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第9章 危険な思いつき つい、魔がさして
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「だけど、どうしちゃったの?」
サヤちゃんママが、うかがうようにして見るので、
「ちょっと、ダイエットに失敗しちゃった!」
と言って、わざと空美は笑ってみせた。
「あら!」
サヤちゃんママが空美を見ると、
「ムリしたら、ダメじゃない!」
と、心配そうに言う。
「どうりで」
サヤちゃんママは、あらためて空美を、上から下まで
ジロジロと見つめる。
空美はひどく決まりが悪くて、その場を逃げ出したい・・・そんな気持ちになった。
「ずいぶん、痩せたんじゃない?」
サヤちゃんママが聞くと、
「そうかしら?」
空美は少し、うれしそうだ。
昼間は、夜と違って、洗い立てのシャツのように、
さわやかな空気が流れている。
探るような目付きで、サヤちゃんママはグルリと、
空美の体を見つめた。
「あのね、信じてくれないかもしれないけど、
私も昔、激太りしていた時期があったのよ」
「えっ?うそ」
空美は思わず、サヤちゃんママを見る。
少女のような華奢な足首や、ほっそりとした
ふくらはぎ、引き締まった腰。
二の腕には、ムダな脂肪は、ほとんど見られない。
とてもではないが、にわかには信じられないのであった。
空美の視線を感じると、サヤちゃんママはクスクスと
笑う・・・
「信じられないって顔ね!」と言うと、
「ちょっと待って」と、スマホを取り出すと、画面をいじりだした。
サヤちゃんママが、うかがうようにして見るので、
「ちょっと、ダイエットに失敗しちゃった!」
と言って、わざと空美は笑ってみせた。
「あら!」
サヤちゃんママが空美を見ると、
「ムリしたら、ダメじゃない!」
と、心配そうに言う。
「どうりで」
サヤちゃんママは、あらためて空美を、上から下まで
ジロジロと見つめる。
空美はひどく決まりが悪くて、その場を逃げ出したい・・・そんな気持ちになった。
「ずいぶん、痩せたんじゃない?」
サヤちゃんママが聞くと、
「そうかしら?」
空美は少し、うれしそうだ。
昼間は、夜と違って、洗い立てのシャツのように、
さわやかな空気が流れている。
探るような目付きで、サヤちゃんママはグルリと、
空美の体を見つめた。
「あのね、信じてくれないかもしれないけど、
私も昔、激太りしていた時期があったのよ」
「えっ?うそ」
空美は思わず、サヤちゃんママを見る。
少女のような華奢な足首や、ほっそりとした
ふくらはぎ、引き締まった腰。
二の腕には、ムダな脂肪は、ほとんど見られない。
とてもではないが、にわかには信じられないのであった。
空美の視線を感じると、サヤちゃんママはクスクスと
笑う・・・
「信じられないって顔ね!」と言うと、
「ちょっと待って」と、スマホを取り出すと、画面をいじりだした。
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