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6話 スジンの告白
しおりを挟む「まだ17時前なのに、日が暮れるの早いですね」
「そうですね」
その時、久美子の携帯が鳴った。
相手はスジンからだった。
出ようとしない久美子に気を利かせ、チスンは音楽のボリュームを下げる。
「出ていいですよ」
「あっ…は、はい」
「もしもし…」
「もしもし久美ちゃん、スジンだけど」
(スジンさん…?)
声が漏れて、チスンに聞こえていた。
「あ、はい」
「もしかして、今話しづらい?何してるの?今日は休みだよね?」
「あの…それが…」
チスンは車を停めた。
「代わろうか?」
「あ…はい」
久美子が携帯を渡す。
「もしもし、スジンさん」
「え?チ、チスン…か?」
「はい。お疲れ様です」
「何でお前が…」
「ちょっと、久美子さんに食事に付き合ってもらって。今、帰ってるところです」
「帰ってるところって…まだ17時だぞ。食事ってランチかよ」
「そうです」
「お前、昼間っから…どうしちゃったんだよ。お前らしくない…」
「とにかく1時間ほどで帰り着きますので」
そう言うと、携帯を久美子に渡した。
「あの…もしもし」
「…久美ちゃん。ま、また連絡する」
返事をする前に電話は切れた。
「スジンさんから、よく電話があるんですか?」
「い、いえ、たまに…あるくらいです」
「そうですか」
ちょうど久美子の家に着き、チスンはそのまま帰って行った。
久美子は部屋に入ると、早速カレンダーにチスンとロケ地に行く日に印を付けた。
するとスジンから電話が入る。
「もしもし」
「何度もゴメン。もう家?」
「はい」
「一昨日行った公園にいるから、出て来てくれる?」
「え…今からですか?」
「うん。ちょっと話があるから」
「わかりました…」
久美子は家のすぐ近くの公園に向かった。
その頃チスンは車を走らせながら、モヤモヤしている気持ちに気づき、車をUターンさせると久美子の家に向かった。
公園に行くとスジンが待っていた。
「スジンさん?」
「ごめんね。呼び出して」
「どうしたんですか?話って?」
「…うん…それより今日、楽しかった?」
「え…は、はい」
「ロケ地に行くんじゃなかったの?」
「今はイベント中みたいなので…1ヶ月後になるみたいです」
「そ、そう…」
チスンは久美子の家の前に着き、携帯を鳴らすが出ない。
チャイムを押して、しばらく待ってみたが反応がないので、家の近くを歩く。
偶然、公園で話をしているスジンと久美子の姿に気づいた。
「久美ちゃん、良かったね…」
スジンはそう言うと、公園の外にいるチスンに気づいた。…が久美子を抱きしめた。
「ス、スジンさん?」
慌てて離れようとするが、スジンは離さない。
「俺じゃダメかな?好きなんだよ」
「…え?…」
その光景を見てしまったチスンは、その場を離れた。
「久美ちゃんのことが好きなんだ」
「ごっ、ごめんなさい」
久美子は力ずくで離れた。
「本当にごめんなさい」
久美子は急いで家に帰った。
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