デブよ、さらば!

daisysacky

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第4章  はじめは軽やかに

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「実はね・・・」
空美は、切り出した。
肝心のショウちゃんは、あわててテレビのボリュームを上げた。聞こえないフリ作戦だ。
だが空美も、まけちゃあいません。
そのリモコンを、ショウちゃんから、奪い取ると、
即座にボリュームを通常通りに、音量をしぼる。
リモコンを、丸テーブルにおくと、
この機会、逃さざるべし!という勢いで、
「ショウちゃん、あのね、私、スポーツクラブ
に、入会したいんだ」
と、一気に言った。
ショウちゃんの反応は、かすかなものだったので、
空美は、すぐには気づかなかった。

 シン・・・と、静まりかえっている。
テレビからは、丁度・・・コマーシャルが流れて
いる・・・
グラスの中では、ビールの泡が、次第にしぼんできている。

「ねぇ、聞いてる?」
急に不安になり、空美が横を向くと、
「まぁ、いいじゃないかぁ」
と、あっさりと返事が来た。
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