デブよ、さらば!

daisysacky

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第3章  こうしてデブは作られる?

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   突然ユミが
「スニーカーは持ってる?」と聞いてきたので、
「スニーカーというより、運動靴かな?」
と答えると、
「上等じゃん」
と、かえってきた。
「どうして、スニーカー?」空美が聞くと、ユミは
軽い口調で、
「これから、毎日、歩いてもらいます。
 2~30分歩くとなると、履きなれた靴か、スニーカーでないと、
 足を痛めるからね」と言う。
空美は、驚いた顔で
「歩くの?」と聞くと、
ユミは、キラリと目を光らせて、
「もちろん」と言う。
「そう!まずは、歩くことからね。
 あなた、それとも、歩いてるの?」

ユミに、あらためて聞かれると、そういえば最近めっきり、歩くことを
しなくなったな・・・と、ふと思う。
空美は、恥ずかしそうに、頭を振ると、
「ミアが生まれる前は、歩いてたけどね・・・
 最近はもっぱら、自転車か、車かなぁ。
 病院行く時は、車の方がいいし・・・」
と、この前、娘のミアが熱を出して、右往左往した時のことを、
思い出していた。
「なら、買い物は歩きで、極力、歩くように、意識しようか」
と、何気ない口調で、サラッというので、うっかりうなずきそうに
なりながらも・・・
「それは、ちょっと・・・」
と、空美は思わず、言葉を濁した。
「えっ?どうして?」
ユミは、初めて、自分の意見が通らなかったので、少し不機嫌な
声を出した。
そこで空美は、自分の失敗に、気が付いた。


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