デブよ、さらば!

daisysacky

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第10章 自分らしくありのままに!

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 唯一サヤちゃんママだけが、空美のことを批判するでなく、「そんなことないよ」と言ってくれ、
「誰にだって、失敗の一つや二つはある」
と、前向きに励ましてくれるのだった。
「落ち込むくらいなら、この失敗を教訓として、
 やり直せばいいじゃない」
と、ごくごくいつもの調子で言うので・・・空美にとっては、目からウロコ、の状態だった。
「確かにその通りね」と言うと、
「そうよ!別に、犯罪を犯したわけでもあるまいし・・・たかがダイエットごときで、ごちゃごちゃ
言われるの、くやしくない?」と、逆に、空美に
ハッパをかける始末・・・

「なら、見返してやりましょ?」
と言うので、空美もコクン・・・とうなづくと、
「そうよね?その通りだったわ」
と、スッキリとした気持ちに、ようやくなるのだった。

 一時は、断食に近いダイエットで、(体を壊したけれど)一回り痩せた空美。
(痩せた、というよりも、痩せこけた、という感じ
 ではあったが)
あれでかなり、ムチャに近かったけれど、自分でも、
痩せることができる・・・と言うので、それは、
自信へと、つながっているのだ。
やれば、自分でもできる・・・ということの
証明
「慌てること、ないわね。
 ゆっくり、時間をかけて、ジワジワ痩せればいい」
と、今までとは、全然違うさわやかな笑顔で、
「じゃあ、今まで通りでいいの?」
空美が聞くと、
「もちろん」と言う。
「ムリしないで、時間をかければ、自然に痩せるようになると思うわ」
サヤちゃんママは、ニッコリとうなづき、
「一緒にがんばりましょ!」と言った。


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