54 / 462
第2章 謎の隣人VSお姑さん!
32
しおりを挟む
「で、ご飯は炊いた?」
いきなり間髪入れず、聞かれる。
「あっ、タイマーかけています」
(確か、昨日の晩、したはず)
余裕のある顔をすると、
「えっ?かかっていないわよ!」
すかさずお姑さんが、眉根を寄せる。
「うそっ!」
思わず灯里は、声を上げた。
お姑さんの側を離れ、炊飯ジャーの中をのぞくと…
(ヤバイ、見事なまでに、なんにもない!)
気のせいだったのか、それとも夢の中の出来事だったのか?
あわてて灯里は棚の中をのぞき込むと、コメを取り出した。
あれは、気のせいだったの?
確かにやったつもりだったのに…
見事なまでのカラッポ。
(しまったなぁ~)
思わぬ落とし穴に、灯里は愕然とする。
(あぁ、そうかぁ~
昨日の騒ぎで、それどころではなかったんだ…)
ようやく灯里は、ふと我に返った。
しかたないなぁ~あわてて米をザルに取る。
そんな灯里をしり目に、お姑さんはそんな彼女の変化には気付かない。
とにかくどうにかせねば、と考え込んだ。
「あの子の好みはねぇ~ノリと味噌汁と、卵焼きよ!」
母親の余裕のある顔で、灯里に向かって、歌うよう言う。
「焼きタラコもいいわねぇ~」
早速お姑さんは、とても楽しそうな顔をする。
(えっ、ご飯?
いつもはパンなのにぃ)
なんで久志さんは、言ってくれないの?
灯里は、ふとそう思う。
そんな彼女の様子を見ると、いきなり大きな声をあげて
「あら、あなた こんなことも知らないの?
これって、常識よ!」
早速灯里に向き合って言う。
いきなり間髪入れず、聞かれる。
「あっ、タイマーかけています」
(確か、昨日の晩、したはず)
余裕のある顔をすると、
「えっ?かかっていないわよ!」
すかさずお姑さんが、眉根を寄せる。
「うそっ!」
思わず灯里は、声を上げた。
お姑さんの側を離れ、炊飯ジャーの中をのぞくと…
(ヤバイ、見事なまでに、なんにもない!)
気のせいだったのか、それとも夢の中の出来事だったのか?
あわてて灯里は棚の中をのぞき込むと、コメを取り出した。
あれは、気のせいだったの?
確かにやったつもりだったのに…
見事なまでのカラッポ。
(しまったなぁ~)
思わぬ落とし穴に、灯里は愕然とする。
(あぁ、そうかぁ~
昨日の騒ぎで、それどころではなかったんだ…)
ようやく灯里は、ふと我に返った。
しかたないなぁ~あわてて米をザルに取る。
そんな灯里をしり目に、お姑さんはそんな彼女の変化には気付かない。
とにかくどうにかせねば、と考え込んだ。
「あの子の好みはねぇ~ノリと味噌汁と、卵焼きよ!」
母親の余裕のある顔で、灯里に向かって、歌うよう言う。
「焼きタラコもいいわねぇ~」
早速お姑さんは、とても楽しそうな顔をする。
(えっ、ご飯?
いつもはパンなのにぃ)
なんで久志さんは、言ってくれないの?
灯里は、ふとそう思う。
そんな彼女の様子を見ると、いきなり大きな声をあげて
「あら、あなた こんなことも知らないの?
これって、常識よ!」
早速灯里に向き合って言う。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
咲かない桜
御伽 白
ライト文芸
とある山の大きな桜の木の下で一人の男子大学生、峰 日向(ミネ ヒナタ)は桜の妖精を名乗る女性に声をかけられとあるお願いをされる。
「私を咲かせてくれませんか?」
咲くことの出来ない呪いをかけられた精霊は、日向に呪いをかけた魔女に会うのを手伝って欲しいとお願いされる。
日向は、何かの縁とそのお願いを受けることにする。
そして、精霊に呪いをかけた魔女に呪いを解く代償として3つの依頼を要求される。
依頼を通して日向は、色々な妖怪と出会いそして変わっていく。
出会いと別れ、戦い、愛情、友情、それらに触れて日向はどう変わっていくのか・・・
これは、生きる物語
※ 毎日投稿でしたが二巻製本作業(自費出版)のために更新不定期です。申し訳ありません。
頭取さん、さいごの物語~新米編集者・羽織屋、回顧録の担当を任されました
鏡野ゆう
ライト文芸
一人前の編集者にすらなれていないのに、なぜか編集長命令で、取引銀行頭取さんの回顧録担当を押しつけられてしまいました!
