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Scene10 シンデレラを取り戻せ!
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「もしも…イヤダと言う女性がいるとしたら?」
王子は、幾分自信を欠いた、落ち込んだ顔になります。
いつもは、その笑顔で、どんな女性もトリコにする…という
エンジェルスマイルも、今日は曇りがち…
「らしくないなぁ」
王子の顔を見ると、大臣の息子が笑うと、
「おまえ、どうしちゃったんだ?
ホントにあの子に惚れちゃったんだなぁ」
ちょっと残念そうに言いました。
いつものクールさは、どこへやら。
王子は、ため息をついて、うなづくので
「仕方がないなぁ」と言っていると…
「まだ、あきらめることはありませんよ」
いきなり、今はガランとした広間に、声が響きました。
先ほどまでの、たくさんの野望を持った娘たちの、
ムンムンした空気はもうそこにはなく…
閑散とした大広間には、いつの間にか、黒いマントを
身に着けた、魔法使いが入ってきました。
大臣の息子は、すぐさま腰に付けた剣に手をやると、
「何者だ!どうやって、ここに入ってきた!」
ピリピリと警戒した声で叫びます。
すると、ヘラヘラとタガが外れたように、王子が笑いながら、
「この人は大丈夫だよ」と言うので、
「なんだよ、怪しいじゃないか」
腰にかけたさやに手をかけると、
「あら、失礼!
ノックすれば、よろしかったのかしら?」
魔法の杖を振り回すと…その途端、手にかけた剣が、
フワッと宙に浮かび上がり、大臣の息子の手から、
すり抜けたのです。
呆気にとられた、大臣の息子の側をすり抜けて、
魔法使いは、王子に近付くと、
「お待たせして、ごめんなさいね!
シンデレラはようやく、帰ってきますよ」
と、王子にささやきました。
王子は、幾分自信を欠いた、落ち込んだ顔になります。
いつもは、その笑顔で、どんな女性もトリコにする…という
エンジェルスマイルも、今日は曇りがち…
「らしくないなぁ」
王子の顔を見ると、大臣の息子が笑うと、
「おまえ、どうしちゃったんだ?
ホントにあの子に惚れちゃったんだなぁ」
ちょっと残念そうに言いました。
いつものクールさは、どこへやら。
王子は、ため息をついて、うなづくので
「仕方がないなぁ」と言っていると…
「まだ、あきらめることはありませんよ」
いきなり、今はガランとした広間に、声が響きました。
先ほどまでの、たくさんの野望を持った娘たちの、
ムンムンした空気はもうそこにはなく…
閑散とした大広間には、いつの間にか、黒いマントを
身に着けた、魔法使いが入ってきました。
大臣の息子は、すぐさま腰に付けた剣に手をやると、
「何者だ!どうやって、ここに入ってきた!」
ピリピリと警戒した声で叫びます。
すると、ヘラヘラとタガが外れたように、王子が笑いながら、
「この人は大丈夫だよ」と言うので、
「なんだよ、怪しいじゃないか」
腰にかけたさやに手をかけると、
「あら、失礼!
ノックすれば、よろしかったのかしら?」
魔法の杖を振り回すと…その途端、手にかけた剣が、
フワッと宙に浮かび上がり、大臣の息子の手から、
すり抜けたのです。
呆気にとられた、大臣の息子の側をすり抜けて、
魔法使いは、王子に近付くと、
「お待たせして、ごめんなさいね!
シンデレラはようやく、帰ってきますよ」
と、王子にささやきました。
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