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04‐幽霊とカフェごはん
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結局そのあとモール内を練り歩いたものの、ゴーちゃんがピンとくる店はなかった。
厳密にはないこともなかったようだけど言わなかった。たぶん俺が入りにくそうだと思って黙っちゃったんだろう。
なんか、自分のために歌を作ってくれとかデートしようとか、最初あたりすごい強引な子だと思ったのに、意外とゴーちゃんは遠慮しいだ。
とりあえず時間がほどよくなってしまったのでお昼にする。
フードコートはさすがに色気がなさすぎるからと、俺たちはレストランのフロアに行って、そこの案内表示の前で立ち止まった。
とりあえずファミレスもだめだな。親子連れでごった返してたら雰囲気がない。
「とはいえお値段の都合もあるから、ハンバーガーかカフェが妥当かね」
「……イオがひとりカフェはちょっと面白いね……」
「黒髪メガネの優等生だけが入店を許されてるわけじゃないでしょ。俺わりと飯はひとりでどこでも入れるタイプだよ」
「え、じゃあ焼肉とかもひとりで行ける?」
「行けるね」
「えー恰好いい」
……恰好いいか? ひとり焼肉が?
ひとり恋愛映画のほうが何万倍もきつかったんですけどね?
ゴーちゃんの感覚はたまに意味不明だが、どんな理由でもかっこいいと言われるのには悪い気がしないんだから俺もけっこう単純だ。
ともかくふたりで隅っこのカフェに入る。幸いあまり待たされずに席に通された。
ちなみに俺は、怪談話でよくある「人数分よりひとつ多く出されたお冷」みたいな展開をちょこっと期待してみたのだが、どうやら店員は誰ひとりゴーちゃんが見えないらしかった。
メニューを開いて、一応ゴーちゃんにも見えるように横向きに置く。
「こんなの見たら食べたくなっちゃうじゃん」
「あーそっか。でも目の前に人がいるのに、自分だけ見るのもなんか変な感じだし」
「でも他の人からしたらイオがひとりでメニュー横にする人だよ」
「それなー」
結局、パスタをひとつ頼んだ。
まあ所詮はショッピングモールに入っている程度のカフェなので、それほど凝ったものは出てこない。
その代わりお値段が手ごろで俺は助かるけど。
そして思ったより味もいい感じだ。そうなるとなおさら、目の前で何も食べずに座っているゴーちゃんのことが気になるというか、申し訳ないような気持ちになってしまったりもする。
だってゴーちゃん、さっきから俺をガン見してるし。食べたそう。
「……匂いだけでも嗅ぐ?」
「いいの?」
「他にしてあげられることもないしね。はいどーぞ」
「えへへ」
俺的には「はい、あーん」してるような感じだけど、傍から見るとひとりでフォークを突き出す可哀想な人の図。うん気にしたら負け。大丈夫みんな飯食ってて俺のことなんか見てないって。
それに幸せそうな顔して匂いを吸い込んでるゴーちゃんはやはりかわいい。
「うーん、満足。ありがと。なんか食べてないのに食べたみたいな気分」
「どういたしまして」
「ところでものすごく今さらなこと訊いていい?」
「ん、なに?」
「イオって彼女いないの?」
「っぶ」
ほんっっっっとーに今さらだな!!!?
さすがにそれは察してほしかった。あまりのことに俺はむせた。
咳込む俺を心配して、ゴーちゃんは水を飲ませようとしてくれたようだけれど、コップを持てないので手をスカスカやっていてなんかシュールだった。
「ごめん、大丈夫?」
「あのさぁ……、いませんよ。売れないバンドマンを献身的に支える彼女なんて幻想ですよ」
「なんかごめんなさい……いやあのね、もしちゃんと彼女がいたら申し訳ないなってちょっと思っただけなの……」
「そっか、その心配は無用だよ……残念ながらね……」
「でもわかんないなぁ。イオってべつにブサイクじゃないし、こんなに優しいのに、なんで彼女いないんだろ。ねえなんで?」
「それを俺に訊かれても」
ていうかイケメンとは言ってくれないのね。いや自分でもわかってるけどさ、良くてフツメンだってことはさ。
でもなんかファンなら多少ひいき目に見てくれてもよくない? とか思ってしまった。
「さっきの子だって、ほらあのショートで泣きボクロの子。オフショル着てたほう」
「ああうん、髪色アッシュだったほうね」
「そう。あの子たぶんイオのこと好きだよ。もう眼が違うもん。一緒にいた金髪の子はそんな感じしなかったけど、あの子はずっとイオのこと見てた」
「そ……そうかぁ……?」
「私、上から見てたから。……だからあの子、お昼一緒にって言ったんだよ。さりげない感じだったけど、あれめっちゃ勇気振り絞ってたんじゃないかな、あー申し訳ないことしたー!」
「待って待って、俺を置いてひとりで盛り上がらないで」
まあゴーちゃんがいくら騒いでも俺以外には聞こえてないけどさ、たぶん。
ていうかなんで彼女を応援してる風なのきみは。さっき会っただけの見ず知らずの人でしょ。
「俺はさっきの自分の判断、間違ってないと思ってるからね?」
もしかしてこれもゴーちゃんの遠慮しいなのかもしれないと思って、釘を刺しておく。
「こんなとこで会うってことは、たぶん遠くには住んでない。それによくライブにも来てくれる。だからあの子とはこれからもどこかで会ったり、何かする可能性が……まあ、ゼロってわけじゃない。
でもゴーちゃんは今日だけなんだから、今日は絶対にゴーちゃんを優先するよ、俺」
だってきみはもう、死んじゃってるんだから。……さすがにそれは口には出さなかったけれど。
ゴーちゃんは目を丸くして、しばらく黙ったまま俺を見つめていた。
俺も食べるのをやめて彼女と見つめ合っていた。
そして、思ってた。生きてるときに会いたかった。
というか、たぶんライブに来てくれてたんだろうから、そのとき顔や名前を憶えておきたかった。
俺、ちゃんとお礼とか言えてたかな。
やがてゴーちゃんは立ち上がった。いや浮き上がった。
その顔がなんだか泣いているように見えなくもなかったけれど、幽霊は涙を流せないらしい。
「ちょっと、鏡見たいから、トイレ行ってくるね」
「あ、……うん」
ここはモールの中の店だから店内にはない。ふわふわとカフェを出ていくゴーちゃんを、俺は黙って見送った。
やばいな、もしかして傷つけちゃったかな、と思いながら。
表に出さないようにしてるだけで、ほんとはやっぱりあの歳で死んでしまったのを辛く思ってるかもしれないのに、なんか敢えて意識させるような言いかたをしちゃったから。
たぶんこういうとこなんだろうな。俺が女の子にモテないのって。
いくら優しいふうに振る舞えたって、肝心なとこで傷を抉るようなことをぽろっと言っちまう。
ゴーちゃんがいないと途端にあたりが静かで、他の客のくだらない会話がいやに響いて聞こえる。
手持ち無沙汰にスマホを見てもとくに誰かから連絡があるわけでもない。
仕方がないから、黙ってパスタを啜る俺だった。
「……でさあ、また別れるって騒いでんの。もう何回目?」
「マジで課題多すぎて無理ー」
「最近ドラマ観てる? 月曜のさ……」
空気の中に、人の声が粒になって散っているみたいだった。変わるがわる色んな会話が俺の横を通っていく。
まるで雑談という音の川。
どれもこれも俺に関わりのない他人の人生で、昔はそれに聞き耳を立てるのが好きだった。
断片的な会話からその誰かの生きざまを想像して、歌詞のネタにならないかな、とか考えてたもんだった。
最近はバイトが忙しくてあんまり出掛けてすらなかったけど。
……歌詞か。ゴーちゃんが満足して、喜んで成仏してくれるような歌詞を書かないとな。
そのために出掛けたんだし。
こんなぐっだぐだのデートもどきが思い出ってのもしょっぱいけど。
「あれって橋から飛び降りたらしいよ」
「落ちたんじゃないの? 飛び降りってことは自殺?」
「じゃないの? 知らんけど。電車とかもしょっちゅう飛び込みで止まるし、嫌な世の中だよね」
「春は多いよねー」
それな。俺も春ってあんまり好きじゃない。
花粉は飛ぶし、花見で騒ぐオッサンたちはうるせーし、あと虫とかも出てくるし。
「変態も増えるしね。あの公園とかほぼ毎年じゃない? あそこで変質者情報が出てくると春だなって感じ」
「やだー」
マジでやだなそれ。さっきの子たちにまた会ったら近寄らないように言っとこ。
背後の座席でなされている世間話に、そうやって勝手に脳内で相槌を打って遊んでいたら、そのうちゴーちゃんが戻ってきた。
……なんか満面の笑みだった。あれ?
→
結局そのあとモール内を練り歩いたものの、ゴーちゃんがピンとくる店はなかった。
厳密にはないこともなかったようだけど言わなかった。たぶん俺が入りにくそうだと思って黙っちゃったんだろう。
なんか、自分のために歌を作ってくれとかデートしようとか、最初あたりすごい強引な子だと思ったのに、意外とゴーちゃんは遠慮しいだ。
とりあえず時間がほどよくなってしまったのでお昼にする。
フードコートはさすがに色気がなさすぎるからと、俺たちはレストランのフロアに行って、そこの案内表示の前で立ち止まった。
とりあえずファミレスもだめだな。親子連れでごった返してたら雰囲気がない。
「とはいえお値段の都合もあるから、ハンバーガーかカフェが妥当かね」
「……イオがひとりカフェはちょっと面白いね……」
「黒髪メガネの優等生だけが入店を許されてるわけじゃないでしょ。俺わりと飯はひとりでどこでも入れるタイプだよ」
「え、じゃあ焼肉とかもひとりで行ける?」
「行けるね」
「えー恰好いい」
……恰好いいか? ひとり焼肉が?
ひとり恋愛映画のほうが何万倍もきつかったんですけどね?
ゴーちゃんの感覚はたまに意味不明だが、どんな理由でもかっこいいと言われるのには悪い気がしないんだから俺もけっこう単純だ。
ともかくふたりで隅っこのカフェに入る。幸いあまり待たされずに席に通された。
ちなみに俺は、怪談話でよくある「人数分よりひとつ多く出されたお冷」みたいな展開をちょこっと期待してみたのだが、どうやら店員は誰ひとりゴーちゃんが見えないらしかった。
メニューを開いて、一応ゴーちゃんにも見えるように横向きに置く。
「こんなの見たら食べたくなっちゃうじゃん」
「あーそっか。でも目の前に人がいるのに、自分だけ見るのもなんか変な感じだし」
「でも他の人からしたらイオがひとりでメニュー横にする人だよ」
「それなー」
結局、パスタをひとつ頼んだ。
まあ所詮はショッピングモールに入っている程度のカフェなので、それほど凝ったものは出てこない。
その代わりお値段が手ごろで俺は助かるけど。
そして思ったより味もいい感じだ。そうなるとなおさら、目の前で何も食べずに座っているゴーちゃんのことが気になるというか、申し訳ないような気持ちになってしまったりもする。
だってゴーちゃん、さっきから俺をガン見してるし。食べたそう。
「……匂いだけでも嗅ぐ?」
「いいの?」
「他にしてあげられることもないしね。はいどーぞ」
「えへへ」
俺的には「はい、あーん」してるような感じだけど、傍から見るとひとりでフォークを突き出す可哀想な人の図。うん気にしたら負け。大丈夫みんな飯食ってて俺のことなんか見てないって。
それに幸せそうな顔して匂いを吸い込んでるゴーちゃんはやはりかわいい。
「うーん、満足。ありがと。なんか食べてないのに食べたみたいな気分」
「どういたしまして」
「ところでものすごく今さらなこと訊いていい?」
「ん、なに?」
「イオって彼女いないの?」
「っぶ」
ほんっっっっとーに今さらだな!!!?
さすがにそれは察してほしかった。あまりのことに俺はむせた。
咳込む俺を心配して、ゴーちゃんは水を飲ませようとしてくれたようだけれど、コップを持てないので手をスカスカやっていてなんかシュールだった。
「ごめん、大丈夫?」
「あのさぁ……、いませんよ。売れないバンドマンを献身的に支える彼女なんて幻想ですよ」
「なんかごめんなさい……いやあのね、もしちゃんと彼女がいたら申し訳ないなってちょっと思っただけなの……」
「そっか、その心配は無用だよ……残念ながらね……」
「でもわかんないなぁ。イオってべつにブサイクじゃないし、こんなに優しいのに、なんで彼女いないんだろ。ねえなんで?」
「それを俺に訊かれても」
ていうかイケメンとは言ってくれないのね。いや自分でもわかってるけどさ、良くてフツメンだってことはさ。
でもなんかファンなら多少ひいき目に見てくれてもよくない? とか思ってしまった。
「さっきの子だって、ほらあのショートで泣きボクロの子。オフショル着てたほう」
「ああうん、髪色アッシュだったほうね」
「そう。あの子たぶんイオのこと好きだよ。もう眼が違うもん。一緒にいた金髪の子はそんな感じしなかったけど、あの子はずっとイオのこと見てた」
「そ……そうかぁ……?」
「私、上から見てたから。……だからあの子、お昼一緒にって言ったんだよ。さりげない感じだったけど、あれめっちゃ勇気振り絞ってたんじゃないかな、あー申し訳ないことしたー!」
「待って待って、俺を置いてひとりで盛り上がらないで」
まあゴーちゃんがいくら騒いでも俺以外には聞こえてないけどさ、たぶん。
ていうかなんで彼女を応援してる風なのきみは。さっき会っただけの見ず知らずの人でしょ。
「俺はさっきの自分の判断、間違ってないと思ってるからね?」
もしかしてこれもゴーちゃんの遠慮しいなのかもしれないと思って、釘を刺しておく。
「こんなとこで会うってことは、たぶん遠くには住んでない。それによくライブにも来てくれる。だからあの子とはこれからもどこかで会ったり、何かする可能性が……まあ、ゼロってわけじゃない。
でもゴーちゃんは今日だけなんだから、今日は絶対にゴーちゃんを優先するよ、俺」
だってきみはもう、死んじゃってるんだから。……さすがにそれは口には出さなかったけれど。
ゴーちゃんは目を丸くして、しばらく黙ったまま俺を見つめていた。
俺も食べるのをやめて彼女と見つめ合っていた。
そして、思ってた。生きてるときに会いたかった。
というか、たぶんライブに来てくれてたんだろうから、そのとき顔や名前を憶えておきたかった。
俺、ちゃんとお礼とか言えてたかな。
やがてゴーちゃんは立ち上がった。いや浮き上がった。
その顔がなんだか泣いているように見えなくもなかったけれど、幽霊は涙を流せないらしい。
「ちょっと、鏡見たいから、トイレ行ってくるね」
「あ、……うん」
ここはモールの中の店だから店内にはない。ふわふわとカフェを出ていくゴーちゃんを、俺は黙って見送った。
やばいな、もしかして傷つけちゃったかな、と思いながら。
表に出さないようにしてるだけで、ほんとはやっぱりあの歳で死んでしまったのを辛く思ってるかもしれないのに、なんか敢えて意識させるような言いかたをしちゃったから。
たぶんこういうとこなんだろうな。俺が女の子にモテないのって。
いくら優しいふうに振る舞えたって、肝心なとこで傷を抉るようなことをぽろっと言っちまう。
ゴーちゃんがいないと途端にあたりが静かで、他の客のくだらない会話がいやに響いて聞こえる。
手持ち無沙汰にスマホを見てもとくに誰かから連絡があるわけでもない。
仕方がないから、黙ってパスタを啜る俺だった。
「……でさあ、また別れるって騒いでんの。もう何回目?」
「マジで課題多すぎて無理ー」
「最近ドラマ観てる? 月曜のさ……」
空気の中に、人の声が粒になって散っているみたいだった。変わるがわる色んな会話が俺の横を通っていく。
まるで雑談という音の川。
どれもこれも俺に関わりのない他人の人生で、昔はそれに聞き耳を立てるのが好きだった。
断片的な会話からその誰かの生きざまを想像して、歌詞のネタにならないかな、とか考えてたもんだった。
最近はバイトが忙しくてあんまり出掛けてすらなかったけど。
……歌詞か。ゴーちゃんが満足して、喜んで成仏してくれるような歌詞を書かないとな。
そのために出掛けたんだし。
こんなぐっだぐだのデートもどきが思い出ってのもしょっぱいけど。
「あれって橋から飛び降りたらしいよ」
「落ちたんじゃないの? 飛び降りってことは自殺?」
「じゃないの? 知らんけど。電車とかもしょっちゅう飛び込みで止まるし、嫌な世の中だよね」
「春は多いよねー」
それな。俺も春ってあんまり好きじゃない。
花粉は飛ぶし、花見で騒ぐオッサンたちはうるせーし、あと虫とかも出てくるし。
「変態も増えるしね。あの公園とかほぼ毎年じゃない? あそこで変質者情報が出てくると春だなって感じ」
「やだー」
マジでやだなそれ。さっきの子たちにまた会ったら近寄らないように言っとこ。
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