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第1章 空美の場合
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空美の様子をチラリと見て、
「瘦せると思ってるの?それで?」
と、容赦なく、ユミは言った。
「う・・・」
スプーンをくわえたまま、空美は、急に自信がなくなってきた。
ふふん・・・
ユミは、そんな空美を見て、自分はコーヒーをブラックのままで、口に含み、
「瘦せると言ってるわりに、何、それ?
あんた、ヤル気あるの?」
ユミの言葉に、返す言葉もない。
悔しいが・・・でも、ここは、引き下がると、女がすたる・・・
「ユミ様、お願いします。
どうか私に、力を貸して!」
幼馴染みのユミは、いつだって、私の味方だ。
今回だって、きっと、何かいい知恵を、授けてくれるに、違いない・・・
空美はまだ、どこか、甘えた気持ちでいた。
「あんたね・・・人のこと、あてにしてるでしょ?」
上目づかいで、ユミは、チラリと、空美を一瞥した。
(ばれた?)
空美は、ほんの少し、笑った。
それを見て、腹立たしく思ったけれど、
「しゃーないなぁ~」
と、つい、許してしまう・・・
「私は、スパルタ式よ、ついて来れるの?」
ユミは、カップをカタンとおいて、空美の目を、じぃっと見つめた。
「瘦せると思ってるの?それで?」
と、容赦なく、ユミは言った。
「う・・・」
スプーンをくわえたまま、空美は、急に自信がなくなってきた。
ふふん・・・
ユミは、そんな空美を見て、自分はコーヒーをブラックのままで、口に含み、
「瘦せると言ってるわりに、何、それ?
あんた、ヤル気あるの?」
ユミの言葉に、返す言葉もない。
悔しいが・・・でも、ここは、引き下がると、女がすたる・・・
「ユミ様、お願いします。
どうか私に、力を貸して!」
幼馴染みのユミは、いつだって、私の味方だ。
今回だって、きっと、何かいい知恵を、授けてくれるに、違いない・・・
空美はまだ、どこか、甘えた気持ちでいた。
「あんたね・・・人のこと、あてにしてるでしょ?」
上目づかいで、ユミは、チラリと、空美を一瞥した。
(ばれた?)
空美は、ほんの少し、笑った。
それを見て、腹立たしく思ったけれど、
「しゃーないなぁ~」
と、つい、許してしまう・・・
「私は、スパルタ式よ、ついて来れるの?」
ユミは、カップをカタンとおいて、空美の目を、じぃっと見つめた。
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