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第9章 危険な思いつき つい、魔がさして
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「ダメだろう!ちゃんと、食事をとらないと!」
目が覚めたら、白い天井が見える。
目の前に、ショウちゃんが、少し怒った顔をして、
空美を見降ろしていた。
空美は、一瞬、何があったのか、自分が今どこに
いるのか、わからなかった。
ゆっくりと、手元を見ると、右手に点滴のチューブが
つながれていた。
ボンヤリと、頭の中を整理していると・・・
「ママ!やっと、目が覚めたの?」
すぐ傍らで、声がするので、声のする方向を見ると・・・そこにはミアがチョコンと、椅子に座って、
こちらを見ていた。
「あぁ、ごめん・・・私、いつから?」
頭痛がして、頭の中が、混乱しそうなので、
空美がショウちゃんに聞くと、相変わらず、ぶすっとした顔で、
「ミアが電話をしてくれなかったら、おまえ、
どうなっていたか、わからなかったんだぞ」
と、低い声で言う・・・
「ママ、突然、ひっくり返るから、ビックリしたよぉ」
ミアが言う。
ざわめきと、喧噪の中・・・
ようやく、空美はおぼろげながら、自分が
どうやら、ミアの目の前で、意識を失ったことに気が付いたのだった。
目が覚めたら、白い天井が見える。
目の前に、ショウちゃんが、少し怒った顔をして、
空美を見降ろしていた。
空美は、一瞬、何があったのか、自分が今どこに
いるのか、わからなかった。
ゆっくりと、手元を見ると、右手に点滴のチューブが
つながれていた。
ボンヤリと、頭の中を整理していると・・・
「ママ!やっと、目が覚めたの?」
すぐ傍らで、声がするので、声のする方向を見ると・・・そこにはミアがチョコンと、椅子に座って、
こちらを見ていた。
「あぁ、ごめん・・・私、いつから?」
頭痛がして、頭の中が、混乱しそうなので、
空美がショウちゃんに聞くと、相変わらず、ぶすっとした顔で、
「ミアが電話をしてくれなかったら、おまえ、
どうなっていたか、わからなかったんだぞ」
と、低い声で言う・・・
「ママ、突然、ひっくり返るから、ビックリしたよぉ」
ミアが言う。
ざわめきと、喧噪の中・・・
ようやく、空美はおぼろげながら、自分が
どうやら、ミアの目の前で、意識を失ったことに気が付いたのだった。
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