デブよ、さらば!

daisysacky

文字の大きさ
上 下
125 / 258
第5章  思い込んだら1直線

24

しおりを挟む
 本当は、食べたいのだ・・・
よく、「「デブの人は、揚げ物とか大好き・・・」というけれど、空美もまた、ギットギトの脂ぎった
からあげとかトンカツが大好きなのだ。
でも、ショウちゃんに、
「あっ!ともぐいだ!」
と、からかわれてから、ひどく傷つき、トンカツなど
油ものは、一切、封印しているのだ・・・

たまには、私だって、食べたいよ・・・
でも、食べたらきっと、止まらなくなるだろう・・・
まるで、ブレーキの壊れた電車のように。
そんな不安があるから、あえて一切手をつけない。
それは、悲壮な決断でもあった。
でも、そうでもしないと、瘦せない・・・
「代謝が悪いのよ」とユミが言うが、そもそも
代謝を上げるのは、どうしたらいいの?
ショウガを取ると、ホントに上がる?
試してはみるものの、あまり「変わった」という
実感は得られない・・・
なので、いつの間にかやめてしまっていた。
そんな様子に気付いたのか、
「ガマン強いのね」
と、サヤちゃんママがニッコリ笑った・・・
しおりを挟む

処理中です...