デブよ、さらば!

daisysacky

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第8章 思い通りにいかないわ!

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 初めは、お腹に優しいものを。そして、おかゆにかえ・・・消化のいいあっさりしたものを食べる生活を
しているうちに、体に、変化が起こり始めていた。
あれほど、ピクリとも動かなかった、体重計の針が・・・(壊れているのではないか?と疑ったりしたのだが)着実に、マイナス傾向に、ゆっくりと転じたのだ。
あれほどイヤだった、朝の儀式が、楽しいものと変わっていた。

 いじましくも、爪先立ちになったり、重心を後ろにしてみたり・・・少しでも少なく表示させよう、と
苦心して体重計に乗っていたのが、嘘のように・・・
ようやく、その努力が報われる、待ち焦がれていた、
瞬間だった。
0.5キロ、1キロと、初めはゆっくりと動き始め、
空美はようやく手ごたえを感じたのだった。
たとえ病み上がりで、食べられなかったがための、
一時的な現象であったとしても、数字は数字。
この事実は、大きな出来事だった。

そして、思い知るのだ。
運動だけでは、痩せることは、難しい・・・ということを。
アスリートなみに、動けば別なのだろうが。
要するに、消費カロリーが、摂取カロリーを、うわまらないといけないのだ。
そんな簡単なことに、ようやく数字を見て、実感したのだ。
どうやら空美の体は、かなり燃焼しにくい、エコな体、代謝の悪い体だ、ということに、ようやく気付いたのだった。
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