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Scene11  シンデレラは時を越えて

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  シューヘイは、突然のエラの訪問に驚きます。
なぜなら…初めて彼女を拾った時に、居候のようにしてそこに
いたのですが…カスミの家に移ってからは、全くエラは
来なくなったからです。
それでなくても、最近は忙しそうで、元気にカスミの家から
アルバイトに行き、人形劇のグループに入った、と言うのも、
聞かされていたのです。
カスミからその報告を、まめに受けていたので、このところ、
エラに会いに行くことも、絶えてなくなっていたのです…

 玄関の灯りに照らされて、呆然と立っているエラに…
あわてて中に入るよう、うながすと
「どうしたの?こんな時間に…
 カスミとケンカでもした?」と聞くと、エラは頭を激しく
振りました。
「カスミにひと言、言った方がいいね。心配してるよ」
そう言うと、エラは真っ直ぐに、シューヘイを見上げて
「すぐに帰るから、大丈夫」
と、キッパリと言いました。

 エラがとてもあわてている様子だったので、とにかく中へ
入るようにと勧めると
「やっぱり、カスミに電話してくるよ」
と、すぐさま携帯を持って、隣の部屋へと出て行きました。
エラはとにかく、自分の考えているプランを、うまく
遂行するので頭がいっぱいだったので…
そういうことには、頭が回らないようでした。
まもなくして、シューヘイが戻ってくると、
「一体、どうしたというの?」
と、エラの顔を見つめました。
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