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第12章 3人のばぁば!
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いよいよ家に帰る日がやって来た。
灯里は迷いなく、陶子さんの家に、身を寄せることにした。
陶子さんは早速、病室まで迎えに来て、
「遠慮しないでね。
自分の家だと思って、甘えてね」
そう言って、優しく微笑む。
それにしても、実の母親でもないのに、本当にいいのかなどと、
何だか申し訳なく思う。
それに…気がかりなことは、他にもあった。
どう説明してくれていたのか、わからないけれど、
心配していた灯里の母親と、義母の方は、もめることなく、
納得しているようだ。
「ひよりちゃんは、幸せねぇ~
3人も、ばぁばが、いるんですもの!」
うっすらと微笑む陶子さんを見て、
そうか、そう思えばいいのか…と、灯里は一気に、肩の力が抜ける。
「ボクは、わかっていたよ。
きっとキミなら、うまくやってくれるって」
まるで他人事のように言うのだ。
「何よ!久志さんだって、父親じゃない!」
思わず灯里が、言い返した。
陶子さんのダンナさんも、とても優しい人で…
初めて会う自分の奥さんの姪っ子の家族のことも、温かく
迎え入れてくれた。
「やぁ、可愛いなあ。
もう、子供なんて、すっかりあきらめていた時に。
だけど、こんな風に…孫が出来るなんて!」
感慨深そうに言う。
陶子さんと同じような、とても穏やかなまなざしだ。
(久志さんって…わかっていたのだろうか?)
灯里はふぅっとため息をつく。
なぜなら…陶子さんを見付け出したのは、久志だったのだから…
灯里は迷いなく、陶子さんの家に、身を寄せることにした。
陶子さんは早速、病室まで迎えに来て、
「遠慮しないでね。
自分の家だと思って、甘えてね」
そう言って、優しく微笑む。
それにしても、実の母親でもないのに、本当にいいのかなどと、
何だか申し訳なく思う。
それに…気がかりなことは、他にもあった。
どう説明してくれていたのか、わからないけれど、
心配していた灯里の母親と、義母の方は、もめることなく、
納得しているようだ。
「ひよりちゃんは、幸せねぇ~
3人も、ばぁばが、いるんですもの!」
うっすらと微笑む陶子さんを見て、
そうか、そう思えばいいのか…と、灯里は一気に、肩の力が抜ける。
「ボクは、わかっていたよ。
きっとキミなら、うまくやってくれるって」
まるで他人事のように言うのだ。
「何よ!久志さんだって、父親じゃない!」
思わず灯里が、言い返した。
陶子さんのダンナさんも、とても優しい人で…
初めて会う自分の奥さんの姪っ子の家族のことも、温かく
迎え入れてくれた。
「やぁ、可愛いなあ。
もう、子供なんて、すっかりあきらめていた時に。
だけど、こんな風に…孫が出来るなんて!」
感慨深そうに言う。
陶子さんと同じような、とても穏やかなまなざしだ。
(久志さんって…わかっていたのだろうか?)
灯里はふぅっとため息をつく。
なぜなら…陶子さんを見付け出したのは、久志だったのだから…
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