デブよ、さらば!

daisysacky

文字の大きさ
上 下
253 / 258
第9章 危険な思いつき つい、魔がさして

  37

しおりを挟む
 自分はなんと、浅はかなことをしたのだろう・・・
と、反省するけれども、それよりもとにかくなんとか
自力で、出来るようになろう・・・と、若干
焦りも感じている、状況なのだった。

 1時的に・・・とはいえ、見違えるほど、スッキリ
した空美。
とはいえ、やはりリバウンドの嵐がきているわけで。
なんとか、ほどよいところで、歯止めが出来ないか・・・と、虫のいいことを、考える空美である。
なんといっても、人生で1番痩せている時期なのだ。
うれしくない、といっては嘘になる。
だが、病的に痩せたわけだから・・・複雑なのだ。

 それにしても、今日は色んな人に怒られた。
自分の両親からも、ショウちゃんの家族からも。
優しい口調ではあったけれど、空美の愚かさに、
呆れている様子で・・・
一緒に、ダイエットの指南をしてくれた、ユミには・・・
「裏切られた」と、激怒させたし・・・
口には出さないけれど、他の友達もみんな、呆れたようだった。
だから、海美には・・・頭があがらない・・・
これでは、自分の立場が、とさすがの空美も、これにはかなり、落ち込んでしまった。
今は、時折、通院しながら、看護師さんにも相談しながら、リハビリを続けている。

1時は、精神科にカウンセリングを、勧められる
始末だった。
すっかり信用を失ってしまった空美。
これには、かなりへこんでしまった。
自分の心が弱いのか?
自分で、体重管理できないのは、心が弱いからなのか。
と、周りの反応を見るうちに、少し自信をうしなうのだった。
しおりを挟む

処理中です...