デブよ、さらば!

daisysacky

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第3章  こうしてデブは作られる?

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  サヤちゃんママは、本心からそう思っているようだった。不思議そうに、空美を見ている。
(やっぱりな・・・サヤちゃんママには、縁がない
もんね)
フト、彼女と自分を、引き比べている、自分が
いた・・・
思わず、すべてが打ち明けたい・・と思う。
きっと、わかってくれるんじゃないか・・・
そう思う。


「幼稚園でね、ミアちゃんのママは、デブだから、
おまえも将来デブになる・・・って、あの子、いじめられたみたいなの・・・」
空美は慎重に言葉を選んで、話した。
「え~、なんで~?」
サヤちゃんママは、想像もつかない・・・とばかりに、驚いた顏をした。
「あんなかわいい子が、デブになるわけないじゃん」
ミアちゃんママは、口を開くたび、空美の欲しい言葉を全部、言ってくれる・・・
ショウちゃんとは、雲泥の差だ。
「でもダンナは、≪それは全部、おまえが悪い!
 おまえが太ってるから、ミアにまで、とばっちりが
 いくんだぞ≫なんて、言うの」
「え~、なにそれ」
サヤちゃんママは、ツケマツゲのバシバシ入った目を、大きく見開いて、空美を見た。
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