12 / 258
第1章 空美の場合
12
しおりを挟む
「あ・・・あ・・・」
空美の口からは、悲痛な声がもれてきた。
指をくわえて見ている空美に、ユミは、ギロリ・・・と鋭い視線を飛ばす。
「瘦せるんでしょ?なら、文句は」言わない!」
「で、でも・・・それ、私の食べ差し・・・」
口の中に、つばがじゅわっとたまるのを、感じて。
するとユミは、こともなげに、
「だって もったいないでしょ?お金、払ってんだから。
大体、あんたが注文するのが、いけないんでしょ」
と、悪魔のようなヒトコトを・・・
「お・・・おに・・・あくま・・・」
「その鬼に、指南して欲しい・・って、言ってるのは、アンタよ」
まるで動じることなく、ユミは、氷の山を」崩している。
空美は悲しくなり、目に涙が浮かんできた。
思い起こせば、幼い頃、ユミは私の1番のお気に入りのりかちゃん人形も、
「遊び方が下手!」という理由で、いつも、奪って独り占めしてたっけ・・・
そんな、ユミの独裁生活を思い出して、さらに泣きたい気持ちになってきた。
空美の口からは、悲痛な声がもれてきた。
指をくわえて見ている空美に、ユミは、ギロリ・・・と鋭い視線を飛ばす。
「瘦せるんでしょ?なら、文句は」言わない!」
「で、でも・・・それ、私の食べ差し・・・」
口の中に、つばがじゅわっとたまるのを、感じて。
するとユミは、こともなげに、
「だって もったいないでしょ?お金、払ってんだから。
大体、あんたが注文するのが、いけないんでしょ」
と、悪魔のようなヒトコトを・・・
「お・・・おに・・・あくま・・・」
「その鬼に、指南して欲しい・・って、言ってるのは、アンタよ」
まるで動じることなく、ユミは、氷の山を」崩している。
空美は悲しくなり、目に涙が浮かんできた。
思い起こせば、幼い頃、ユミは私の1番のお気に入りのりかちゃん人形も、
「遊び方が下手!」という理由で、いつも、奪って独り占めしてたっけ・・・
そんな、ユミの独裁生活を思い出して、さらに泣きたい気持ちになってきた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる