デブよ、さらば!

daisysacky

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第5章  思い込んだら1直線

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 すると、元気な声で
「大丈夫よぉ~」
と、サヤちゃんママが、カラカラと笑う。
「がんばってるな、と見てて、思っただけなんだから」
そう言われると、喜んでいいのか、笑ってごまかすのがいいのか、わからない・・・
だから、黙って、困ったように、うなづくしかない。

 ミアもサヤちゃんも、手をつないで、教室に入ったきり、戻ってこない。
はぁ、やれやれ・・・
ぐずるよりは、機嫌よく、遊んでくれる方がいいか・・・
空美は一仕事終えた気がして、ホッとため息を
ついた。
傍らには、同じように、手持ちぶさたになった、
サヤちゃんママがいる。
2人で、顔を見合わせて、にっこり笑うと、
「行きますか」
と言って、先生に挨拶をして、荷物を渡すと、
お役御免となった。
並んで、自転車の方へ向かうと、保育所の前には、
同じように、送ってきたお母さんたちで、ごった返していた。
園庭の前や、門の前には、車が列をなし・・・
サヤちゃんママの、電動アシスト自転車が、主の帰りを待っていた。

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