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第3章 こうしてデブは作られる?
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「も~!」
携帯は中々鳴り止まず、あわててソファの下を、
のぞき込んでいるうちに、空美の頭もようやく
しっかりとしてきた。
「で、今何時?」
ほこりまみれの、ソファの隙間からスマホを救出しようと、のぞきこむと、盛大なクシャミを連発させた。
あわてて、電源を入れると、先ほど鳴りやんだ携帯は、再び鳴り出した。
「もしもし・・・ごめんなさい・・・」
ようやく電話に出ると、案の定、ママ友からであった。
「もしもし~、ミアちゃんママ、どうしたのぉ?」
明るい声が、受話器から響いて来る。
「ごめ~ん。ちょっと、寝てた」
空美も負けじと、ことさらに、明るい声を出した。
「あらぁ、風邪でもひいた?大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫!それより、ミアは?」
「うん、うちで預かってる」
電話の向こうから、かすかに、楽しそうに遊ぶ
子供たちの声が、聞こえてきた。
空美はホッとして、思わず微笑んだ。
そうして、この電話のヌシ・・・サヤちゃんママの
心配りに、感謝した。
「ごめんねぇ~、すぐにそっち行くわ~」
やや間延びした声を出すと、
「うちは、大丈夫なのに・・・
ていうか、むしろ一緒に遊べて、喜んでいるわ。
それより、用事はすんだの?」
責めるよりも、むしろ心配しているようなので、
空美は正直、助かった!と思った。
携帯は中々鳴り止まず、あわててソファの下を、
のぞき込んでいるうちに、空美の頭もようやく
しっかりとしてきた。
「で、今何時?」
ほこりまみれの、ソファの隙間からスマホを救出しようと、のぞきこむと、盛大なクシャミを連発させた。
あわてて、電源を入れると、先ほど鳴りやんだ携帯は、再び鳴り出した。
「もしもし・・・ごめんなさい・・・」
ようやく電話に出ると、案の定、ママ友からであった。
「もしもし~、ミアちゃんママ、どうしたのぉ?」
明るい声が、受話器から響いて来る。
「ごめ~ん。ちょっと、寝てた」
空美も負けじと、ことさらに、明るい声を出した。
「あらぁ、風邪でもひいた?大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫!それより、ミアは?」
「うん、うちで預かってる」
電話の向こうから、かすかに、楽しそうに遊ぶ
子供たちの声が、聞こえてきた。
空美はホッとして、思わず微笑んだ。
そうして、この電話のヌシ・・・サヤちゃんママの
心配りに、感謝した。
「ごめんねぇ~、すぐにそっち行くわ~」
やや間延びした声を出すと、
「うちは、大丈夫なのに・・・
ていうか、むしろ一緒に遊べて、喜んでいるわ。
それより、用事はすんだの?」
責めるよりも、むしろ心配しているようなので、
空美は正直、助かった!と思った。
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