デブよ、さらば！

第５章 思い込んだら１直線

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  妹の海美からすると、
「自分の意見がない」
「自主性にかける」
「独創性がない」
「面白味のない女」
　と、上げるとキリがないようで・・・
ここまでくると、完全にバカにされているようで・・・さすがの空美も、ちょっと面白くない。
せめて、これくらいできるのよ！と、
ピシリと言ってやりたいところだが・・・
それが、「ない」となると、
あとは、せめてダイエットくらいは、成功させて、
海美を驚かせてやりたい・・・
そんな想いなのであった。

「ところで」
と、サヤちゃんママは、あらためて、空美の顔を
見た。
「例の、うまくいってる？」
突然、話を振るので、一瞬なんのことか、
わからなかった。
キョトンとする空美に、フフフ・・・と笑って、
「あら、ダイエットに、決まってるじゃない！」
と、楽しそうに笑った。
すると、背中に変な汗を感じて、空美はぎこちなく
笑った。