていませんわ」
「ほんとだ! 慌てちゃうとやるんだよな~これ」
そんな感じで、ララキはミルンの治療ついでにスニエリタから紋唱術の基礎レッスンを受けていた。どれもすでに一度はライレマから言われていたことばかりだが、改めて第三者から指摘されるとよい復習になる。
「ところでスニエリタのこの子、ニンナちゃんだっけ。かわいいね~。性別どっち?」
「さあ、どちらでしょう? わたくしも存じ上げないんですの」
「そうなんだ。……でもこれ、ミルンが起きたらきっとめちゃくちゃびっくりするんじゃないかな。んふふ」
めちゃくちゃびっくりするミルンを想像して思わずにやにやしながら、ひととおりの治療が終わったあともスニエリタと喋り続けた。
久しぶりに楽しい会話になった。ミルンとの会話も楽しくないわけではないが、お互い腹に抱えたものを明かしていないせいかちょっと壁がある。
ちなみに結局その日は夜になってもミルンは目を醒まさなかったので、気になる反応は翌朝に持ち越された。
→
紋章が完全に消えたのを確認すると、ララキは急いでミルンのところに戻った。
いつの間にか荷台からミルンの荷物が運ばれていて、そこから出したらしい包帯などですでにきちんと処置されていた。それをやったらしいミーは心配そうにぎゅっと彼を抱き締めている。
彼女はララキを見て、この近くに医者はありますが、と人間のようなことを言った。
「いや、ここは道のど真ん中だし、周り森ばっかだし。お医者さんは町までいかないと」
『では急いでください。応急手当はしましたけど、このままでは……』
「そうだね。馬車を呼んでくるからミルンを荷台に載せて。あと、まだ人手いるかもしれないから、残っててくれる?」
『もちろんですとも』
さすがに心配しているのか、アルヌもシェンダルも紋章に戻らずについてきた。
だが荷台に乗れる人数、いや獣数は限りがあるし、荷台が重ければそれだけ馬車も遅くなる。ミルンを俺に括りつけてくれ、突っ走るから!と真剣な顔で言うアルヌをなだめ、ひとまず二匹にはお帰りいただいた。
シッカは、いない。紋章が消えると同時に彼も去った。
無理からぬことだった。ララキはそれがよくわかっているので何も言わない。彼も、何も言わない。
いや、彼の場合は、言えない。
ふたりと一匹を乗せて馬車は走る。
ララキはかなり警戒してみていたが、その後はとくに何も起こらず無事にロカロの町に着けた。
想像していたよりかなり小さな田舎町だった。
町というより村というほうがよさそうな規模だ。
到着するなり宿よりも先に医者を探す。
怪我人を抱えたクマ、を連れた少女の姿はかなり奇異だったようで、町の人たちはすぐにただごとではないと察して事情を聞きにきてくれた。
だが医者の家を聞いたとたん、人々の表情は見るからに曇った。
嫌な予感がする。これまでよりずっと強い、嫌な予感が。
「医者のオバリーさんは、昨日から隣の町に行ってるんです……」
「ほかにお医者さんは」
「いないんです。見てのとおり小さな町なので」
なんということ。愕然とするララキを、町の人々は宿へと連れて行く。
「とにかく休まれたほうがいい。きっとオバリーさんも明日には帰ってきますから」
『明日じゃあ遅すぎます!』
「ミーちゃん、落ち着いて、しかたないよ。あたしも回復系の術とか使ってみる。……あんまり得意じゃないけど、きっとやらないよりマシだから」
『うう……坊ちゃん……私がついていながら……』
さめざめと泣くミーを宥めていると、騒ぎを聞きつけたのか、宿の他の客たちが顔を出してきた。
といってもみんなミルンの状態を一目見るなり、こりゃあどうしようもないな、とか見も蓋もないことを言うばかりだった。
たぶんそれは、これ以上自分がしてやれるようなことはなさそうだ、という意味合いで言っているのだろうが、とにかくミーの神経を逆撫でしたのでますますミーが泣いた。
実際のところ、応急処置がしっかりしているので一晩くらいは持ちそうに思える。
少しミーは心配性というか過保護な気がする。付き合いが長いのだとミルンも言っていたが、それだけ思うところが深いのかもしれない。
どうされました、とまた新たな声が掛かる。ミーの泣き声が案外宿内で響き渡っているのだろうか。