※カクヨムでも公開中です※
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ
俊也
ライト文芸
実際の歴史では日本本土空襲・原爆投下・沖縄戦・特攻隊などと様々な悲劇と犠牲者を生んだ太平洋戦争(大東亜戦争)
しかし、タイムスリップとかチート新兵器とか、そういう要素なしでもう少しその悲劇を防ぐか薄めるかして、尚且つある程度自主的に戦後の日本が変わっていく道はないか…アメリカ等連合国に対し「勝ちすぎず、程よく負けて和平する」ルートはあったのでは?
そういう思いで書きました。
歴史時代小説大賞に参戦。
ご支援ありがとうございましたm(_ _)m
また同時に「新訳 零戦戦記」も参戦しております。
こちらも宜しければお願い致します。
他の作品も
お手隙の時にお気に入り登録、時々の閲覧いただければ幸いです。m(_ _)m
輪廻の果てに咲く桜
臣桜
ライト文芸
「泥に咲く花」を直したものです。さらにこのお話を直したものがあります。それは後日公開致します。
現代にひっそり生きる青年吸血鬼・時人(ときひと)。吸血鬼が故に五感が発達しすぎ、人に関心を持てない。そんなグレーの世界に色を与えたのが、音大生の葵(あおい)だった。二人は結婚を視野に幸せな付き合いをしていたが――。
※数年前に書いたお話なので、色々設定が破綻している箇所などはご容赦くださいませ。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
別れの曲
石田ノドカ
ライト文芸
主人公・森下陽和は幼少の頃、ピアノを弾くことが好きだった。
しかし、ある日医師から『楽譜“だけ”が読めない学習障害を持っている』と診断されたことをきっかけに、陽和はピアノからは離れてしまう。
月日が経ち、高校一年の冬。
ピアニストである母親が海外出張に行っている間に、陽和は不思議な夢を視る。
そこで語り掛けて来る声に導かれるがまま、読めもしない楽譜に目を通すと、陽和は夢の中だけではピアノが弾けることに気が付く。
夢の中では何でも自由。心持ち次第だと声は言うが、次第に、陽和は現実世界でもピアノが弾けるようになっていく。
時を同じくして、ある日届いた名無しの手紙。
それが思いもよらぬ形で、差出人、そして夢の中で聞こえる声の正体――更には、陽和のよく知る人物が隠していた真実を紐解くカギとなって……
優しくも激しいショパンの旋律に導かれた陽和の、辿り着く答えとは……?
猫縁日和
景綱
ライト文芸
猫を介していろんな人たちと繋がるほっこりストーリー。
(*改稿版)
はじまりは777の数字。
小城梨花。二十五歳独身、ちょっとめんどくさがり屋のダメな女子。
仕事を辞めて数か月。
このままだと、家賃も光熱費も食費もままならない状況に陥ってしまうと、気が焦り仕事を探そうと思い始めた。
梨花は、状況打破しようと動き始めようとする。
そんなとき、一匹のサバトラ猫が現れて後を追う。行き着く先は、老夫婦の経営する花屋だった。
猫のおかげというべきか、その花屋で働くことに。しかも、その老夫婦は梨花の住むアパートの大家でもあった。そんな偶然ってあるのだろうか。梨花は感謝しつつも、花屋で頑張ることにする。
お金のためなら、いや、好きな人のためなら、いやいや、そうじゃない。
信頼してくれる老婦人のためなら仕事も頑張れる。その花屋で出会った素敵な男性のことも気にかかり妄想もしてしまう。
恋の予感?
それは勝手な思い込み?
もしかして、運気上昇している?
不思議な縁ってあるものだ。
梨花は、そこでいろんな人と出会い成長していく。
透目町の日常
四十九院紙縞
ライト文芸
日常と非日常が隣り合い混ざり合う町。
なんにも起きなくてなんでも起こる田舎町。
そんな町で起こる「私」の日常。
※一話完結型の短編集ですので、気になったタイトルからお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる