286 / 370
Scene10 シンデレラを取り戻せ!
27
しおりを挟む
「あの子ね、家の近くの公衆電話を探して、電話をかけて
くれたの」
信子は、大切な秘密を打ち明けるように、小声で打ち明けます。
その顔は、とびきりの笑顔です。
「でもね、姉ちゃん、いつ帰ってくるんだ、と言われると…
ちょっと困るのよね」
と言うと、眉根を寄せてみせます。
「家には帰りたくないけど、弟には会いたい」
そう言うと…寂しそうな顔をするのです。
ようやく打ち解けてくれたのは、おそらくエラが、信子に1番
年齢が近いせいなのでしょう…
だけどエラにはどうすることも、できなくて…
「そうね、困ったわねぇ」
そのひと言だけでした。
「気になるのは、あの子のことだけ?
なんとか、連絡とることは、出来ないかしら…」
エラは少し、考え込みます。
「電話をかけてあげましょうか?」
「だめよぉ!知らない人の電話。
受けてくれるとは、思えない」
「信子の友達だといえば…」
「そうねぇ」
2人は考え込みます。
「それか…直接、手紙を渡しに行く…というのか?」
突然エラは、思いついたように言うと、信子はピクリ…と
肩を動かしました。
くれたの」
信子は、大切な秘密を打ち明けるように、小声で打ち明けます。
その顔は、とびきりの笑顔です。
「でもね、姉ちゃん、いつ帰ってくるんだ、と言われると…
ちょっと困るのよね」
と言うと、眉根を寄せてみせます。
「家には帰りたくないけど、弟には会いたい」
そう言うと…寂しそうな顔をするのです。
ようやく打ち解けてくれたのは、おそらくエラが、信子に1番
年齢が近いせいなのでしょう…
だけどエラにはどうすることも、できなくて…
「そうね、困ったわねぇ」
そのひと言だけでした。
「気になるのは、あの子のことだけ?
なんとか、連絡とることは、出来ないかしら…」
エラは少し、考え込みます。
「電話をかけてあげましょうか?」
「だめよぉ!知らない人の電話。
受けてくれるとは、思えない」
「信子の友達だといえば…」
「そうねぇ」
2人は考え込みます。
「それか…直接、手紙を渡しに行く…というのか?」
突然エラは、思いついたように言うと、信子はピクリ…と
肩を動かしました。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
裏切りの代償
志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。
家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。
連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。
しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15を保険で追加しました。
表紙は写真AC様よりダウンロードしました。
巡り巡って風車 前世の罪は誰のもの
あべ鈴峰
ファンタジー
母が死に高校に進学もできず。父親の顔色を見て暮らす生活。今日も父親のせっかんを受けていた。気を失い目を覚ますと待っていとのは更なる地獄。
しかし、それは人違いによるものだった。
パドックで会いましょう
櫻井音衣
ライト文芸
競馬場で出会った
僕と、ねえさんと、おじさん。
どこに住み、何の仕事をしているのか、
歳も、名前さえも知らない。
日曜日
僕はねえさんに会うために
競馬場に足を運ぶ。
今日もあなたが
笑ってそこにいてくれますように。
あの頃のまま、君と眠りたい
光月海愛(コミカライズ配信中★書籍発売中
ライト文芸
美海(みう) 16才。
好きなモノ、
ゲーム全般。
ちょっと昔のアニメ、ゲームキャラ。
チョコレート、ブルーベリー味のガム。
嫌いなモノ、
温めた牛乳、勉強、虫、兄の頭脳、
そして、夜。
こんなに科学も医学も進歩した世の中なのに、私は今夜も睡魔と縁がない。
ーー颯斗(はやと)くん、
君が現れなかったら、私はずっと、夜が大嫌いだったかもしれない。
※この作品はエブリスタで完結したものを修正して載せていきます。
現在、エブリスタにもアルファポリス公開。
主婦と神様の恋愛事情
花咲蝶ちょ
恋愛
祈り姫の番外編です。
詳しくは祈り姫の『運命と宿命の縁』にて。
三十五歳の主婦と息子の上司で神様との恋愛事情
10話で読める甘い恋愛のお話になってます
あやかしと神様の恋愛成就
8歳のハルの活躍中
氷の貴婦人
羊
恋愛
ソフィは幸せな結婚を目の前に控えていた。弾んでいた心を打ち砕かれたのは、結婚相手のアトレーと姉がベッドに居る姿を見た時だった。
呆然としたまま結婚式の日を迎え、その日から彼女の心は壊れていく。
感情が麻痺してしまい、すべてがかすみ越しの出来事に思える。そして、あんなに好きだったアトレーを見ると吐き気をもよおすようになった。
毒の強めなお話で、大人向けテイストです。
それでも平凡は天才を愛せるか?
由比ヶ浜 在人
ライト文芸
鷹閃大学。世界屈指の名門であるこの大学には奇人が多い。平凡は彼らとの交流に悩み、苦悩し、対立する。
※小説家になろうにて同タイトルで公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる