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第4章 はじめは軽やかに
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体重計の前で、いつまでも固まっている空美に、
あきれたのであろう・
ショウちゃんは、冷ややかなまなざしで、その姿を
見ていた。
いちいち体重計に乗るのに、なんだこの騒ぎは、
とでも思っているのだろう。
だが、空美としては、そのヒトコトが、背中を
後押しされたようで、ついに足を乗せてしまった!
乗ってしまった!
見るのが、怖い!
思わず、フリーズしていると、
「で、どうだった?
少しは、痩せたかなぁ~」
ショウちゃんが、笑いながら、近付いて来る・・・
見られては、なるものか!
ガシャン!と、勢いよく音をたてて、体重計から
下りると、
「べつに~」
と言って、あわてて画面の数字を、消した。
ショウちゃんは、ちぇっ!と小さく言って、
「なんだ、痩せてないのかぁ?」
なんて、笑いながら聞くので、ついに
カチン!としてしまう・・・
ショウちゃんは、女心がわかってない、
朴念仁なのだ。
(デリカシーのかけらもない・・・)
こんな時、いかに愛するダンナさんでも、
空美にとっては、うっとうしい存在と化して
しまう・・・
ダイエットの敵は、案外身近にいるのかも
しれない・・・
そう、空美は感じていた。
あきれたのであろう・
ショウちゃんは、冷ややかなまなざしで、その姿を
見ていた。
いちいち体重計に乗るのに、なんだこの騒ぎは、
とでも思っているのだろう。
だが、空美としては、そのヒトコトが、背中を
後押しされたようで、ついに足を乗せてしまった!
乗ってしまった!
見るのが、怖い!
思わず、フリーズしていると、
「で、どうだった?
少しは、痩せたかなぁ~」
ショウちゃんが、笑いながら、近付いて来る・・・
見られては、なるものか!
ガシャン!と、勢いよく音をたてて、体重計から
下りると、
「べつに~」
と言って、あわてて画面の数字を、消した。
ショウちゃんは、ちぇっ!と小さく言って、
「なんだ、痩せてないのかぁ?」
なんて、笑いながら聞くので、ついに
カチン!としてしまう・・・
ショウちゃんは、女心がわかってない、
朴念仁なのだ。
(デリカシーのかけらもない・・・)
こんな時、いかに愛するダンナさんでも、
空美にとっては、うっとうしい存在と化して
しまう・・・
ダイエットの敵は、案外身近にいるのかも
しれない・・・
そう、空美は感じていた。
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