デブよ、さらば!

daisysacky

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第6章  ひとまずあがいてみる

  15

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「わかった!私がこうして自由に出歩いているのを、
 うらやましい・・・と思ってるんでしょ」
ユミは、空美の顔をのぞき込む。
すると、ズバリ心の内を、言い当てられて、
一瞬 空美の表情がポカンとしたので、
「やっぱりね」と、ユミはしたり顔で、深くうなづく。
「私、別に、浮ついたことなどしてないわよ。
 むしろ、真面目過ぎるほど、真面目だと思うけど」
と、少しムッとした顔をするので、
空美はあわてて、
「そんなの、わかってる」と言う。
すると、ユミは少し複雑な顔になり、
「私だって、子供が欲しいわよ・・・
 でも、こればかりは、どうにもならないのよ。
 ダンナも、私も忙しすぎて、なんの対策もとれなかった。中々、会話もないし・・・
 どうにかしないと、いけないとは、思うんだけどね」と、少し寂しそうに言う・・・
「もしかして、病院に通ってるの?」と、空美。
「えっ?なに?」
 ユミはよく聞こえなかったのか、近付いて来た。

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