デブよ、さらば！

第９章 危険な思いつき つい、魔がさして

２５

　体に優しいもの・・・消化にいいものをメインに、
海美は用意してくれた。
といっても、もちろん食べ盛りのミアや、ショウちゃんに、同じものを、出したりはしない・・・
今までは、全く家の手伝いをする様子もなかったし、
作る機会もなかったはずなのに・・・
そう思ってみていると、もちろん、海美も例外ではなかったはず・・・
「一体どこで、覚えたのか・・・・」

空美は驚くが、肉じゃがやカレーライスでも、なんとなく、手早く作るので・・
案外、自分よりも、美味しいかもなのです・・・
「海美・・・料理、できたのね」
と、あらためて言うと、
「何言ってんの、お姉ちゃん」
なんだかやけに、嬉しそうに笑う・・・
「私だって、女よ。彼氏に、ご飯の一つだって、
作るわよ～」と言うので、
それでも、海美のキャラにはないことなので・・・
思わず、ポツリと
「外食ばっかじゃ、なかったのね」
と、余計なことを、口走ってしまう・・・
幼い頃からみてきたけれど、姉である自分がしてきたことも、妹である海美がしているのを、見たことが
ない気がする・・・
海美が聞くと、怒るかもしれないけれど、
あらためて、妹の知られざる一面を、見せつけられた
気がしたのだった。