ララキが振り向くと、そこには美少女が立っていた。
それはもう美少女としか表現のしようがないくらいに、ふわふわのロングヘアをなびかせ、ぱっちりとした大きな瞳につるつるの肌の、いかにもいいとこのお嬢さまという風情の女の子だった。歳はララキとそう変わらなさそうだ。
服もいいものを着ているようだが、まず手袋に眼が止まる。
紋唱用の手袋。つまり術師だ。
「あ、連れがちょっと怪我しちゃって。応急処置だけしてあるんだけど、なんか今この町にお医者さんがいないらしいの」
「まあ、それはお気の毒に……」
「あのさ、あなた紋唱術師だよね? 回復系の術は使える?」
「ええ。よろしければお手伝いしましょうか?」
「ぜひ! あたし回復とか治癒系統はどうも苦手で。ありがと~! あ、あたしララキっていうの」
少女はにっこり微笑んで、スニエリタと申します。とたおやかに言った。
物腰の柔らかさといい言葉遣いの丁寧さといい、間違いなくどこかのお金持ちのご令嬢だろう。ここへは休暇か何かで来ているのだろうか。
ミーが一生懸命頭を下げている。ジェッケで見た母親のようだった。
とりあえずミーと協力してミルンを宿の部屋まで運び、寝台に横たわらせる。
その間、ミルンが意識を取り戻す気配はまったくなかった。
やっぱり放置してはまずい状態なのかもと考えを改めつつ、回復の紋章を描く。
一番大きな怪我は脇腹で、あとは手足に何箇所か浅い傷があるようなので、ララキは浅いほうを担当した。
スニエリタが描く紋章は回復のそれとは違う。何か遣獣を呼び出すようだ。
「"我が僕は英明なり"」
治療している間、ララキとスニエリタはずっとお喋りしていた。女子が集まればそんなものである。
聞いたところによればスニエリタの出身は東の大国マヌルドらしい。
お嬢さまなんでしょ、と聞いてみたけれど、どうですかしらねとはぐらかされた。
これはもしかすると家出人という可能性もあるが、今回はとりあえずミルンの恩人ということで黙っておいた。
どうやらスニエリタは一人旅で、大陸を南東からぐるりと回ってたまたま今日はロカロに着いたとのこと。
これからワクサレア方面に向かうつもりらしく、ララキたちもそちらを目指していると聞くと、途中までご一緒しましょうか、なんて言って微笑んだ。
ただでさえ美人なのに笑うともっときれいになる。ララキは女だが、女から見てもかわいいと思う。
こんなかわいらしい若い娘が一人旅なんて危なくないのか、とララキはめちゃくちゃ他人事のように思った。
自分も一応若い娘だったが、美人でもないしなんやかんやでずっとミルンがいたし、まったくそういうことを気にしていなかった。
「まあ、それではミルンさんとは初めからお仲間というわけではないのですね」
「不思議なことにねえ。でもまあ、このまましばらく一緒でもいいかなって思ってるんだ。
だけど、今回みたいに怪我とかさせるのは、あたしとしても心苦しいっていうか……せんせーには大丈夫だよって言われたけど、やっぱりまだ旅をするには力不足みたい……」
「何ごとも慣れと経験ですわ。わたくしでよろしければ助言してさしあげましょうか」
「あ、なんかある?」
「そうですね……紋章を描く速度はとてもよろしいのですが、速いだけに少々線が乱れていますわね。それから円がきちんと閉じていませんわ」
「ほんとだ! 慌てちゃうとやるんだよな~これ」
そんな感じで、ララキはミルンの治療ついでにスニエリタから紋唱術の基礎レッスンを受けていた。どれもすでに一度はライレマから言われていたことばかりだが、改めて第三者から指摘されるとよい復習になる。
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「そうなんだ。……でもこれ、ミルンが起きたらきっとめちゃくちゃびっくりするんじゃないかな。んふふ」
めちゃくちゃびっくりするミルンを想像して思わずにやにやしながら、ひととおりの治療が終わったあともスニエリタと喋り続けた。
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