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第8章 思い通りにいかないわ!
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「なによ、それ!」
空美は一応、言い返したが、内心、自分でもそうではないか・・・と思っている。
なんでショウちゃんみたいに、モテル人が、なんの取柄もない、私みたいな人間と結婚
したのだろう・・・
若い頃には、いつもきれいな人がかたわらにいて、
それが当たり前だったのに・・・
すると、海美は「もしかして」と言った。
「男の心をつかむには、胃袋つかめ、と言うしね。
姉さん、食いしんぼだから、料理上手だもんね」
と言うから、空美はつい、聞き捨てならぬ・・・とばかりに、
「なによ、それ!じゃあ、私って、それしか取り柄、
ないみたいじゃない!」
と言い返すと、
「だって、それしかないじゃない」
海美は、空美を見て言った。
そう言われれば、身もふたもないけれど・・・それもまた、真実なのは、変えようのない事実だ。
くやしいけれど、その可能性は、否定できない・・・
この姉妹はいつも
「妹が、いいところを、全部引き継いだのだ」
と、幼いころから言われていたのだ。
空美は一応、言い返したが、内心、自分でもそうではないか・・・と思っている。
なんでショウちゃんみたいに、モテル人が、なんの取柄もない、私みたいな人間と結婚
したのだろう・・・
若い頃には、いつもきれいな人がかたわらにいて、
それが当たり前だったのに・・・
すると、海美は「もしかして」と言った。
「男の心をつかむには、胃袋つかめ、と言うしね。
姉さん、食いしんぼだから、料理上手だもんね」
と言うから、空美はつい、聞き捨てならぬ・・・とばかりに、
「なによ、それ!じゃあ、私って、それしか取り柄、
ないみたいじゃない!」
と言い返すと、
「だって、それしかないじゃない」
海美は、空美を見て言った。
そう言われれば、身もふたもないけれど・・・それもまた、真実なのは、変えようのない事実だ。
くやしいけれど、その可能性は、否定できない・・・
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「妹が、いいところを、全部引き継いだのだ」
と、幼いころから言われていたのだ。
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