デブよ、さらば!

daisysacky

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第6章  ひとまずあがいてみる

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「まだ、がんばっていたんだな」
ショウちゃんは、意外そうに言う。
「とうの昔に、音を上げる・・・と思っていたのに」
と、少し感心したような響きが混じると、空美も
少し優越感にひたった。
嬉しさがこみあげるが、ここは、なんでもない・・・
という顔をして、でも鼻が自慢げに、ヒクヒク動いてしまう・・・
「まぁね、がんばってるわよ」
と言うと、
「ま、その成果が出ているかどうかは・・・あやしい
 もんだがな!」
と、付け加えるので、正直空美はこの時
(こいつ、殺してやろうか!)
と、少し狂暴な気持ちが、湧き上がるのだった。

 空美だって、一生懸命がんばっていた。
パッと見は、わからないかもしれないが・・・
例えばジーパンのウエストが、ブカブカに
なってきた・・・とか、二の腕が少し筋肉が
ついてきた・・・というような、体の変化だ。
(これは、ミアを持ち上げて、自転車の荷台に
 乗せるからだわ)
と、ひそかに思った。


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