デブよ、さらば!

daisysacky

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第5章  思い込んだら1直線

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 差し出されたポテトは、なんともいいニオイを
放っていた。
思わず、手が伸びそうになる・・・
空美は、こういったカロリーの高いものは、
一切食べないと、心に誓っていたので、ホットコーヒーを、無言ですすった。

サヤちゃんママは、まったくその辺は、気にしないようで、空美が黙っていても、気にならない様子・・・
しかも、うらやましいことに、その体型を維持している、・・・小鹿のようにスラリとした、足や
首の持ち主なのだ。
あんなに食べて・・・ズルイ!
空美は、羨望のまなざしで、見つめた。

空美の視線を、感じたのか、サヤちゃんママは、
手を止めて・・・
「ポテト、食べないの?」
ダメ押しのように、もう1度聞いた。
「いらない・・・ありがとう」
本当は食べたいのだ。
じつのところ、揚げ物大好物なのだ・・・
ここは、グッと我慢である。
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