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第10章 捨てる神あれば拾う神あり
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「大丈夫!
みんながやってることなんだもの。
私だって…」
久志にいくら言葉を重ねられても、灯里の心は変わらない。
絶対に首を縦には振らない。
警戒しているのだ。
自分でがんばる、と言ったけれども、情報は一切入ってはこない。
「ねぇちょっとぉ」
ガンとして、譲る気配にのない彼女のことを、どうにかならないものか…
と、久志は知り合いに片っ端から、相談したところ…
「ねえ、親戚とか、いないのか?」
いきなり、そう切り出された。
親には、やっぱり甘えられない。
義母もいや…となると、いよいよ他の選択肢がなくなった。
さすがの久志も困りはて…
アリサに心当たりがないか、と聞いたところ
「うーん、わからないけど…
母さんに聞いてみる」
妙に乗り気な調子で答える。
「まぁ~まだ、わからないから…
期待せずに、待ってて!」
そんな言葉の割には、えらく張り切っていて、そそくさと
どこかへ行ってしまった。
(そんな都合のいい人て…いるのかしら?)
灯里は端から懐疑的だ。
いくら幼なじみといえど…
そこまでは、詳しくはないはず…と思いきや、
「やっと、見つけたわ!」
数日後、嬉しそうなアリサの声が、電話のスピーカーから響いた。
みんながやってることなんだもの。
私だって…」
久志にいくら言葉を重ねられても、灯里の心は変わらない。
絶対に首を縦には振らない。
警戒しているのだ。
自分でがんばる、と言ったけれども、情報は一切入ってはこない。
「ねぇちょっとぉ」
ガンとして、譲る気配にのない彼女のことを、どうにかならないものか…
と、久志は知り合いに片っ端から、相談したところ…
「ねえ、親戚とか、いないのか?」
いきなり、そう切り出された。
親には、やっぱり甘えられない。
義母もいや…となると、いよいよ他の選択肢がなくなった。
さすがの久志も困りはて…
アリサに心当たりがないか、と聞いたところ
「うーん、わからないけど…
母さんに聞いてみる」
妙に乗り気な調子で答える。
「まぁ~まだ、わからないから…
期待せずに、待ってて!」
そんな言葉の割には、えらく張り切っていて、そそくさと
どこかへ行ってしまった。
(そんな都合のいい人て…いるのかしら?)
灯里は端から懐疑的だ。
いくら幼なじみといえど…
そこまでは、詳しくはないはず…と思いきや、
「やっと、見つけたわ!」
数日後、嬉しそうなアリサの声が、電話のスピーカーから響いた。
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