デブよ、さらば!

daisysacky

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第4章  はじめは軽やかに

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 1番初めにしたのが、早朝の散歩だった。
空美は、朝ギリギリまで、寝ていたいタイプだった
のだが、実は、愛するダンナ、ショウちゃんに、
「これで、早起きして、ジョギングでもしたら」
のヒトコトがきっかけで、目覚ましをプレゼントされたのだ。
元来、ズボラなくせに、負けず嫌いの空美。
「ま、おまえに、早朝ジョギングなんて、ムリだろう」と、言われたら、
がぜん、売り言葉に、買い言葉。
「ようし、やってやろうじゃないの!」
と、ショウちゃんを、ギャフンと言わせたくて、
はじめたのである。

 だが、何しろ寝るのが3度のメシより、大好き!
という、空美である。
夢の真っただ中に、ジリリリリ・・・
と、無粋なベル。
あぁ、もう。
いいとこなのに・・・と、もぞもぞしてると、
「やっぱり、おまえには、ムリだったか」
と、ショウちゃんに言われると・・・
「今、起きようと思ったんだ!」
と、目を開けるにも、一苦労。
朝から、相当な、精神力を使うのだ。

 今朝も、ようやく体を起こし、目覚ましの
スイッチを切ると、のっそりと起き上がり、
目をしょぼしょぼさせながら、身支度を
あくびをしながら始めた。
隣を見ると・・・まだショウちゃんは、太平楽な顔で
眠っている。
ずるいぞ、あんなに人のこと、たきつけたくせに!
と思いつつ、まだ眠りに満ちている、町へ抜け出した。
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