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第3章 こうしてデブは作られる?
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しおりを挟む「どうして?」
空美が聞くと、そんなこともわからないのか・・・という顔を、ユミはする・・・
「まずは、真実の自分を知る。これが、重要なのよ」
ユミは、ひどく事務的に、話を進めていく。
完全に、ユミのペースに飲み込まれて、思考停止寸前の空美に、ようやく気付いたのか、
「ところで、聞いてる?」
と、険しい目で、にらまれた。
「とにかく」
ユミは、空美の目を見据えたまま、
「私の言うことには、従ってもらいます。
できない・・というのなら、専属コーチ、下りさせてもらいます」
こう、言い放った。
ユミは、商品を物色していたその手を止めて、空美を真正面から
見返していた。
「えっ?」
いつものユミより、さらに厳しい姿に、空美は戸惑っていた。
「とにかく、何も考えずに、ついてきて。
あんたが考え出すと、中々ことが進まないから!
とにかく、これからはそれが、あなたの仕事ね」
そういわれると、ぐうの音も出ない・・・
買い物リストには、他に、スニーカーとか、トレーニングウェアとか、様々書いてあった。
チラリ・・・とリストから、顔を上げると、
「ま、そこに書いてあるのは、全部買わなきゃいけない、ってことはないから。
あくまでも、目安ね・・・
逆に、書いてないのも、あるかもしれないし。
そこは、臨機応変に、自分で判断してね」
と、急に、熱の醒めた声を出した。
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