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75話 婚姻届
しおりを挟む「本当はもっと早く公表したかったけど、色々あり過ぎて…クミには本当に辛い思いばかりさせてきた。ごめんね」
「ううん」
「一日一日を大事に、これからもずっと一緒に共に生きたい…幸せにしたい…」
「チスン…」
「言うの2回目だけど、俺たち…結婚しよう」
「…はい」
嬉しさのあまり、久美子は涙を流していた。
その時、チスンが1枚の紙をテーブルの上に広げた。
「こ…これ」
婚姻届だった。
「もう順番なんて関係ない…俺は書いたから、後はクミが書いたら今日、提出しに行こう。もうズルズルしたくないから」
「うん…わかった」
久美子はチスンの積極的な行動が嬉しかった。
そして2人は食事を終えて店を出た。
すぐ目の前にある湖の脇の歩道を歩いていた。
「少し歩いたらタクシー呼ぶから、役所に行こう」
「うん」
「後悔しない?」
「絶対しない‼︎」
「一生離さないからね」
「うん、一生ついて行く」
2人は立ち止まり、熱いキスをした。
「チスン」
「ん?」
「そう言えばホンユさんが、今日帰って来なくてもいいって言ってた…」
「え?」
「、、、、」
「帰りたくないの?」
「帰りたくないとかじゃないけど…チスンともう少し2人でいたい…」
「俺も…じゃ、今日だけ店長とホンユに甘える?」
「え?」
「ホテルに泊まろっか」
「う…うん」
2人は婚姻届を提出しに行き、そのままホテルに泊まった。
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