ダンナ様はエスパー?

daisysacky

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第2章  謎の隣人VSお姑さん!

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「あっ」
 ようやく灯里は我に返る。
玄関先で、にらみ合いを繰り広げていた、お姑さんと隣人は…
いきなり予期せぬ邪魔が入ったので、ムッとした顔を隠すことなく
「だれ、アンタ?」
「アカリさん、この人は何者?」
2人は一時休戦して、背後からの侵入者に目を向ける。
(ヤバイ、この人たちの餌食になる!)
2人の目付きに気付いた灯里は、
「アリサ!いいから入って」
背中を押すようにして、自分の親友に向かって、声をかけた。


「お邪魔します」
 アリサは臆することなく、玄関で靴をぬぐ。
その様子を見て、気をそがれたのか、お隣さんは
「お客さんなら、仕方がないわねぇ。
 また、出直します」
アリサの詮索は後にして、今回はおとなしく引き下がった。
 一方お姑さんは
「あら、灯里さんのお友達?」
今度は新たな獲物を見つけた、と思ったのか、
興味津々の顔をして、家の中に足を踏み入れる。
(あらぁ~お義母さん…帰らないのかぁ~)
これには当てが外れて、ガッカリとする灯里だ。
もっとも今日は、アリサと約束していたわけではないので…
ここで文句を言うわけにもいかない。
だがお姑さんは、先ほど鬼女のような顔を見せたことなどなかった
ように、ニコニコと微笑む。
「あなた…灯里とはどういうお知り合い?」
「結婚しているの?」
「おうちはどこ?」
「お父さんのご職業は?」
まるで息子の彼女のリサーチのように、根掘り葉掘り聞いてくる。
(お義母さん、いい加減にやめて…)
そう思うけれども、
「あの…幼なじみなんです」
何とか動揺を抑えて、引きつった笑顔を浮かべて応じた。


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