デブよ、さらば!

daisysacky

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第3章  こうしてデブは作られる?

37

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 空美がお迎えに遅れたことに、ミアはすっかり
すねていたのだ。
ホント言うと、待っている間に、サヤちゃんと遊べて、おやつももらったし、機嫌はとうに直っていたけれど、待たされたことを、思い出したのだ。
だけど、これ以上は、迷惑をかけられない・・・と、
空美は心を鬼にして、
「早く帰らないと、ミアの大好きなご飯、
 作らないよ~」と言うと、
「え~!」と、甲高い声を張り上げて、
「やだ~そんなのやだ~」
と、大きな声でわめいた。
「サヤちゃんちにいるなら、お迎えが遅くなるけど」
と、さっさと、身支度を始めると、
「やだあ」と、あわてて、立ち上がる。
「パパは、がっかりするだろうなぁ」
空美がなおも言うと、
「やだぁ」と言って、空美の腕を揺さぶった。

 すると、サヤちゃんママは、クスクスと笑い、
「それは大変だぁ~、また、遊びにきてね」
と言うと、ミアはさっさと、幼稚園カバンをななめ
がけすると、帽子をかぶり、
「帰ろうよ~」と言うので、大人たちは顏を見合わせて、くすっと笑った。
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