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scene 9 もう1つののシンデレラ物語
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こんな人が、シンデレラにふさわしいのに…
エラはふと思いました。
「メグミさんは、どうよ?」
反撃するように、礼美が言うと、
「まいったぁ~」
大げさに頭をおさえるメグミさん。
そうして、ため息をつくと、自分語りを始めます。
「私の場合、カンチガイだったのね。
《この人は、私を大切にしてくれるだろう》って。
なぜか本気で、信じてた。妄信ね。
でもね…それは、気のせい。
私の思い過ごしだったみたい。
お決まりの修羅場と、すったもんだで、ぼろ雑巾みたいに
なっただけ」
そうつぶやくように言うと…エラの視線に気づきます。
すると、急に我に返ったようになり、
「もう!オバサンをからかわないでよ」
と、手をむやみやたらと、振り回します。
信子は、エラの方を振り向くと、
「メグミさんのダンナさん、ある日いきなり、いなくなったんだよね」
と、ニコニコしながら言うので、
「もう、止めてよ」
ヒソヒソ声で話していたにもかかわらず、メグミさんには聞こえたらしく、
恥ずかしそうに顔を赤らめて、エラの方を振り向きます。
みんな、大変なんだなぁ~
エラはつくづく思うのでした。
私も何とか、結論を決めよう…と、考えていたとこで、
どこかで、携帯の着信音が、鳴り響きました。
エラはふと思いました。
「メグミさんは、どうよ?」
反撃するように、礼美が言うと、
「まいったぁ~」
大げさに頭をおさえるメグミさん。
そうして、ため息をつくと、自分語りを始めます。
「私の場合、カンチガイだったのね。
《この人は、私を大切にしてくれるだろう》って。
なぜか本気で、信じてた。妄信ね。
でもね…それは、気のせい。
私の思い過ごしだったみたい。
お決まりの修羅場と、すったもんだで、ぼろ雑巾みたいに
なっただけ」
そうつぶやくように言うと…エラの視線に気づきます。
すると、急に我に返ったようになり、
「もう!オバサンをからかわないでよ」
と、手をむやみやたらと、振り回します。
信子は、エラの方を振り向くと、
「メグミさんのダンナさん、ある日いきなり、いなくなったんだよね」
と、ニコニコしながら言うので、
「もう、止めてよ」
ヒソヒソ声で話していたにもかかわらず、メグミさんには聞こえたらしく、
恥ずかしそうに顔を赤らめて、エラの方を振り向きます。
みんな、大変なんだなぁ~
エラはつくづく思うのでした。
私も何とか、結論を決めよう…と、考えていたとこで、
どこかで、携帯の着信音が、鳴り響きました。
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