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第9章 危険な思いつき つい、魔がさして
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面倒だが、仕方ない。
それが、退院の条件なのだから・・・
本当なら、さっさと海美にはお引き取り願いたいのだが、そうもいかなかった。
何しろ、空美の体調は戻ったのだが、体力がまだ
おっつかないのだ。
だからまだ、悔しいのだが、海美の助けが必要なのだ。
まさか、買い物に行って倒れたり・・・とかしてもいけないので、しばらくは、ご厄介になるしかないのだ。
ショウちゃん達も、安心して空美をまかせているわけだから・・
海美は、看護師さんから直接に、指導を受けたのか、慣れた様子で、まずは重湯からスタートした。
それから、卵粥になり、普通食になり、徐々に
食べる量も増えていった。
食いしん坊の空美としては、お粥がおいしいとは
思えなかったけれど、
「ダメよ、クスリだと思って食べなさい」
と、海美にたしなめられて、何とか飲み込むように
食べるうちに、次第に食事が楽しみになってきた。
まぁ、病人食というものは、美味しいとはいえないものだが、今は元気になるために、必要なのだ・・・と、努力した。
そうして、1週間が過ぎるころには、普通の食事も
食べられるようになり、ようやく普通の日常生活を
過ごせるようになった。
それが、退院の条件なのだから・・・
本当なら、さっさと海美にはお引き取り願いたいのだが、そうもいかなかった。
何しろ、空美の体調は戻ったのだが、体力がまだ
おっつかないのだ。
だからまだ、悔しいのだが、海美の助けが必要なのだ。
まさか、買い物に行って倒れたり・・・とかしてもいけないので、しばらくは、ご厄介になるしかないのだ。
ショウちゃん達も、安心して空美をまかせているわけだから・・
海美は、看護師さんから直接に、指導を受けたのか、慣れた様子で、まずは重湯からスタートした。
それから、卵粥になり、普通食になり、徐々に
食べる量も増えていった。
食いしん坊の空美としては、お粥がおいしいとは
思えなかったけれど、
「ダメよ、クスリだと思って食べなさい」
と、海美にたしなめられて、何とか飲み込むように
食べるうちに、次第に食事が楽しみになってきた。
まぁ、病人食というものは、美味しいとはいえないものだが、今は元気になるために、必要なのだ・・・と、努力した。
そうして、1週間が過ぎるころには、普通の食事も
食べられるようになり、ようやく普通の日常生活を
過ごせるようになった。
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