デブよ、さらば！

第７章 転がり出すと 止まらない

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　おいしものは、脂肪と糖分でできている・・・
テレビのコマーシャルで、言ってたような気がする。
テレビで、おいしそうに写る物は、どれもこれも、
油がこってりしたものだったり、味の濃そうなのばっかり。これで、太るな、とか、病気になるな、と言っても、説得力がないのだ。
回りだって、そうなのに、さらに目の前で、おいしそうに食べられたら？
パブロフの犬のように・・・だらだらと、よだれを
たらしたまま、おかしくなってしまうのでは？
などと、思ってしまう・・・
それは、冗談としても、案外ストレスで、病気に
なってしまうかもしれないな！と、空美は思っていた。
食べ放題？
なんだそりゃ。
スイーツバイキング？
こっちに、ケンカを売ってるのか？
なんて突っ込みながら、道端の看板を
スルーしたりして。
だけども、そんな空美だって、食べてみたい。
タニタ食堂か、それとも、ライザップに、
行くしかないのか？
「どうして、女の子って、甘いものが好きなんだろう」
などと、辛党の女の子を敵に回すようなことを、思い浮かべていた。