デブよ、さらば!

daisysacky

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第5章  思い込んだら1直線

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 サヤちゃんママは、ニコリと笑って、
「そのままでいいのに・・・」と言うと、
「マサカ」「イヤイヤイヤ・・・」
今度は、空美が激しく頭を振った。
「ダメなの・・・やはり体が重いと、
 足への負担が、腰とか、膝とか直撃するからね・・
 太ってて、いいことなんてないわよ」
と言うと、真剣なまなざしで、見返してきた。
サヤちゃんママは、ため息をつくと、
「最近はね、太ってない人も、やたらダイエット
 ダイエット、ダイエットって、騒ぎ立ててる
 でしょ?猫も杓子もダイエット!
 それって、どうかしらね・・・」

 と言うと、空美は思わずうなづきそうに
なっていた。
「そんなに、ストイックにしてたら、いつかは
 反動がやって来ると思うの・・・」
そう言いつつも、サヤちゃんママの目の前には、
カロリーの宝庫!
禁断のポテトと、ハンバーガー。
しゃべりつつも、食べている・・・
空美の視線を感じたのか、
「あっ!食べる?」
と、差し出した。
その脂っこいニオイをかぎながら、
「いや・・・いい・・」
と、体を遠ざけた。
こんなもの食べたら、今までの努力が水の泡。
サヤちゃんママは、苦笑して
「あ、そっか」と、引っ込めた。
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