27 / 258
第2章 満たされないその想い
12
しおりを挟むふいに、キョーヘイがそんなことを、するので、海美はドキン・・・と、心臓の鼓動を感じた。
「ダメだなぁ・・・そんなことしなくても、十分きれいなのに・・・」
と言うので、海美は、キョーヘイのことを、軽く見ていたのを、気付かれたか・・・
と焦った。
「そんなところも、好きなんだけどね」
と言うと、
「何をバカなこと、言ってんの?
ダメにきまってるじゃないの。
男なんて、みんな、見た目で、判断するんだから・・・」
というと、少し、虚しさを、感じている。
「ホント、男なんて・・・」とつぶやくと、キョーヘイは、海美の頭を
コツンと、軽くこづいた。
「男って、ホント、ばかだよなぁ~」
と言って、笑った。
それがあまりにも、自然で、さわやかだったので、
海美は、ほんの少しだけ、キョーヘイのことを、理解してみよう・・・と思った。
「さて、このあとは、どうするの?」
海美は、にこやかに聞くと、
「そうだなぁ~」と、キョーヘイ。
「どうしたい?どこか行く?」
重ねて聞かれて、海美は頭をかしげつつ、時計をのぞいた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる