デブよ、さらば!

daisysacky

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第5章  思い込んだら1直線

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「ママも、ミアがおデブになっても、大好き
 だよ」と言うと、
ミアは「やだ!」と、いきなり振り向いた。
「ミアは、ぜーったい、おデブには、ならないもん」
と、唇をとがらせるので、空美は思わず、苦笑するのだった。

「そうね、ママも、もう少しがんばってみる」
と、うなづくと、
「そうだよ!えらいな、ママは!」
と、ミアの小さな手で、空美の頭をナデナデした。

 幼い娘にまで、慰められるとは・・
空美は再び、ヤル気を取り戻した。
そして、少しだけ、自分にルールを作った。
ほんの少しだけ、欲しいものを、食べてもいい、
時間を決めて、効率的に・・・
というもの。
あまりにストイックすぎると、続かなくなるし、
悪循環だ・・・というのを、
イヤ、というくらい、実感したからだ・・・
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