デブよ、さらば！

第３章 こうしてデブは作られる？

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  （ユミって、ホント、デリカシーないのよね・・・）
　空美は、すぐに大きな声になる、ユミのことを、責めるような目付きで
見る・・・
（年は変わらないのに・・・いやよねぇ～オバサンの証拠よ！）
と、先ほどの恥ずかしかった事を思い出すと、またも、顏から火が噴きそうだ・・・
（どうせユミには、わからないのよ～）
と、心の中で、つぶやいた。

　
　買い物は、あらかたユミに見繕ってもらい、なんとか家にたどりついた。
（それにしても、つかれたぁ～）
ユミは玄関に、足を踏み入れると、荷物はその場に放り投げると、
まっすぐに、リビングのソファにダイビングした。
ストッキングは、はいたまま。
服も、家着に着替えることもなく、そのままひっくり返る。
「あ～つかれたぁ」
大の字・・とまではいかないけれど、お気に入りの
クッションに足を乗せると、疲れが取れるようだ・・・

　何分、こうしていたことだろう・・・
いつの間にか、ウトウトとしていたらしい。
遠くの方で、何やらやかましく、鳴っているのが
聞こえた。
「えっ？なに？だれ？」
　寝ぼけまなこで、あわてて携帯を探すと、案の定、
ソファの下に、落ちていた。