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第1章 ママの秘密
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「なぁに、ママってば!」
いつもお片付けしなさい、と柚には言うのに、何をしているの?
柚は引き出しをピシャンと閉めようとするけれど、中が気になった。
(それにしても、こんなボロボロの布…どうして、捨てないんだろう?)
とっさに、手に取ると…
ポロリと中身がこぼれ落ちる。
あらっ?
思ったよりも重たかったので、柚は驚いて手を離す。
転がり落ちたものは…
何か、ガラスの置き物のようにも見えた。
「ユ~ウ~!1人で、ホントに大丈夫?」
ママの声がする。
柚はとっさに振り返ると、
「うん、大丈夫~」
とっさに、洗濯物の中に隠す。
トントントン…
階段を上る音がするので、柚はあわてて
「今、行く~」
下にひと声かけると、あわてて先ほどの置き物を、引き出しの中に
突っこむ。
パッと扉が開くと
「やっぱり、重たかった?ホント、ごめんねぇ」
ひょいとママが、顏をのぞかせる。
「ううん、大丈夫」
よいしょ!
再び洗濯物の山を抱えようと、手を突っ込む。
「あっ、後は大丈夫!
ママが持つから」
すかさず母親が、しゃがみ込んだ。
(見つからなかったよね?)
チラリ…と、柚は引き出しを振り返る。
「ユウ~大丈夫?」
ママと目が合う。
すでに、両手に一杯の洗濯物を抱えている。
(ほとんど持ってくれたんだ)
「ううん、大丈夫」
柚はニッコリと微笑むと、小さな腕に抱えられるだけ、洗濯物を
抱き締めて、母親の後を追いかけた。
いつもお片付けしなさい、と柚には言うのに、何をしているの?
柚は引き出しをピシャンと閉めようとするけれど、中が気になった。
(それにしても、こんなボロボロの布…どうして、捨てないんだろう?)
とっさに、手に取ると…
ポロリと中身がこぼれ落ちる。
あらっ?
思ったよりも重たかったので、柚は驚いて手を離す。
転がり落ちたものは…
何か、ガラスの置き物のようにも見えた。
「ユ~ウ~!1人で、ホントに大丈夫?」
ママの声がする。
柚はとっさに振り返ると、
「うん、大丈夫~」
とっさに、洗濯物の中に隠す。
トントントン…
階段を上る音がするので、柚はあわてて
「今、行く~」
下にひと声かけると、あわてて先ほどの置き物を、引き出しの中に
突っこむ。
パッと扉が開くと
「やっぱり、重たかった?ホント、ごめんねぇ」
ひょいとママが、顏をのぞかせる。
「ううん、大丈夫」
よいしょ!
再び洗濯物の山を抱えようと、手を突っ込む。
「あっ、後は大丈夫!
ママが持つから」
すかさず母親が、しゃがみ込んだ。
(見つからなかったよね?)
チラリ…と、柚は引き出しを振り返る。
「ユウ~大丈夫?」
ママと目が合う。
すでに、両手に一杯の洗濯物を抱えている。
(ほとんど持ってくれたんだ)
「ううん、大丈夫」
柚はニッコリと微笑むと、小さな腕に抱えられるだけ、洗濯物を
抱き締めて、母親の後を追いかけた。
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