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51話 母との会話
しおりを挟む3人にとって初めての旅行も終わり、ソウルに戻って来た。
「クミ、ちょっと休むね」
「うん、わかった」
「えーっ、パパー、遊ぼうよー」
「ごめんね、ジスン。ちょっとだけ寝させて。起きたら遊ぼう」
「えー」
チスンは寝室に行った。
「ジスン、パパは運転して疲れてるの。寝かせてあげようね」
「はぁーい」
15時過ぎ、久美子はジスンを連れて買い物に行った。
買い物を済ませて公園でジスンを遊ばせながら、久美子はベンチに座り、母親に電話をかけた。
「もしもし、お母さん?久美子だけど」
「久美子⁈ずいぶん久しぶりね!」
「ごめんね。ろくに連絡出来なくて」
「どうしたの?そっちでは上手くやってるの?」
「うん。お母さん元気?」
「うん。元気にしてるよ」
「よかった!」
「あのね…お母さん」
「何だい?」
「来週末、そっちに帰るから」
「え?帰るって…戻って来るってこと?」
「ううん。会って欲しい人がいるの」
「…え?」
「直接会って話したいことあるから、その人と行くね!」
母は勘付いた。
「お母さん?」
「あっ、うん。わかったよ。ご馳走作って待ってるわよ」
「お母さん…ありがとう。帰る日が近づいたらまた連絡するね」
「うん。楽しみにしてるよ」
母との電話を終え、ジスンを連れてマンションに帰った。
「ただいまー!パパー」
リビングにチスンの姿はなく、ジスンが寝室を覗くとチスンはまだ眠っていた。
「ママー、パパまだ寝てるよー‼︎」
久美子は慌てて寝室に行き、チスンを起こした。
「チスン‼︎チスン‼︎」
「ん?」
「もぉ、びっくりしたぁ。体調悪いの?」
「ううん。今何時?」
「もう18時だよー」
「えっ⁈もうそんな時間⁈」
「そうだよ。夕食作るね」
3人でチゲ鍋を食べる。
「おいしいー」
「美味しいねー」
「よかったー。今日ね、お母さんに来週末帰るからって電話したよ」
「ありがとう。あ、それと急で申し訳ないんだけど…明日、俺の実家に行こう」
「明日⁈また急だね…」
「うん、急でごめん。今日寝てたら父さんから電話があって、明後日から半月くらいアメリカに出張に行くみたいなんだ」
「そうなんだ…わかった!じゃ明日行こう」
「明日の午後からにしよう」
「うん。緊張するな~!心の準備しないと…ジスンは?どうする?」
「もちろん連れて行くよ。驚くだろうけど…」
「そうだね」
「ママ、どこか行くの?」
「明日、パパのお父さんとお母さんのお家に行くのよ。ジスンのおじいちゃんとおばあちゃんのとこだよ」
「おじいちゃんとおばあちゃん?やったー!」
「結婚報告と実は子供までいて…ダブルで驚かれるよね?大丈夫かな…」
「確かにそうだな。何だか俺まで緊張してきたよ」
「チスンが緊張したら、私はどうなるのよー」
「ごめん。堂々と報告しよう!」
「うん!」
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